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2013年12月31日 (火)

ダイナマイト関西2014~全日本選手権 前夜祭

12月25日(水)、東京・ルミネtheよしもとにて『ダイナマイト関西2014~全日本選手権 前夜祭』が開催されました。

「ゴチャゴチャ言わんと誰がおもろいんか決めたらええんや!」というキャッチコピーが掲げられた完全ガチの大喜利大会。来年2014年、本格的に再始動する同イベントの文字通り“前夜祭”として開かれたのです。

「そろそろ観たくなってきたんじゃないですか?」とのとろサーモン・村田による煽りのナレーションが流れたのち、おなじみの鐘の音が鳴り響く中、静かに登場したのは進行の浅越ゴエ。続いて、出場選手であるバッファロー吾郎・竹若、博多華丸・大吉 大吉、ケンドーコバヤシ、インパルス・板倉、ロバート・秋山、せきしろ、笑い飯・西田、キングオブコメディ・高橋、ずん・飯尾、アンガールズ・山根(以上、敬称略)が、客席後方より一人ずつ入場しました。

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その後現れたのは、スティーブ・ジョブズならぬスティーブ・キムズに扮したインタレスティング・プロデューサーのバッファロー吾郎・A。キャラに徹し、某社を彷彿とさせるロゴマークを背に、『ダイナマイト関西2014〜全日本選手権〜』の詳細を説明しました。
同年、サッカーのワールドカップブラジル大会が開催されることにちなんで、同大会も初の試みとして4つのグループ総当たりのリーグ戦を行なうことに。対戦は1月より毎月最終土曜日に開かれて、各グループの上位2名までの計8人が8月に行なわれる決勝トーナメントの出場戦を獲得できます。
“イノベーション”というワードを連発しながら発表したキムズは、「こんな対戦できるんですね!」「こんなの大丈夫なんですね!」とゴエが驚くたびに、「そう。ダイナマイト関西ならね!」と決めポーズ。同大会の重要性を、明言しました。

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さて、グループ分けは下記の通り。
<グループA>
インパルス・板倉、バッファロー吾郎・竹若、ロバート・秋山、キングオブコメディ・高橋
<グループB>
笑い飯・西田、せきしろ、ピース・又吉、オードリー・若林
<グループC>
麒麟・川島、ずん・飯尾、伊藤修子、ロンドンブーツ1号2号・亮
<グループD>
博多華丸・大吉 大吉、アンガールズ・山根、ケンドーコバヤシ、R藤本

対戦ルールとしては、勝者に3点、敗者に0点、引き分けの場合にはそれぞれに1点が加算。また、勝ち点が同点となった場合は得失点差ならぬ、相手からポイントを奪った“奪取点”が多いものが上位となります。それゆえ、「底力がある実力者のみが、決勝へ勝ち進むことができるのです!」と断言するキムズ。「この戦いを軸としながら、スペシャルマッチをやったり、若手を出したりといろいろとやっていくと思います。グループリーグでは、出場者同士の歴史とか背景にも注目してください」とアピールしました。

この日の同イベントでは、さらにさまざまな対戦が行なわれました。

「エキシビジョン・シングルマッチ」と銘打たれたオープニングゲームでは、館長であるAと大吉が対戦しました。
「初めて来たという方もいらっしゃると思うので、どういうものか、ルールなどを確認していただければ。また、こういう緊張感のある大喜利イベントがあることを、私自らが伝えたい」と説明するA。「お手本のような解答を見せていただけますか?」とゴエに訊かれると、「それはわからない。だけど、開発した“ラフスコーピオン”を使う実験の場にはちょうどいいだろう」と自信満々に語ります。一方、大吉は「館長には失礼ですけれど、ここで負けたら出場権を剥奪されそうです。少しでも面白いことを書けるよう、頑張ります」と謙虚に意気込みました。
先にポイントを奪ったのは、大吉。解説を務める竹若からは「さすがですねぇ」との声が挙がります。Aの答えには「これが言っていた“ラフスコーピオン”でしょうか?」と解説席の全員が困惑。最後はAの自爆により、3−0で大吉が勝利しました。「勝ちましたけど、Aさんの答えに爆笑でした」と対戦相手を讃えた大吉。Aは「さすがリーグ出場者! ビックリしたよ! オウンゴール(自爆)はわざとですよ!」と強がっていました。

