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2013年6月29日 (土)

「僕らのコントを観に来てください!」初の全国ツアーを敢行するジャングルポケットが並々ならぬ決意表明!

今夏、ジャングルポケットが初めての全国ツアーを行なうことになりました!
7月28日(日)、福岡・イムズホールを皮切りに、名古屋、広島、大阪、東京でライブを開催。初めてのツアーに向けて血気盛んな彼らを直撃しました!
P1200951――まず、このタイミングでツアーをやろうと思った理由は?
斉藤 5月にルミネで単独ライブをやったんですけど、その打ち上げでやろうという話になって。
武山 彩のTOP3にもいますし、前に比べたらお客さんも入ってくれるようになったっていうのも大きいかなと思いますけど。
太田 まぁ、リアルな話をすると、マネージャーさんと僕らの良さを出していくには、ネタをいろいろとやったほうがいいんじゃないかということで無理を言ってツアーをやらせてもらうことになったんです。

――それにしても、かなりハードな日程ですよね?
太田 (チラシを見ながら)僕らもよく知らなかったんですけど……結構ハードですよね。
武山 (8月)1日に名古屋で、2日に広島か。冷静に考えると、もっと日にちが空いていてもいいですよね?
太田 マネージャーがきっと売れてないバンドマンスタイルをとったんでしょうね。コントが多いんで、衣装とか小道具の運搬など、裏方面では不安もありますけど……その辺りはこれから考えます。

――今回のツアーはどんなふうになりそうですか?
太田 5月にやった(ルミネでの)単独ライブから何本かやりますし、DVDに入ってない僕らの代名詞的なネタもやろうかなと。もちろん、新ネタもやります。この前、3人で集まって、具体的に話し合ったんだよね?
斉藤 そうですね。今回はテレビでしか僕らのことを観たことがない人もたくさん来てくれると思うんで、僕ららしさを伝わえたいというか。個人的には、お客さんが喜ぶネタをやりたいなと思ってるんですよね。
太田 代名詞的なネタっていうことだよね。要は、B'zでいうところの『ultra soul』でしょ?
斉藤 そうそう。『LOVE PHANTOM』は歌わないのかってことだよ。
武山 盛り上げることは大事にしていきたいですね。あと今後、賞レースもありますから、そこに向けて自信が持てるネタが1〜2本できたらいいなとも思ってます。
太田 たしかに、全国で反応が見られるなんてなかなかないチャンスですから。『キングオブコント』や『THE MANZAI』用のネタができればいいですね。

――5月に単独ライブ『ルミネTHEダービー 2013春!』を開催したばかりのルミネで、ツアーファイナルをやるんですね。
太田 まさか、もう一度ルミネでやることになるとは思ってなかったんですけど……。同じものをやるわけにはいかないですから、ツアーをまわってできた新ネタをやろうかなと。もう一度、単独をするという気持ちで臨むつもりです。

――ジャンポケさんは、ガッツリとネタ合わせをするタイプですか?
太田 どうですかね? でも3人なんで、コンビよりは練習量が必要だとは思いますよ。
斉藤 最近のほうが稽古してるかもね。昔はギリギリに仕上げてたけど、いまは本社の(体育館の)大きな舞台で練習したりしてるから。

――基本的には、太田さんがネタを書いてるんですよね?
太田 そうなんですけど、今回はいろんな方法を試そうかなと。例えば、前回の単独でやった漫才は、本社で斉藤と2人でケラケラ笑いながら設定だけ決めてつくったものだったんですよ。もちろん、ただ喋ってるだけだとネタにはならないんで、漫才っぽく修正していって。
斉藤 楽しくやれたよね? お客さんにも楽しさが伝わればいいなと思っていたんですけど。
太田 結果、その漫才がいちばん評判がよかったんですよね。1年目のときって、僕と斉藤でネタをつくることも多かったんです。最近は新しいもの、新しいものっていろんなことをごちゃごちゃやりすぎて、らしくないネタも多くなっていた。だから、1年目の僕たちに戻った感じですね。ただ、全部そのやり方だと同じようなネタになっちゃうと思うんで、各地方でひとネタずつくらい、そういうものも混ぜていくつもりです。

――ツッコミという立場から、武山さんはネタづくりについてどう感じてるんですか?
武山 まぁ、僕は合わせていくだけというか。
太田 そうだよね。僕らのボケを観て彼なりのツッコミをしていくだけなんで、ネタづくりの場にタケを呼んでないことに意味はないです。
武山 ただ、実際合わせていったときに、「こっちのほうがいいんじゃない?」と思うことはめっちゃあります。
斉藤 その伝え方を間違えて、太田をピリッとさせるんですよね。で、“タケ、その言い方は違うぞ”と心の中で思ってたのに、僕も同じような言い方をしちゃったりして。
太田 (笑)3人とも我が強いんですよ。僕の書く台本って、一字一句決まってるようなものじゃないというか。斉藤がこんなこと言ったら面白いなくらいのものなので、(ネタ合わせしてると)どうしてもお互いの我が出ちゃうんです。この前、田畑藤本がネタ合わせしてるのを聞いてたら、俺ら、めっちゃガキだなと思いましたね。あいつらは「こういうボケで、こうやろう」「そういう考え方もあるけど、どうやろうな? こっちのことを考えたら、ここをいじったほうがええんちゃうかな?」「なるほど。それは面白いな」ってディスカッションしながらやっていて。

