ユニットコント全国ライブツアー「CONTS」in ルミネ
昨年11月8日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて、『ユニットコント全国ライブツアー「CONTS」in ルミネ』が行われました。
脚本・演出を務める次長課長・河本、フットボールアワー・岩尾、NON STYLE・井上の3人+ゲストによるユニットコント『CONTS』。
6月の新潟公演を皮切りに、全国6ヶ所を巡ったツアーも、この日が最終日となり、客席も満席に膨れ上がりました。
開演時刻を迎えると、まずはクールなオープニング映像、それ終わりで『個性キツし』とのコントタイトル。
お笑い番組のオーディションという設定で、板付きの井上が審査するディレクター役で、そこに若手お笑いトリオ"スリーマウス"として、河本、とろサーモン・村田、ソラシド・水口が駆けつけます。 いわゆるネタ見せを始めますが、3人とも極端に滑舌が悪く、「キツいね、個性が」と戸惑う井上。
その一ヶ月後、大山英雄演じる福山雅HALがネタ見せに現れ、そこに手術で劇的に滑舌がよくなったスリーマウスが再登場。
「もしも福山雅治が踏切だったら」「もしも福山雅治がケバブだったら」といったムチャぶりに必死に対応する大山でしたが、次々とあらが出て、いじられまくります。
さらに、スリーマウスの新メンバーとして、お下げ髪の岩尾が加わり、福山雅HALを足した5人の絡みを見て、井上が思いついたアイディアとは......。
あっと驚くオチで笑い声が収まらないなか、各幕間では、観客がその場でTwitterに投稿した一文をリアルタイムで映し出します。
続いてのコントは『盗撮』。
河本とロバート・秋山による熟年夫婦の軽妙な会話で進行し、お互い、浮気調査で撮影した写真で笑いを増幅させながら、これまた意表をつくオチへと突き進みます。
続く『アイドルの追っかけ』では、冒頭にNMB48・城恵理子が一人で登場。
「今日は私、春野さくらのソロライブに来てくれてありがとう。来てくださったみなさんのために、精一杯歌います。それでは聞いて下さい『ハチャメチャ桜』!」と曲紹介し、ぶっ飛んだ歌詞は別として、本物のアイドルだけに、本当のライブのような時間が流れます。
歌が終わると、彼女の熱狂的なファンとして、河本、岩尾、そしてインパルス・板倉が登場。
そこに新たなファン仲間の井上が加わり、コール(合いの手)や振りコピ、Bメロでの「PPPH(パン・パパン・ヒュー)」などの練習を始めるのですが......。
もっとも危なそうなスモークを演じた板倉による「死とは終わりではなく、器からの解放なんだ」といったセリフに、客席からは笑いと悲鳴が飛びました。
続いては『407』。 数字は河本の囚人番号を意味し、双子の弟408役に千鳥・大悟、新入り囚人の1192役に井上という配役で、看守役を制服姿のギンナナの金成が務めます。
いわゆる囚人コントで、河本と大悟の脱獄計画に振り回される井上という構図で、シリアスなシーンから一転し、看守から鍵を奪おうとするドタバタ劇で爆笑!
次の『万引きした男』は、国籍不明の万引き犯役の河本と、店長役に麒麟・田村、そして警官役のインパルス・堤下とが丁々発止の掛け合いを繰り広げます。
引取人として、相方を名乗る岩尾が登場するも...。
続く『OSOU-SHIKI(お葬式)』は、その名の通り、河本が葬儀屋を務めるお葬式コントですが、開店祝いの花があったり、カンニング竹山さんがありえない瞬間の遺影だったりと、最初から参列者の千鳥・ノブからツッコミが飛びます。
サイドカーに乗ってやってくるというお坊さんが、ようやく遅刻してかけつけますが、そのお坊さんは"ザキヤマ"ことアンタッチャブル・山崎さん!
スペシャルゲストの登場、そして「お坊が、お葬式に、クルー!」の挨拶で場内のボルテージは最高潮となり、ここからは山崎さんの独壇場へ。自由すぎるボケの連続に「この割合でいったら、(帰れなくて)全員寝袋いるぞ」「お前が自腹でホテル抑えろよ!」と河本が忠告する一幕も。
VTRで竹山さんの死因が明らかになったり、ノブがその場で大喜利に答えたりと、どうにか進行するも、コントの全容は消化しきれなかったようで、謎の参列者の正体も明かされないまま、竹山さん、山崎さん、河本が共演する番組『竹山のやりたい100のこと』のDVDの告知をしてコントを終えました。
山崎さんに圧倒されたムードのなか、『なんかした?』へ。
FUJIWARA・藤本の運転する自動車に、河本、岩尾、天津・木村、2700という5人の霊も同乗しているという設定で、藤本との関係性をそれぞれ明らかにし、願い事を叶えて一人ずつ成仏させようとしますが...。
2700のコンビネタや木村による詩吟を藤本が全力でさばくというユニットコントの醍醐味が詰まったようなコントでした。
ラストを飾るのは、『CONTS』レギュラーメンバー3人による『ロボ人間』。
井上が、おとんロボとおかんロボを発注するも、おかんロボの替わりに、河本演じる説明ロボが届いてしまいます。
おかんロボが届くまでの一週間のストーリーであり、ロボットギャグをふんだんに盛り込みながら、SF要素もほんのり漂わせつつ、井上とおとんロボとが心を通わせる様子を描きました。
感動的なSuaraさんの『キミガタメ』に乗せたエンディングでは、アインシュタイン、ディズニー、マイケル・ジョーダンといった偉人の名言に混じって、河本、岩尾、井上の言葉も。
そして、大きな拍手に迎えられ、その3人が登壇。
この日、『407』の最中に照明トラブルがあり、水口と秋山による中説や休憩を挟んだのですが、河本は「ちょうどDVDの収録という時に大トラブルがありまして」と振り返り、その後のコントで照明による演出が部分的に使えなくなるも、「照明があるかのようなお客さんのリアクション、非常にありがたいです」と観客に頭を下げます。
そのトラブルについて、井上が「あいつのせいですよ」と山崎さんを名指しすると、出番を終えた瞬間の山崎さんは「なんでこんな早く終わるの?」「よしもとと人力舎、違うの?」と愚痴をこぼしていたことを明かします。
また『CONTS』は2015年もツアーを行い、すでにいくつかの公演が決定しているそうで、河本いわく「5周年を目指してます」と宣言。
ひとまず「また来年、今ぐらいの時期に東京でやりたいなと」と願望を口にする河本に対して、井上は「ザキヤマさんだけ外してください。もしくは昼の1時から」と土下座で懇願します。
それに対して、河本は「ザキヤマ、プラス竹山も来るからね(笑)」と返し、「ホンマに客席に寝袋置いときましょう」(井上)、「ウッドストックみたいになってきますよ(笑)」(岩尾)と、3人とも腹をくくった様子でした。
こうして、ハプニングに見まわれながらも、3時間以上にも及んだ『CONTS』の最終公演は、最後まで爆笑に包まれながら幕を閉じました。
なお、この日の模様を収録したDVDは、2015年3月4日(水)に発売。
特典映像として全国を駆け回ったメンバーの様子を密着したドキュメント映像を収録する他、詳細、最新情報は、よしもとアール・アンド・シー内公式サイト(http://www.randc.jp/artist/conts/)でご確認ください。
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