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「エキシビジョン・タッグマッチ」では、ケンドーコバヤシ&板倉チームと山根&秋山チームが対戦。別の仕事により、オープニングに間に合わなかった板倉について、ケンドーコバヤシは「ルミネの地下室から救出してきた。やっちゃいけないことをやって、地下室につながれてたんですよ。なぜそうされていたかは本人に訊いてください」とムチャ振りし、味方の板倉を早速追い詰めます。ピッチピチのTシャツを着た秋山は「サイズ、なんとかならなかったんでしょうか?」と訴えかけていました。
1問目では、ケンドーコバヤシがポイントを次々と奪取。ぶっちぎりで勝つかと思いきや、2問目で秋山が巻き返します。結果、時間切れ2−1で、ケンドーコバヤシ&板倉チームが勝利しました。

続いて行なわれたのは、「スペシャル・サバイバルマッチ」。7人が同時に対戦し、答える者がポイントを奪いたい者を指名。3つあるポイントを全て奪われた者から順に退場し、残った1人が勝者となります。この対戦に参加したのは、笑い飯・西田、せきしろ、キングオブコメディ・高橋、スパナペンチ・永田、グランジ・五明と大、真空ジェシカ・川北、マスオチョップ・松本。

自己紹介を促され、「11月13日にベストネタDVDが……」と突然告知を始めたのは五明。「半年間で1万枚売れないと、よしもとを解雇されます。終わったら手売りをします!」と宣伝すると、「買いたいなと思わせるように頑張ってください」とゴエが激励。緊張感ある同イベントで、後輩へこういった場を与えるバッファロー吾郎の優しさを感じた瞬間でした。

最初の退場者となったのは、大。ガラガラ声で元気よく発表するも、聞き取りにくいのか笑いが伸びず。最後は自爆するという惨事っぷりです。
また、対戦ではダイナマイト関西常連者と若手との差が明らかに。特に、全員がポイント1となってからは、常連者の腕前がより光ります。

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五明と永田がなんとか食らいつこうと善戦するも、永田と五明共にせきしろからポイントを奪われて退場となってしまいます。西田が高橋を退場に追い込んだのちも指名を逃れた松本が残るも、こちらもせきしろから残りのポイントを奪われ、西田とせきしろの一騎打ちに。結果、せきしろから最後のポイントを奪った西田が勝利しました。「最後まで松本を残しといたんがよかった。せきしろさんはおもろい答えばかりで怖くなりました」と、グループリーグへ向けて気を引き締めていました。

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「スペシャル・ブレーンバトル」では、団体戦を実地。大喜利回答者1人に対してそれぞれ3人がブレーンとして答えを考え、よりよい答えを解答者に提供して8つのポイントを奪い合うというもの。ロバート・山本には相方の秋山、そして板倉と高橋が、バッドボーイズ・佐田には相方・清人、そして山根と竹若が参加しました。

答えを考える緊張感に満ちた6人に対して、大はしゃぎの山本と佐田。「楽です!」と満面の笑みの山本に「いまのスタンスがムカついた! すっげぇつまんない答えを渡してやる」と言い出す板倉。佐田も「さっきの対戦中、みんなが袖で答えを考える中、オレと博だけボクシングやって遊んでました」と随分楽しそうです。
後方からどんどん渡される答えに、ダメ出しを繰り返す佐田。一方、山本はみんなの答えに「絶対ウケるよ!」とゲラゲラ笑いながら答えを出すもまったくポイントが奪えません。結果、7−6という前代未聞の凡戦で、佐田チームがなんとか勝利。「楽しかった。大喜利で初めてドッと湧くっていうのを体験できて嬉しかった」と満足げな佐田。山本は「僕が言うと、面白い答えもこんなに面白がってもらえないんですね。でも、言い方が悪いだけで、僕の答え自体は悪くないんだなと自信がつきました!」とポジティブなコメントを。「もうストレスしか感じない!」とイライラを募らせる秋山でした。

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最後は、観客にとって思わぬサプライズが。なんと『ダイナマイト関西2014』オープニングマッチとして、大吉とケンドーコバヤシによる対戦が行なわれることになったのです!
「1試合目に恥じないよう、素敵な答えが出るように祈っています」とまたもや謙虚に答えた大吉。ケンドーコバヤシは「ここだけ。大吉さんとの対戦さえ乗り越えれば、あとはネゴシックスとムーディ勝山だけ」とふざけながら、ゴエにたしなめられて「頑張ります」と意気込みます。
対戦が始まると、両者譲らぬ答えの打ち合いに。まずケンドーコバヤシがポイントを奪うと、次の答えでは大吉が奪い返します。

