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2013年10月22日 (火)

吉田ヒロ芸能生活30周年記念イベント「おもしろすぎる男、参上!」

芸能生活30周年を迎えた吉本新喜劇のスーパー爆笑王・吉田ヒロが、10月19日(土)、これを記念したイベント「おもしろすぎる男、参上!」を、なんばグランド花月にて開催しました。豪華ゲストを迎えての吉本新喜劇に加え、「新しいことに挑戦」をテーマに大道芸も披露するというスペシャルな内容で、開演前から客席のボルテージは最高潮! 立ち見も出る大入り満員のなか、いよいよ幕が上がりました。

第1部では、ヒロが最近ハマっているという大道芸の妙技を披露。まずステージ上のスクリーンに映し出されたのは、鈴木つかさとともにスプレーアートに取り組むヒロの姿でした。しかし、必死で作業する鈴木の隣で、ほとんど座って休んでいるという状態…。時折、ふたりで細かいボケも交えつつ、(ほとんどが鈴木の頑張りで)何とか作品が完成しました。映像終了後、作業中に着ていたつなぎ姿のままでステージに現れたヒロは、「いらっしゃいませー! ぎょうさん来てくれてありがとう!」。大道芸のひとつとしてスプレーアートを行ったと説明し、作品を運び込みます。幕を引くと、宇宙を描いた繊細な絵画が目の前に! 客席からは大きな拍手が起こり、ヒロは「ありがとう!」とご満悦です。

と、ここで鈴木が同じくつなぎ姿で登場。「やり切ったような顔してますけど、ほとんど寝てましたよ! 1%もやってない!」と糾弾すると、「やったよ! 乾かしたり…」と押し問答に。メイン製作者(?)である鈴木によると、作品のテーマは「吉田ヒロファミリー」。吉田家の4人をイメージして4つの惑星を描いたそうで、さらに飛行物体でヒロの頭文字「H」を模したり、30周年にちなみ「30」の文字を入れ込んだりと、工夫いっぱいの力作となりました。

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続いては開会の挨拶ですが、「兄さんに任せるのは不安なので、兄さんの大好きなふたりに来てもらいました」と鈴木。やって来たのは長女の美輝(キラリ)ちゃんと長男の輝弘(あきひろ)くんです。輝弘くんが緊張のあまり泣きそうになる瞬間もありましたが、なんとか覚えたセリフを元気にそらんじると大喝采。「吉田ヒロが少し緊張するかもしれませんが、あたたかい目で見守ってあげてください」と父を思いやる一節には「かわいい!」との声があちこちで。最後は4人揃って「まゆげボーン!」を決め、見事に大役をこなしました。

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VTRでデビューからの軌跡を年表スタイルで紹介した後は、さらに本格的な大道芸へ。共演するのはミスターバードさん、ZANGEさんです。海遊館でミスターバードさんの大道芸を見たヒロが、感動のあまりホームページを探し出し「ファンです」と書き込んだことからおつきあいが始まったとのことで、今回の挑戦は、おふたりの全面的な協力を得て実現しました。ステージ上には、蛍光ライトに照らし出されたシルエットが3つ…サイバーな雰囲気のなか、パントマイムを思わせるダンスを繰り広げます。終盤には、3人が揃って「ちちくりマンボでキュッ!」の動きをする場面も! ステージが明るくなると、またまたご満悦のヒロが「ありがとう!」と拍手に応えます。しかし、司会を担当する鈴木は「甘やかしたらダメです!」と厳しいひと言。「真ん中の人(ヒロ)、全然動いてないやん!」などなどダメ出しの数々に、「今からや!」と胸を張るヒロ。この後のおふたりの見事なパフォーマンスを経て、ついに立ち上がる瞬間が…!?

