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2013年10月31日 (木)

月亭八方落語誘笑会パート3

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月亭八方の年に一度の独演会『月亭八方落語誘笑会』が、10月26日(土)、なんばグランド花月で行われました。秋の風物詩になりつつあるこの独演会も、今回で第3回目。大勢のお客さんがなんばグランド花月に駆けつけ、会場は満員。落語はもちろん、八方の看板になりつつある「軽口楽屋ばなし」、今回はどんな先人の仰天話が飛び出すのでしょうか?

 

まずは八方が舞台にお目見え。「毎年のことでございますけれど、雨男なもんで天気がやたら気になって…」と八方。会を開くときはどうも雨模様が多いようで、「いつもは10月の半ばぐらいにやるんですけど、台風を気にしてあえてずらしたんですけど、台風が停滞したままで…」とこの会まで天気予報とにらめっこの毎日だったよう。おかげさまでこの日は雨も上がったものの、もうひとつ気がかりがあったようで…。「今日は日本シリーズの第一戦でございます。ひょっとしたら仙台に行かれるのではないかと心配しましたが…」と、満席のお客様に向けて「ありがとうございます」とご挨拶しました。

 

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そしていよいよ落語です。まず登場したのが、月亭八光。客席から「がんばりやー!」と温かい声援が飛びます。「私も今年で17年でございまして…。よくよく考えると、八方の元へ弟子入りして、よかったなと思います」としみじみ。弟子入り当時の、父と息子の珍エピソードでお客さんを沸かせたあと、迫力満点に「堪忍袋」を演じて見せ、大いに笑わせました。

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続いてはいよいよ主役の八方。まくらでは、落語家なら習い事をせなあかんと奮起した八方が、これまで挑戦した習い事について語りました。踊りや長唄、いろいろ挑戦したものの、「向き、不向きがある」とひしひしと感じたエピソードを披露しました。

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そして、演じたのが「猫の忠信」。次郎吉が稽古に通う、浄瑠璃の美人お師匠さんと、友だちの常吉が恋仲になっているのでは、と疑った次郎吉が、常吉の奥さんにそのことを打ち明けるところから物語は動き始めます。八方ならではの味付けをたっぷり加え、お客さんを惹きつけました。

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お次は漫才です。今回のゲストは中川家! 礼二が「いらいらすること」を剛に打ち明け、最近よくいらいらするのは「駅で、自動放送と駅員の声が混ざること」だそうで、それをおなじみのモノマネで披露! 大きな笑いと拍手が起き、お客さんも大喜びです。得意の電車ネタで十分に会場を温めたあと、15分に及ぶ漫才を披露。会の空気を一瞬にして漫才一色に変える、お見事な盛り上がりでした。

 

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そして、再び登場した八方は、「着物があるところも見てもらおうと思って」と一席目とは違う着物でお目見え。まくらでは、「お金はあっても使わんもので…」と、来春、小学校に入学する孫に、じいじとしてランドセルをプレゼントした話を披露。嫁、しのさんと、八方の奥さんの頼もしい金銭感覚(!?)がひしひし伝わるエピソードにお客さんは大爆笑。そして落語は「千両みかん」。大阪・南船場や天満市場を舞台にした、金銭感覚にまつわる落語です。臨場感たっぷりの口演に、お客さんもじっと聞き入り、そしてどっと笑いが起こります。

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10分間の中入りのあとは、お待ちかねの「軽口楽屋ばなし」。八方が後世に伝えていきたい、先人の珍エピソードを披露するという、この会のお目玉です。進行役は八方と、八光も舞台に登場。まずはじめのお題は『芸人は浮気者』。「芸人だけじゃなくて、一般の方も浮気者ですが……」と前置きしつつ、飛び出したのはなんと西川きよしの名前! 「あの方でさえ!!」と、若かりし頃のエピソードが語られました。

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続いてのお題は『芸人は深酒三昧』。そこで名があがったのは、横山ホットブラザーズ・アキラ。仰天の「おまえはアホか」の誕生秘話(!?)を絡めつつ、横山ホットブラザーズ・アキラの、お酒にまつわる武勇伝を披露しました。3つ目のお題は『芸人は貧乏自慢』。ここで飛び出したのが、10月11日にこの世を去ったコミック・田口れんじ。八方は田口れんじの貧乏自慢が大好きだったようで、手を合わせつつ、そのエピソードを披露していました。4つ目のお題は『芸人は見栄張り』。ここでは、村上ショージの師匠である滝あきらの、楽屋での忙しいアピールなどについての爆笑の逸話が語られました。そして最後は『芸人は幸せ者』。ここでは、松竹芸能の内海カッパ・今宮エビスの、内海カッパさんの逸話が語られました。ガンに侵されたことを、八方含む仲間の前で、そして奥さんの前で打ち明けたカッパさん。そのとき、奥さんに頼み込んだこととは……。そしてカッパさんのお葬式での奥さんの粋なお見送りが、芸人冥利に尽きる胸に染みるものだったことを語りました。

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八方曰く、まだ日本が大和と呼ばれていた時代(!?)の、昔、昔に活躍した芸人さんの、はちゃめちゃなエピソードに会場は大盛り上がり。笑いは最後まで絶えることなく、年に一度のお楽しみは幕を閉じました。

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