――お互いの意見も肯定しつつ、自分の意見も伝える。大人なやり方ですね。
太田 そうなんです。でも、俺たちは「とりあえず、それでやってみよう」と言いながらも、“やりたくない”っていう気持ちを態度で表すっていうまわりくどいケンカをついしてしまうんですよ。
斉藤 例えば、僕が“サマンサタバサ!”とか“サクサクパンダ!”とか、箸休めのような一言を入れるんですけど、それをね?
太田 タケがバカにするんだよな(笑)。
斉藤 昨日の飲み会で否定されて……。
武山 いや、僕は“俺はあれ、いらないと思うんだけど”って言っただけです。でも、斉藤は入れたほうが喜ぶって思ってるわけじゃないですか。確かにウケるだろうけどってことですよね。
斉藤 (じーっと見つめながら)僕的にああいうのを入れるのは、武山をカバーしてのことというか。『ABCグランプリ』でタケの演技が下手すぎて、足を引っ張ったんですよ。最後の台詞も何言ってるかわかんなかったし、普通のところでもちゃんとやっていかないヤツで。
武山 あのときは噛んじゃって、たしかにミスっちゃったけど……。
太田 (ニヤニヤしながら2人の攻防を見つめている)。

――(笑)お二人とも、お互いに思うところがありそうですね。
斉藤 とにかく“サクサクパンダ”をバカにしないでほしい! 今回も1ヵ所くらいは盛り込んでいくつもりだから!
武山 いや、別にいいよ。ただ、俺はいらないと思ってるから。
太田 ははははは! 以前、大阪と東京で単独をやったんですけど、反応が全然違っていたんです。東京のお客さんは僕らのことをずっと観てくれているから、武山がどういうヤツが知ってる。だから、斉藤よりも武山が何かすることでウケることのほうが多いんですよ。ただ大阪だと、まだ斉藤というか。

――まだ斉藤って(苦笑)。
斉藤 ちょっと飽きられちゃってるんですかね(笑)。
太田 いやいや、そんなことない! 大阪のほうが斉藤のインパクトにまだ免疫が少ないから、斉藤のところは全部ウケて、オチがタケだと“お前じゃないよ”みたいな空気になっていて……。斉藤はタケがウケてないことがすげぇ嬉しそうでしたけど。
斉藤 武山が小さいまわりで盛り上がってるだけだぞっていうのが、大阪でわかったってことですよ。東京は“斉藤さんが面白いのはわかってるから、武山さんを見守ってあげよう”っていう感じなんでしょうね。
武山 まぁまぁ。ウケたときは、僕も本当は“やったー!”って(感情を)表に出したいんです。けど、斉藤のことを気遣って、“そんなに大したことじゃないよ”って素振りをしなきゃいけないのも大変なんですけどねー。

――(笑)いろいろとありそうですが、ツアーまでに解消されることを祈ってます。今回のツアータイトル『パドック』は、どういう意味合いで付けられたんですか?
太田 僕らは毎回、単独ライブのタイトルは競馬のレースの名前から付けることが多いんですよ。パドックっていうのは、レース前に出走馬の状態を見ることを意味する言葉。要は、ブレイク寸前の僕らを観てください、ということです。いまは斉藤1人でテレビに出ることが多いですけど、ジャングルポケットには太田と武山もいるということをアピールしたいですね。

――とはいえ、芸歴7年目でレギュラー番組があるって順風満帆に見えますけど。
太田 お笑いが不況だと言われてるなかで、これだけのお仕事をもらえてるのはありがたいです。ただ……やっぱりパンサーさんが邪魔なんですよねぇ。以前は僕らが3人で行ってた(テレビの)収録も、最近はパンサーさんに全部行ってる気がして。
斉藤 スケジュール見させてもらったけど、すごかったもんな。

――じゃあ、パンサーをまくらないといけないと。
斉藤 宝塚記念に出たゴールドシップっていう馬は、まくる競馬をするんですよね。スタミナを使いながら向こう正面でまくるっていうのは危険な脚質なんですけど。
太田 ワクワクするレースを見せてくれるんだよね?
斉藤 そう! 俺らもそうならないとなって。
太田 でも思い返せば、パンサーさんより俺らのほうが先にテレビに出てたから……、俺らがまくられたんじゃない?
武山 そうだなぁ。
太田 だから、またまくり返さないといけないんだ。
斉藤 そうなると、俺らはセイウンスカイにならなきゃいけない。菊花賞でトップで逃げてたのに、直線に入った途端、ほとんどの馬に飲み込まれて。逃げ馬でそうなったら普通はおしまいなんですけど、盛り返した馬なんですよ。それか、オルフェーヴルみたいな穴馬になるか。パンサーさんはいちばん人気かもしれないけど、早々に決まられた立場なんて面白くない。僕らは一かバチかやるだけです。守っていてもしょうがないんで、むち打っていきます!
太田 だな。いまの恵まれている状況に安心することなく、がんばりたいですね。

――現在チケットは発売中です。行こうかどうしようかとまだ迷っている方もいると思うので、ぜひともアピールをお願いします!(注:東京公演は完売)
武山 僕ら、なかなか地方に行く機会がないんですよ。広島なんてすごく久しぶりですし、今後も行けるかどうかわかりません。貴重なツアーなので、ぜひ来てください!
太田 とりあえず初めてのツアーを一度観てもらえたらなと思ってます。絶対、後悔はさせません!
斉藤 この夏、いちばんの思い出にさせます。僕らを観て、幸せになってください!


●ツアー情報
ジャングルポケット初全国ツアー『パドック』
7月28日(日)/福岡・イムズホール 開場16:30 開演17:00
8月1日(木)/名古屋・今池ガスホール 開場18:30 開演19:00
8月2日(金)/広島・YMCAホール 開場18:30 開演19:00
8月9日(金)/東京・ルミネtheよしもと 開場18:30 開演19:00
8月13日(火)/大阪・5upよしもと 開場19:45 開演20:00

<チケット>前売:3000円/当日:3500円
<チケットよしもと>http://yoshimoto.pia.jp/

【ジャングルポケット】

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