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2人の戦いを見守っていたAが「大吉先生の態度が、さっきの私との対戦とはまったく違います」とぽつり。いつもは余裕しゃくしゃくでふざけまくっている ケンドーコバヤシの顔がどんどん真剣になっていくほど、ポリピリと緊張感漂う攻防が続いていきます。まだ1問目にも関わらず、それぞれ残り1ポイントとなってからは、どちらが先にポイントを奪うのかと息を飲んで見守る客席。結果、ケンドーコバヤシが勝利し、見事に勝ち点3を奪取しました。

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終わった瞬間、胸をなで下ろすケンドーコバヤシ。「大事な試合で下ネタはやったらあかんということがわかりました」と安堵の表情を浮かべる彼に、「アサリちゃんの歌の続きを思い浮かべてしまった」と大喜利の答えを例に出しながら、対戦相手を讃える大吉でした。

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「大吉くん、すごかった。でも、(ケンドーコバヤシに敗れたのは)私のラフスコーピオンの後遺症だと思いますよ」と冗談まじりに語ったA(大吉に「自覚症状はないです」とキッパリ断言されていました)。大会主催者であり、予選出場者でもある竹若は「近年のコバはスイスイと勝っていた印象だったので、追い込まれた姿が見られた素晴らしい戦い。ワクワクしながら観ました」とコメントを。さらに、Aは「大喜利ブームですが、うちは従来と変わらずやっていきます! 応援のほどよろしくお願いいたします!」と静かに、そして力強く宣言しました。

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<バッファロー吾郎コメント>

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――いよいよダイナマイト関西幕開けしましたね。いまのお気持ちは?
A:みなさんの反応が知りたいですね。
竹若:ずっと情報を早く伝えたいと思っていたので、いまはさぁどうだという気持ちです。
――本日、サプライズとして本戦グループリーグC第1戦のケンドーコバヤシさん対華丸大吉さんが対戦し、ケンドーコバヤシさんが勝ちました。
A:接戦になると思っていましたけれど、まさか1問目で決着がつくとは思ってませんでしたけどね。
竹若:お互いにとって答えやすいお題だったんじゃないかなとは思います。コバは叫んだりするのが得意。大吉くんは舞台で叫ぶタイプではないですけど、うまいことそういう部分も出しつつ、あんな短い時間でギャップを取り入れながら笑いを取れる強者。2人とも自分の世界に持っていくのが上手いんですよね。もちろん、あの2人だけじゃなくても(大喜利の答えをどんどん出していくような)ノリに乗っている姿は観ていて気持ちいいですよね。必死にいろいろと考えていて、2人同時くらいに手を挙げて大吉くんが当たった瞬間、コバはもう1答書いておいて連続で出していくとか周りが見えていあますよね。あれは、経験が為せる技やったと思います。
A:やっぱり空気が変わるんで楽しみです。大吉くんは最後のサプライズな対戦(予選第1戦)があったんで、僕とのオープニングマッチに出てもらったんですけど、対戦の配置は難しかったですね。
――竹若さんは、予選グループリーグAにてインパルス・板倉、ロバート・秋山、キングオブコメディ・高橋さんと総当たり戦に挑まれますよね。
竹若:このメンバーやと、どこに入っても大変ですけど、今回はどういう戦いをすればいいのか。自分を貫けばいいのか、相手を見ながら対戦したほうがいいのか。一発勝負ならば、その時の流れで勝てるチャンスもあると思うんですけど、今回は総当たり戦となると考えながらやらないと。今までなら、誰が相手でも自分らしさをだせばいいと思っていましたけど、そうはいかないので。主催者であり、出場者でもある僕としては前半であっさり敗退が決まって、あとが消化試合になることだけは避けたいなと。「誰が勝ち上がるんや? 誰が勝ち上がるんや?」と楽しんでもらえるような対戦にしたいなと思います。
――今回、初の試みとなる予選グループリーグをやろうと思ったのは?
A:前のマネージャーに「こういうのどうですか?」と提案されて。「でも、みんな忙しいから無理ちゃう?」と言っていたんですけど、スケジュール的になんとかできそうということでやってみようということになりました。
竹若:その辺も、出てくれる芸人さんの気持ちが大きいんですよ。スケジュール動かすのはマネージャーとしては難しいと思うんですけど、一言「バッファローさんのイベントに出たいから、ここ動かしてくれへん?」ってみんな言うてくれてると思うんで。
――“どうしても出たい”と、芸人さんたちの心をワクワクさせるものをこの大会が持っているからこそですよね。
竹若:そうやといいなと思います。今回もほんまに楽しみです。
――この本戦以外にも、各イベントでは新たな取り組みも行なわれる予定なんですか?
A:そうですね。今日の『前夜祭』でやったようなスペシャルマッチをいろいろとやりたいなと。
竹若:本戦という軸がしっかりしていますから、ほかは実験的なことをやりたいなと。いままで出てもらったことのないジャンルの方に出ていただいたり、若手に出てもらったり、いろんな試合形式もやってみたり……。軸がしっかりあるからこそ、いろいろと遊びたいなと思っています。