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期待したのも束の間、ミスターバードさん、ZANGEさんとそれぞれペアを組んでのパフォーマンスでも、完全に助手状態です。「恥ずかしないんか! くの一みたいになってたやん!」と再び鈴木にツッコまれると、ついにヒロのエンジンに火がつきました。「いよいよやるか」のつぶやきとともに道具が運び込まれ、「ローラーボーラー」に挑むことに。これは、板を筒の上に乗せ、その上に立ってけん玉を成功させるという難易度の高い芸。ミスターバードさん、ZANGEさんのサポートを受けて臨みますが、やはりなかなか成功せず…。いつしか「頑張れ!」「ヒロならできる!」と次々に声援が飛び、客席も一体となって応援すると、ついに成功! 何度失敗しても果敢に挑むさま、そして割れんばかりの拍手に包まれ頭を下げるヒロの姿が、大きな感動を呼びました。

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幕間のお楽しみ抽選会を挟み、第2部はお待ちかねの新喜劇です。舞台となるのは父(池乃めだか)とふたりの娘(未知やすえ、高橋靖子)、やすえの夫(烏川耕一)が営む「喫茶フラワームーン」。次女の靖子を見初めた大財閥のアホボン(ヒロ)が、何とか気に入られようとアルバイトとして働くうち、さまざまな騒動を巻き起こすストーリーです。

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ヒロの初登場シーンでは、アホっぷり全開の演技に観客は大喜び! 自由すぎるボケの数々に、私設秘書役の中條健一から「さっきの(大道芸が)終わったらイキイキしてますね!」とツッコミが入るほどです。向かいのクリーニング屋の娘に扮する島田珠代とは、おなじみの壁当たりで「30周年スペシャルや」と超ロングバージョンの助走をつけるなど、お祝いバージョンでコラボレーション。同じく靖子を見初めたとやって来るもうひとりのアホボン役・内場勝則も、ヒロに勝るとも劣らないアホっぷりを見せつけ、アホ×アホの壮絶な闘いで爆笑をさらいました。

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謎の老人に扮した間寛平は、突然喫茶店に乱入し、いつも通り杖を片手に大暴れ! 逃げ遅れためだかとがっぷり四つに組んでの共演では、互いに譲らぬボケ合戦で沸かせます。いつしか次々と小道具を股引の中に詰め込むという奇行に走った寛平は、最後に「ヒロに言うとけ。30周年おめでとうってな!」と捨てゼリフを残して嵐のように去っていきました。

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この後、街に逃げ込んだ強盗犯を追う刑事役で、すっちーと松浦真也も登場。「あの(寛平)後ではウケる気がしません!」と早々に白旗を揚げましたが、しっかり歌ネタでアピールします。さらに、ふたりの上司の警部役でヒロの師匠であるぼんちおさむがステージへ! 烏川の「お名前は」の振りに「お…おお…おお…おさむちゃんでーす!」を炸裂させるなど、大いに盛り上げました。

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スペシャルゲストの元高見盛振分精彦さんの登場には、客席から歓声とともにどよめきが! ヒロのボディーガード役で、上着を脱いで現役時代そのままの“気合入れ”を披露したかと思うと、何もせず再び上着を着るというボケを繰り出し、見事なコメディアンぶりを発揮。その後は緊張の面持ちで「30周年おめでとうございます!」とヒロを祝福しました。

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終盤、犯人が店に逃げ込み、靖子を人質にとるという絶体絶命のピンチを迎えましたが、元恋人を演じる安井まさじが愛の力で無事救出。再び登場したおさむが「『はぐれ刑事純情派』に16年も出てたけど、一回も逮捕したことないねん」と念願の逮捕シーンを演じるといったお楽しみも盛り込みつつ、アホボン・ヒロの純愛&片思い物語は幕を閉じました。

エンディング、めだかは「まだまだこれからも、もっともっとこういうイベントをやって、みんなを喜ばせて」とエールを。内場は「プチ情報ですけど、寛平さん、足切って血出してました」と豪華舞台の裏側を明かしました。「(ローラーボーラーで)けん玉が入った時、思わず目頭が熱くなりました」と師弟愛を感じさせるコメントを残したのはおさむ。寛平は「足切ったと思ったら、指も切ってました」と流血事件について補足して笑わせます。振分親方は「こんな場違いな場所に呼んでいただいて笑っていただいて、ありがとうございました」とホッとした表情で語っていました。

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そして主役のヒロは、「次は35周年で会いましょう!」とイベントを締めくくった後も、劇場出口でこの日のために作ったオリジナルステッカーを観客に手渡し。しっかりファンサービスにも務めていました。



【吉田ヒロ】