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2013年9月20日 (金)

『KOYABU SONIC 2013』1日目

9月15日・16日にインテックス大阪5号館で行われた音楽とお笑いの融合フェス『KOYABU SONIC 2013』。2日間で出演アーティスト33組、芸人35組と、たっぷり聴かせて、笑わせてくれました。また、1日目が8000人、2日目が9500人の入場者を数え、特に2日目は午前中に台風の影響を受けたものの多くのお客様がお越しくださり、合計で17500人と過去最大の総動員数となりました。2008年の初回以来の金字塔を打ち立てた『KOYABU SONIC  2013』。当日の模様をまずは1日目から、ダイジェストに振り返ります。

オープニングアクトを飾ったのは、イーゼル芸術工房。FM OSAKAの『ROAD TO KOYABU SONIC』という企画で見事、『コヤソニ』でのオープニングアクト・オーディションを勝ち抜いた彼ら。『コヤソニ』の前には、エアロスミスのボーカル、スティーブン・タイラーさんと大阪・梅田の路上でセッションしたことでも話題となったバンドです。さわやかでアップテンポな楽曲を3曲披露して無事、大役を果たしたイーゼル芸術工房。会場が十分に温まったところで、オープニングとなりました。

オープニングVTRが流れたあと、レイザーラモンRGのキャラ、シルバーウルフの雄叫びが響き渡り、『コヤソニ』主宰者の吉本新喜劇座長・小籔千豊が登場。「今年で6回目になります。みんなのおかげで続けることができました。今日は楽しいイベントにしましょう」とご挨拶を。が、以降は自身に降りかかったハプニングを語る小籔。『コヤソニ』が近づくにつれ、糞づまりでのたうちまわり、iphoneをタクシーに忘れ、挙句そのiphoneが壊れるという不吉なことばかり起こったそうです。それゆれか、「安全に安全を重ねて」とフェスの無事を祈っていました。

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続いてレイザーラモンHGが「もはや伝統芸能」という十八番ギャグ「フォー!」を披露し、RGは目覚めのあるあるとして玉置浩二さんの『田園』にのせて『コヤソニ』あるあるを歌唱。そのあるあるとは、「午前中、客少ない」。ですが、すでに会場の半分以上がお客さんで埋め尽くされており、小籔も思わず「充分、来てもらってますよ!」と反論していました。

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そしていよいよライブスタート! 1日目のトップを飾ったのはアイドリング!!!、選抜メンバーの10人が登場しました。1曲目から『EZ DO DANCE』と飛ばす彼女たち、『女神のパルス』『キャラメルラテ飲み行こー!』など全5曲を披露し、『コヤソニ』に煌びやかな華を添えました。

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ライブ後、アイドリング!!!のメンバーが今別府のギャグに参加するという流れになり、それも今別府の乳首を触るというお役目。そして菊地さんを筆頭に、酒井さん、河村さん、外岡さんが順番に1回ずつ今別府の乳首を触るというチャレンジを。さらに、今別府と同じ尼崎出身というだけで大川さんにも白羽の矢が立ち、大川さんは一人で4回触るという大役を果たした上、一緒にそのギャグもしてくれました!

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と、ここでシークレットアーティストが! 5人組の男性アイドルが応援にやってきた!との情報が飛び込み、アイドリング!!!のメンバーも期待を膨らませます。そこへ現れたのが、吉本新喜劇座長・川畑、バッファロー吾郎、ダイアン・西澤、そしてずんの飯尾さん、5人合わせて「卯月」というアイドルグループ。ぽかーんとした様子のアイドリング!!!のメンバーをよそに、平均年齢40代のアイドル・卯月は『ジェットコースター・ロマンス』を歌唱し、盛り上げました。

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続いてのステージはRIP SLYMEのPESさん。『素敵なこと』『シーサイドラバーズ』『女神のKISS』など全5曲を披露し、MCでは「『コヤソニ』には何回か遊びに来ていたけど、こういう形で出演させてもらって幸せです。ようやく音楽をやっていることろを見せられてうれしいです!」とにこやかに。ライブ後、小籔も「PESさんが住之江に来てくれましたー!」と嬉しそう。「いつかRIP SLYMEの5人で遊びに来てください!」との公開オファー(!?)もありました。

ネタコーナーでは、2700が八十島のソウルフルな歌とツネのキレキレのダンスで「三角が止まらないよ」を披露。続いてダイアンが漫才で笑わせ、ずんがモノマネなどのショートネタを連発。桂三度が有名なアニメをモチーフにした新作落語を口演し、そして千鳥が漫才で沸かせました。

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そしてまたまたスペシャルゲストが!? 沸き立つ会場に現れたのは年に一度、『コヤソニ』でしか見られないHGのレアキャラ・レディ画家でした。お客さんからお題を募集し、そのお題にのっとって絵を描くという企画での登場です。去年は台風のため完遂できず、今年はまさにリベンジ。描いた絵は終演後にオークションで落札していただき、その代金は大阪府福祉基金に寄付されます。集まったお題は「音楽と笑い」「秋」「今別府」など5つ。それを受けてレディ画家は絵を描くためにバックステージへと消えていきました。

