「道頓堀ZAZAよしもとライブ『自己満オタクの集い』」
10月8日、道頓堀ZAZA HOUSEにて「道頓堀ZAZAよしもとライブ『自己満オタクの集い』」が行われました。
自己満足で完結し、普段は集わないオタクたちが一堂に会し、自己満足なトークをしようじゃないかという主旨のこのイベント、MCをグイグイ大脇が務め、よしもと1のアニメオタク、はりけ~んず・前田がゲストとして出演しました。そして、前田に活きのいい西のオタクたちを知ってもらおうということで、“我こそは○○オタク”と譲らない若手のオタク芸人たちがプレゼンを行いました。
トップバッターはGAG少年楽団の宮戸。宮戸は「ももクロオタク」ということで、メンバーがリハで着ているというパーカー姿で、ももいろクローバーZの良さをPR。宮戸によれば「一生懸命な姿がかわいい」そうです。そんな彼女たちの姿を見ていると、「日々、忘れてきた懸命さを思い出す」のだとか。なお、5upよしもとで開催しているももクロ好きが集まった「モノノフに告ぐ」というイベントは毎回、大盛況。普段とは異なる客層で盛り上がるそうです。そんな宮戸のプレゼンを受けて前田は「一生懸命萌えでしょうね」と分析。その分かりやすい例が高校野球だそうで、甲子園で応援している女子高生たちの姿と重なるものがあるとのこと。ちなみにそれを「もう一つの甲子園」と呼んでいるそうです。
次はヒューマン中村が登場。アニメ『おジャ魔女ドレミ』オタクでエントリー。出会いは大阪に来て間もない頃。友達もおらず孤独な日々を送る中、夜勤明けのある日、偶然テレビでの放送を見て号泣したそうです。以来、どっぷりと。その魅力の最たるものが「テーマが重い!」ことで、放送回のベスト3も発表していました。厳しい現実に直面するも、登場人物はみな自力で問題を解決していくところが素晴らしいと絶賛するヒューマン。同じくアニメ好きの前田も「僕の青春でもあった」としみじみとコメントしていました。
続いてはボクサーとしての活躍も目覚ましい安田由紀奈です。安田は絵本オタクだそうで、3冊の絵本を持ってステージへ。「月夜のキャベツ」「3びきのかわいいオオカミ」「なにをたべたかわかる?」が特におすすめで、オチまできっちりあらすじを説明。最後には値段も忘れず、お知らせしていました。
妖怪オタクで出てきたのが吉本新喜劇の福田多希子。プレゼン内容は「水木しげるさんの漫画に出てこない妖怪」ということで、「天井なめ」「火消ばばあ」「寝太り」など、レアな妖怪の生態を紹介しました。淡々と妖怪についてを語る福田に対し前田は、「テンション的にも妖怪っぽい」との見解を示していました。
妖怪オタクの福田が“陰”とするなら、こちらは正反対の“陽”タイプ、世界をまたにかけて活躍するBBQオタク、たけだバーベキューです。日本に48人しかいないバーベキュー上級インストラクターの資格を持つたけだは、バーベキューのレシピ本を出版し、カナダ大使館の公式行事に呼ばれるほど、その世界ではかなりの有名人。ですが、そんなたけだのさらに上をゆくバーベキューマスターについて、インストラクターと比較をしながらBBQ界においてマスターがいかにハイレベルをPRしました。
太陽の日差しは束の間、またまた“陰”のオタクが登場、自称エロオタクの人妻ニャンコがエロスについて様々な小道具を用いながらアピール。途中、前田の体を拝借しての実演もあり。とっさのことに前田は「こんな辱めを受けたのは、26年の芸人生活で初めてや!」と嘆き、「オタクちゃうやん、ただのスケベやん!」と絶叫していました。
最後は女と男の市川です。ファイナンシャルプランナーの資格保持者としても知られる市川は、プレゼン内容もお金について、クイズ形式でPRしました。「家電における待機電力が一番高いのは何でしょう?」というクイズは3択で。①テレビ、②ハードディスク、③ガス給湯器のスイッチつけっぱなしのうち、前田の答えは「3」。そしてご名答。ガス給湯器のスイッチをオフにするだけで年間2400円の電気代が浮くというのですが、「そんなん、お風呂終わったらみんな、消してるよ」と前田がバッサリ。驚きや感心といったお客さんのリアクションも全くなく、持ち時間に余裕があったものの、市川は完敗といった様子であっさり舞台袖に引っ込んでいました。
続いては、「自己満オタク交流座談会」を。さきにプレゼンをしたオタク芸人たちが舞台に集合し、それぞれ語り合いました。まず、オタク歴について。