<ケンドーコバヤシコメント>
この大会、致命的にダメなところがあります。教えましょうか? 普通、トーナメントを勝ち抜くような強い者って、女を抱けるという醍醐味があるんですよ。頂点に立ったF1レーサーが女抱いてなかったら嫌でしょう? その醍醐味がついてないのは、この大会だけ。そういう意味ではまだまだですね。
大吉さんとの対戦はとにかく面白かった。大吉さんにさえ勝てば、優勝できると思ってたんで勝ててよかったです。敵は、最初から大吉さんだけ。6回目の優勝はほぼすでに見えましたね。(勝った瞬間、ホッと胸をなでおろしていた。あんな表情をするコバヤシさんを久しぶりに観たが?)人前でああいう顔をしたのは、初めてやったと思います。童貞を捨てた以来ですね、あんな表情をしたんは。今日、実は体調が悪くて……(体調悪かったのに、あんな凄い戦いが?)そうでしょ? そうなんですよ。すごいでしょ!
まぁ、僕と大吉さんの対戦を越える戦いは、この大会ではもう出ないはず。そういう意味では、この大会、成功しないかもしれないですね。とは言いつつ、(予選グループリーグで戦うR藤本、アンガールズ・山根さんという)2人も不気味ですけど、大吉さんには勝ったので1回は負けていいかなと思ったりもしてます。まぁ、本当のことを言えば、大吉さんが山根辺りにポカしてくれたらなと。とかいうてたら、僕がR藤本辺りにポカしそうですけどね(笑)。
決勝戦に行くのはもちろんのこと、必ず優勝します。開演直前にオナニーした状態でも、勝ち進みます。まぁ、見ててください。

<博多大吉コメント>
久しぶりの『ダイナマイト関西』は面白かったですし、非常に楽しかったです。僕、普段はあんまり大喜利をやる機会もないので、館長(バッファロー吾郎・A)とオープニングマッチをやらせていただき、次の出番は最後だったのでそれまでいろんな人の大喜利を見て勘を取り戻しましたけど、これからの予選グループリーグ、責任を持って戦っていきたいなと思います。
コバヤシくんとの予選グループリーグ第1戦。コバヤシくんが引き出しをどんどん開けていくので、こっちも開けていかなければいけなかった。僕、コバヤシくんのファンでもあるので、似たような答えになってしまうところがある。コバヤシくんに寄ると似てしまうなぁとか、いろんな戦術をあの短時間でやらなければいけなかった。……痺れましたね。
僕とコバヤシくんの戦いを第1戦に持って来てくれたということ自体、(主催者であるバッファロー吾郎の)期待の表れ。本当は僕が勝って波乱のスタートにしたかったけどできなかったのは残念です。ただ、あのケンドーコバヤシから4ポイントを取ったと。そこまで追い詰めることができたのは、よかったなと思ってます。トーナメント戦ならば負けたら終わりです。ですけど、総当たり戦なので“負けたけど、明日につながる一戦”にはなったと思いましたね。
(勝ち抜く)策はないというか、『ダイナマイト関西』は準備してどうにかなるもんじゃない。生き様の出る戦いなので、とにかく頑張りたいです。ほかの2戦(R藤本、アンガールズ・山根との対戦)も気の抜けない対戦になりそうですけど、コバヤシくん以外の星潰しにならないように。そう易々とはいかんぞというところを見せたいなと思います。


●イベント情報
ダイナマイト関西2014〜全日本選手権 グループリーグ予選1〜
開催日時:1月25日(土)19時開場/19時30分開演
     2月22日(土)19時開場/19時30分開演
会場:ルミネtheよしもと
チケット料金:前売3000円/当日3500円
チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

●ダイナマイト関西
http://www.d-kan.net/


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