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お次は野性爆弾、フットボールアワー・後藤、漫画家ノカネシゲタケシさんによるバンド、盆地で一位が登場。「盆地で一位でございまーす!」を何度も繰り返す川島。「何回やんねん!」と後藤が突っ込むと、川島が「みなさーん! 後藤さんが突っ込んでございますよー!」と揶揄して会場の笑いを誘い、しょっぱなから彼らの色に染めていきます。また、今年は後藤の結婚を祝福するくだりもあり、なんともハッピーな展開にもなりました。

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舞台転換中、今別府が「北酒場」を熱唱するなどしてつなぎ、ホフディランのライブへ。『極楽はどこだ』から始まり、『遠距離恋愛は続く』などポップに攻めます。そして昨年、急遽会場が変更になった際、移送のバスを待つお客さんがみんな笑顔だったと振り返ったワタナベイビーさん。「その姿が本当に美しかった。素晴らしいフェスだと思います」と告げて最後に『スマイル』を演奏。なんとも粋な演出に、場内がピースフルな雰囲気になったことは言うまでもありません。

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次なるはサンボマスター、『コヤソニ』初登場です! 一曲目から『世界をかえさせておくれよ』をぶっ放し、会場のテンションをぐいぐい煽ります。そして『ミラクルをキミとおこしたいんです』『I love you & I need you ふくしま』など全5曲を披露、『コヤソニ』史上に残る激アツのロックと山口さんのMCで会場を一つにしました。

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ネタコーナーでは、まずはマキタスポーツさんがギターを抱えて登場、サンボマスター・山口さんのMCのモノマネや「15の夜」音頭バージョンなどを披露しました。そして笑い飯が給食センターを舞台にした漫才を、フットボールアワーも後藤の結婚にちなんでか披露宴をテーマにした漫才で沸かせました。去年は台風で参加できなかった博多華丸・大吉、今年は“リベンジ漫才”。得意のモノマネを取り入れた漫才で爆笑の渦を起こしました・矢野・兵動、中川家も鉄板ネタをいくつも投入した漫才を披露し、インテックス大阪5号館を震わせました。


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続いて田島貴男さんの“ひとりソウルショウ”! 時にベースのように、時にパーカッションのように自在にギターを操り、重層的かつ大迫力のサウンドで聴かせる田島さん。『フリーライド』『ブロンコ』『接吻』など、まさに圧巻のステージを繰り広げました。

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ライブ後、「一人何役も、職人さんのようにいろんなことをされますね~!」と興奮気味の小籔。そして「機会がありましたら『KOYABU SONIC』でコラボもしてください。来年、再来年あたりに見たいです!」との言葉に、「最近、漫才も落語も好きで、よく観てるんです。で、1回、やりたいなと思ってて」と田島さん。ひそかに練習もされているそうで、「今日、やっていいですか!?」と相方も用意してきたとのことです。

そのうち「準備をしてきます!」と言い残してステージ袖に消えた田島さん、千鳥とともに往年の漫才師を彷彿させる青いジャケットを羽織って再び登場しました! なんとこの瞬間、会場のお客さん全員が一斉に立ち上がり、“瞬間視聴率”はマックスを記録。田島千鳥と名乗るこのトリオ漫才、ネタは千鳥の漫才でおなじみ「歌のクセ」です。

ノブがツッコミ、大悟と田島さんがボケるのですが、田島さんは大ボケ、すなわちオチの方を担当という大役です。強烈なクセを絡ませて童謡を歌う大悟と田島さん。最後は『接吻』を田島さんが朗々と歌い上げ、決まった!と思った瞬間、「ヘデェ~!」というものすごいクセをぶちかまして、会場は大爆笑となりました。

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このステージのあと、田島さん、千鳥、そして小籔を交えての囲み会見も行われました。その模様は、こちらからお楽しみください!

そして2009年の『コヤソニ』から毎年、圧倒的なパフォーマンスで盛り上げてくれるEGO-WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXXのライブに。『くちばしにチェリー』『サイコアナルシス』『GO ACTION』など全5曲を息つく暇なくプレイ、会場を熱狂の渦に巻き込みました。

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そんな熱いステージから一変、舞台転換中に楽屋中継が。楽屋ではずんさん、バッファロー吾郎、笑い飯らが思い思いにくつろぐ姿が。そして、「あ~あ」から始まる、家でゴロゴロしているときに呟く“ゴロゴロ大喜利”が急遽スタート、「あ~あ、カモメが唐揚げ2個、持ってきてくれたらいいのになぁ」(バッファロー吾郎・竹若)「あ~あ、おしっこに砂金が混ざってたらいいのになぁ」(笑い飯・西田)など、爆笑の回答が次々と飛び出しました。そんな中、ダイアン・津田は自身のギャグ「ゴイゴイス」を滝川クリステルさん風に「ゴ・イ・ゴ・イ・ス、スゥ~」とアレンジしたものを披露、こちらも大爆笑となりました。

続いては中村一義 with Hermann H.&The Pacemakersの登場です。文字通り、中村一義さんとHermann H.&The Pacemakersがタッグを組んだこちら、『コヤソニ』初登場にして、ライブでは関西初お披露目となりました。『犬と猫』『ショートホープ』『永遠なるもの』のほか、「前奏や間奏中に何回“コヤブ”と言えるか挑戦します!」と、“コヤブ連呼”というアレンジの『123』もありと、全6曲のステージを見せてくれました。

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今別府と男前によるサインボール投げなどが行われた後は、小籔とRGがトークでつなげます。時計の針は刻一刻と夜の7時に近づいていきます。そして住之江が夜の7時になったそのとき、会場は“渋谷”に一変! 野宮真貴&BIBAのライブが、もちろん『東京は夜の7時』からスタートしました!