ももクロオタクの宮戸は「2年くらい」。ヒューマン中村は「出会って8年目くらい」。絵本オタクの安田は「20年ぐらい」。物心ついた時から絵本が大好きだったそうです。福田も「20年弱」。霊能一家に生まれた福田も、気が付けば妖怪に関する情報が自然と集まっていたそうで、霊感の強い祖父と共に龍も見たとか。なお、河童も目撃したことがあるそうです。たけだバーベキューは「3、4年」。ニャンコも筋金入りで「20年弱」。エロスに目覚めた経緯を生き生きと語っていました。市川は「大学卒業後、金融関係の仕事についてから」とのとでした。
次に、周りの人の反応について。
宮戸は「ももクロを通じて知り合いが増えました」と嬉しそう。そして、GAG少年楽団でのラジオやトークライブでは絶対に話さないという“ももクロマンチョコ”の話を、これまた嬉しそうに披露しました。ヒューマンは「共感されたことがない」。それゆえ、前田と『おジャ魔女ドレミ』について初めて話ができたときはすごく嬉しかったそうです。安田は「子供には好かれる」。福田は「霊感があるまではOKだけど、河童を見たとか言うとイタイ子って思われる」。たけだは「知り合いがいっぱい増えた」。先輩、後輩芸人のみならず、食品関係の社長さんなど幅広い層に受け入れられているようです。ニャンコは「人によって評価が分かれる」。そして市川は「保険や確定申告の時など、声がよくかかる」と繁忙期があるようです。
お金のことが気になって仕方がない市川は、オタク芸人たちに「どれくらいつぎ込んでるの?」と質問を。『おジャ魔女ドレミ』熱がピークの時は「20万円ぐらい」とヒューマン。友達がいないので、お金だけはたくさんあったそうです。なお、同じアニメ好きの前田は「テレビ観るだけやから、電気代くらいなもの」と。集める時代はとうに終わり、今は集まって来るそうですが、「ここまでたどり着くには10年以上かかった」そうです。ニャンコは「月に安くて1万、よく使って3万」とのことでした。
その人の雰囲気をからイメージにぴったりな妖怪を提示するという芸を持っている福田に、安田から「それぞれ妖怪にたとえてほしい」とリクエストが。安田は座敷童、たけだはぬっぺらぼう、ニャンコには「色情霊がついている」と妖怪ではない見解を。そして市川、宮戸、ヒューマンは共通して「水木先生の漫画に出てくる人」。前田は「おぼろ車」、大脇はというと……「妖怪グイグイ」とそのまんまでした。
最後はまたまた市川よりクイズが。「500ミリリットルのお湯を沸かすのに、一番安つく方法はなんでしょう?」とのことで、①ガスで沸かす、②電気ポットで沸かす、3給湯器で沸かしたお湯をさらにガスで沸かす、④電子レンジで温める、と4択で。答えは①でしたが、ここでもまた「それはそうだろうな」という驚きも感心も薄いリアクションが会場中に漂っていました。なお、市川による大量にお湯を沸かす際は③が一番安くつくそうです。
エンディングで、若手オタクの感想を前田に聞いたところ、「全員気になりますね。ニャンコも東京にはいないタイプですし。アニメオタクのヒューマンとは、『おジャ魔女ドレミ』コントもしてみたい。東京に連れて帰って、(同じアニメオタクの)天津・向の目の前でコントをして、向のジェラシーも見たいですね!」と今後のプランも明かしていました。
「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では今後も、様々なジャンルとのコラボレーションイベントを開催します。今度はどんなコラボレーションが生まれるか、どうぞご期待ください!
はりけ~んず・前田の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/220
女と男・市川の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/360
ヒューマン中村の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/32492/
GAG少年楽団・宮戸の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/390
安田由紀奈の動画はこちら(つぼみ) ⇒ http://ynn.jp/u/1487/
福田多希子の動画はこちら(つぼみ) ⇒ http://ynn.jp/u/1487/
【はりけ~んず・前田】【グイグイ大脇】【女と男・市川】【ヒューマン中村】【GAG少年楽団・宮戸】【たけだバーベキュー】【安田由紀奈】【福田多希子】【人妻ニャンコ】