最新ニュースインタビューライブレポート

« 林家染弥が三代目林家菊丸襲名を発表! | メイン | 単独ライブ&『THE MANZAI』にかける思いとは? キングコングイ ンタビュー »

2013年9月30日 (月)

待望のブルーレイ化! 板尾創路&倉本美津留が語る松本人志作品

9月29日(日)、シネマート六本木にて、『松本人志監督作品「R100」公開 松本人志関連作品ブルーレイ発売記念 伝説のライブ「寸止め海峡(仮題)」先行上映会&トーショー』が行われ、板尾創路、倉本美津留さんの2人が出演しました。

Nor_21370

MCの紹介を受け、満席の観客の前に現れた2人は、さっそく10月2日に発売される『HITOSI MATUMOTO VISUALBUM "完成"【Blu-ray】』に触れ、「(最初に発売されたのが)VHSの時代ですからね」(倉本)、「ブルーレイなんかなかったですからね」(板尾)と、しみじみ語り始めます。

松本人志作品に長らく関わる倉本さんは、1998年から99年にかけてVHSで発売された『VISUALBUM』について、「テレビでずっとコントをやってたんですけど、テレビ以外でもやれへんかなと。ガッツリ、時間も気にせんと、CMも入らず。ミュージシャンがアルバムを作る感じで、笑いのアルバムが作れないかなという、ビジュアルとアルバムで『VISUALBUM』としたんです」などと述懐。
出演者のひとりである板尾は、「タイミング的にも、コントが過激になりすぎたり、表現に問題があったりとか、行き詰まってるわけではないけど、テレビでは満足できないような、ちょうど時期やったというのが、モチベーション的に僕らも打ち込み方が良かったのかな」と振り返ります。

また、倉本さんは、『VISUALBUM』の影響からテレビのディレクターや映像作家になった人という人に出会ったそうで、そのひとりが「名和晃平さんっていう現代美術のすごい人が、「『VISUALBUM』ってどうやって作ったんですか?」って訊いてきて、彼が学生の時に見て、影響を受けてるんですね」とのこと。
さらに、笑福亭鶴瓶師匠や井筒和幸監督からも「おもろかった」といった反応がもらえたとか。

Nor_21353

今回のブルーレイ化にあたり、舞台『寸止め海峡(仮題)』でのコントが3本収録されますが、チケット1万円というその伝説的なライブが行われた会場には、様々な著名人が駆けつける中、板尾は「前3列目くらいに、でっかいマツコ・デラックスみたいなおばはんが座ってて、あれがナンシー関さんか」と、在りし日のナンシー関さんの姿をステージから確認したそうです。

そうしたトークが展開された後に、『VISUALBUM』、『大日本人』、『しんぼる』という初ブルーレイ化される松本人志監督作品の紹介に続き、いよいよ『寸止め海峡(仮題)』の上映が始まります。
1本目は、教師2名と母親に追い込まれる生徒・柳田を描いた『柳田という男』、2本目は石鹸から恩返しされるその名も『恩返しされた男』。
板尾、倉本さんの両名も混じった客席からは、時折大きな笑い声が起きていました。

上映終了後、トークショーが再会すると、「東野は協調性ないというかリズム感ないというか」(板尾)、「一生懸命やってアレやからね」(倉本)などと、『恩返しされた男』での東野の話題で盛り上がります。

また板尾は、今回未収録ですが、『寸止め海峡(仮題)』の『引っ張る男』のなかで、指を剥離骨折するという怪我に見まわれながらも、舞台を継続していたことを明かしました。

Nor_21361

『寸止め海峡(仮題)』での話は尽きず、板尾の登場シーンで、「板尾さん!」との声が客席から上がり、その声の主はまだ芸人になる前の黒沢かずこ(森三中)だったことや、今では映画監督しても活躍する三木聡さんがスタッフに加わり、松本チームのコントの作り方にビックリしていた……といったエピソードも飛び出しました。

倉本さんは、「『VISUALBUM』の最後に撮った「巨人殺人」。あれで、こういう感じで作っていけば、ロードショー的な映画もできるのかなっていうところから踏み出していったところがあります。ひと作品ごとに進化していって、その次に作ったのが、『大日本人』だったという気がしますね」と、映画監督・松本人志の出発点について分析。

Nor_21368

トークショーも終盤に入ると、倉本さんは観客の一人にマイクを渡し、感想や質問を聞き入れます。
「今後、同じメンバーでの活動予定は?」という質問には、「笑いって、そういうもんじゃないんですよね。今からできることが一番、するべきことであって、当時のことをやるとは思わないんですよね」と持論を語る板尾。
続けざまに「それなりに楽しいとは思いますよ」とは言いつつも、「プロレスラーが歳とって試合やって、結構グダグダになったりしますからね(笑)」と消極的な様子です。

Nor_21366_2

それを聞いた倉本さんは、「松本人志自身は、「『柳田(という男)』は、たまにやりたくなんねんなあ」」と口にするそうで、板尾も「わかる気がしますね。20年経った松本さんから出る言葉って、進化してたり、新しい言葉になってると思うんで、見てみたい」と同調していました。

最後に10月5日(土)公開の松本人志監督最新作映画『R100』について、今作に出演していない板尾が、「昨日見たんですけど、アホですよ。アホ丸出しですよ。アホしか出てない。ぜひ見てください」とオススメしていました。

Nor_21356

『VISUALBUM』、『大日本人』、『しんぼる』の松本人志作品ブルーレイ3タイトルは、10月2日(水)同時リリース。詳細は、よしもとアール・アンド・シー(http://www.randc.jp/artist/matsumotohitoshi)まで。

『R100』は、10月5日(土)新宿バルト9他全国ロードショー。詳細は、公式サイト(http://www.r-100.com/)まで。


板尾創路の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/272

【板尾創路】

Nor_21370