野宮真貴&BIBAは昨年、『コヤソニ』のためだけに結成されたバンドですが、昨年は台風の影響で急遽、体育館でライブを行うことになりました。野宮さん曰く、そのことが少々、消化不良に終わってしまったそうで、それから1年、野宮真貴&BIBAとしてライブを重ね、満を持してこの日、『コヤソニ』に来てくれたそうです。メンバーは、ギターにブラボー小松さん、ラヴアームを操るアーティストの宇治野宗輝さん、DJの冨澤ノボルさん、そしてボーカル・野宮真貴さん。『マジック・カーペット・ライド』『Sweet Soul Revue』なども披露し、圧倒的なおしゃれサウンドで住之江の夜をビビッドに彩りました。

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この“ナイスソニック”は人と人とのつながりによって作られているといっても過言ではなく、音楽×お笑いのコラボレーションはもちろん、音楽×音楽という新たな組み合わせも誕生しています。続いて登場したAFRAに曽我部もその一組で、『コヤソニ』での出会いをきっかけにして生まれたユニットです。AFRAに曽我部では『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』『テレフォン・ラブ』、そして共作の『listen 2 my heart beat』などを披露。MCでは「高校の時からサニーデイ・サービスを聴いていたので……ハンパないです!!」とAFRAさん。お二人で最高のライブを見せてくれました!

『KOYABU SONIC 2013』1日目もいよいよセミファイナルへ。TOKYO No.1 SOUL SETが『Rising Sun』でライブをスタート、疾走感あふれるサウンドで会場を引っ張ってゆきます。そして『Innocent Love』『黄昏'95~太陽の季節』などを披露。最後は『知らない夢』、BIKKEさんはステージを降りて、フロアーを縦横無尽に走り回って盛り上げます。お客さんも疲れ知らずで、ステージの熱気に呼応しながら会場の温度をぐんぐん上げていきました。

熱狂的なパフォーマンスを見せてくれたTOKYO No.1 SOUL SET。小籔やRG、宇都宮まきらとその余韻に浸っていると、池乃めだかが因縁をつけながらステージに乱入してきました! ですが、その場にいるのがTOKYO No.1 SOUL SETだと知り、平謝り。「一度、因縁をつけた以上、謝罪だけでは終えられない」とTOKYO No.1 SOUL SETの演奏で『Innocent Love』を歌うことに! 

池乃の出演はシークレットだっただけに、会場からは大歓声が! 「一人でカラオケに行ってめちゃくちゃ練習した」という池乃は、小籔と宇都宮に見守られながら最後まですばらしい歌唱を見せてくれました! 歌い切った池乃の目にはうっすらと涙が。昨年はスチャダラパーさんとの『今夜はブギー・バック』で会場を感動の渦に巻き込んだ池乃ですが、そのひたむきな姿に今年もまた大きな感動を呼び起こしたのでした。

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『KOYABU SONIC 2013』1日目、最後はもちろんビッグポルノです! おなじみDJのspeedometer.さん、そしてAFRAさんも登場して、まずは『KING TIMER』を。そして「このためだけに東京からえげつないアーティストを呼びました!」と小籔の紹介を受けてステージに現れたのは、チャットモンチーのベーシスト・福岡さんです! 福岡さんのゴリゴリのベースも加わっての新曲『BLOOD JAPAN TEAR』、『Tea! No! oh,,,喫茶?』を歌い切ってエンディングへと突入しました。

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エンディングは毎年恒例の“コヤソニ版『We Are The World』”、出演者全員での『KING TIMER』の合唱です。この光景も『コヤソニ』でしか観られない、そしてならではのもの。見事なる大団円で1日目の幕を閉じました。

しかし、『KOYABU SONIC2013』はまだまだ終わりません。完成したレディ画家の絵のオークションです! 落札したのはご夫婦で、入手は2年越しの夢だったそう。昨年もレディ画家の絵を狙っていたのですが、台風のため企画自体がなくなってしまい、今年こそ落札をと決め込んでいたそうです。そして念願叶ってお二人の手中へ。レディ画家の絵は二人の結婚のお祝いとして飾りたかったそうで、落札した瞬間、旦那さんが飛び上がって喜んでいた姿が印象的でした。そんな番外エピソードもナイスソニックの『KOYABU SONIC2013』、2日目も続きます!

なお『KOYABU SONIC2013』公式サイトでは、小籔千豊からのメッセージもご紹介しています。こちらもぜひご覧ください! http://www.koyabusonic.com/


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