kiwami極カウントダウンSP
12月31日、よしもと漫才劇場でカウントダウンライブ『kiwami極カウントダウンSP』が行われました。出演したのは、よしもと漫才劇場で日夜しのぎを削っている注目の若手芸人50組! 12月1日にオープンしたばかりのよしもと漫才劇場。記念すべき初のカウントダウンライブのオープニングアクトを飾ったのは、アイロンヘッド・辻井。得意のギターを携え、「有名な曲をカッコよくアレンジしました」と『サザエさん』のオープニング曲を弾き語りました。
いよいよ、カウントダウンライブの始まりです。ビーフケーキ、プリマ旦那、吉田たち、タナからイケダがMCを務め、幕開けを飾りました。「いろんなカウントダウンのイベントがある中で、よしもと漫才劇場を選んでくれてありがとうございます」と吉田たち・こうへい。
早速、ノンストップで繰り広げるネタコーナー「年忘れ!ネタ50連発 前篇」からスタート。出演芸人50組が息つく暇なくネタを披露します。まずは前半、25組が登場しました。トップバッターはインディアンス。木村がヤンキーになってイキり倒す漫才を。1番打者に相応しく、元気よく舞台を盛り上げました。韓国出身、沖縄県出身、大阪出身からなるトリオ、イブンカも漫才で「誰もやったことのない物まね」を、続く数学ABはコメが逆立ちやブレイクダンスでツッコミを入れる漫才を見せ、それぞれに会場を沸かせました。
多和田の鬱屈が爆発したフラワーズオブロマンスの漫才、そのパワーは伝播か、サカモト'sもまたモラルのない行動に鋭く斬り込む怒りの演説を行いました。
マルセイユは万引き目撃を語った漫才を披露。続いてモンスーンはT@TSUの迫力が会場を覆い尽くすダイナミックな漫才を、ヒガシ逢ウサカは見えない"何か"と戦うネタで笑いを誘いました。
モテたくてナンパする漫才を繰り広げたマユリカ、後に続くゆりやんレトリィバァは通訳のコントを、8.6秒バズーカーはリズムネタ「お弁当」を披露し、次へとつなげました。
コーンスターチは「犬を飼いたい」という思いが様々なものを狂わせる漫才を披露。ムニムニヤエバは"お相撲さんと消防士の喧嘩"をモチーフにした漫才でしたが、たくさんの命が語るシュールな展開に会場は「何で!?」のハテナマークで覆われました。激しく動き回るせいやに、ハイスピードでツッコむ粗品とスピード感ある漫才を見せたのは霜降り明星でした。
矢野号はシュレッダーを用いたコントを披露。続く男性ブランコは引越しの挨拶からどんどん派生してゆく漫才で魅せました。カバと爆ノ介はショートコントを。カバがネタ中で披露した"第九"には、季節感もありました。
デルマパンゲは迫田がヨーグルトの食べ方を披露するという漫才を。シチガツはネタが終わるギリギリまで浮田扮する吉田沙保里さんに一切触れない漫才でした。そしてkento fukayaは十人十色の絵馬にツッコむフリップネタで盛り上げました。
ジャムファミリアはテーマパークの夢を語る漫才、見取り図は新年の挨拶を言い間違える漫才、そしてコマンダンテはラーメンへの妄想が思いも寄らない方向へと膨らんでいく漫才を、それぞれ披露しました。
ビーフケーキは鼻息で童謡『かえるの合唱』を披露するネタをしましたが、ほぼ鼻息のみが響ていました。前篇の最後を飾ったのはプリマ旦那。とある有名な文豪の未稿が見つかったという一大スクープ(!?)の漫才で沸かせました。
「年忘れ!ネタ50連発 後篇」はミキからスタート。言葉が思うように伝わらないもどかしさいっぱいの漫才でした。キンニクキンギョは童謡『鳩ぽっぽ』に沖縄民謡をミックスさせたアレンジで聞かせ、ジェットゥーゾはリアクションをしそうでしない漫才で魅せました。
馬と魚は十八番の歌マネで「もしも星野源さんがポケットWiFiの販売員だったら作りそうな曲」を歌い上げました。蛙亭は象をモチーフにした漫才を披露、トリプルスペインは白井とみくぼが体を反らしたままでショートコントを始めました。
コロコロチキチキペッパーズはナダルの一言がいつまでも耳に残る漫才で沸かせ、小森園ひろしはガソリンスタンドのコントで舞台を縦横無尽に駆け回りました。ラニーノーズは歌ネタ「音楽性の違いでたった1回のライブですぐに解散した二人組のライブ」で盛り上げました。
ダブルアートは護身術をモチーフにした漫才、シンクロックは木尾が「改名する」と言い出し、暴走する漫才、中山女子短期大学はストリップ(!?)を披露するというネタで、ぞれぞれ笑いを誘いました。
ロングコートダディはジェンガをモチーフにした漫才を。そーっと取ろうとするジェスチャーに緊張感が漲りました。てんしとあくまはかんざきの斬新なアレンジが耳に残った童謡『森のくまさん』を、セルライトスパは盛りに盛ったハンバーガーを作るという、ほぼジェスチャーで構成されたネタを、それぞれ繰り広げました。
風に吹かれる男というパントマイムのようなネタで沸かせたのは守谷日和。続いて尼神インターがコンビ間の"痴話ゲンカ"を。そしてジソンシンは甘酸っぱい思い出と現実とが入り乱れる漫才を披露しました。
続いてはバンビーノ。舌を鳴らしてばかりでネタをしない藤田を止めるため、石山が持ち出したのはコントでおなじみ"ニーブラ"。藤田をしとめた瞬間、歓声が上がりました。おいでやす小田は「のどつぶしの曲」を羅列、甲高い声が響き渡りました。ミルクボーイは師匠か師匠じゃないかを検証する漫才で客席を笑顔にさせました。
アイロンヘッドは「街でからまれたときの対処法」を。"ハメワザ"なる得意技が飛び出しました。クロスバー直撃は『かえるの合唱』の輪唱と思いきや、いつしか「白鶴」のCMの歌に変わっていました。吉田たちは息ぴったりのユニゾンも楽しめた「双子実話ショートコント」を。そして50組のネタの最後を締めくくったのは、タナからイケダ。池田のボケに対し田邊のツッコミが早すぎて、最終的には追い抜いてゆくという進化系漫才で沸かせました。
50組すべてのネタを終えたところで、時刻は23時56分。カウントダウンまでの4分間に、「今年中にやっておきたいどうでもいいこと」を全員がフリップに書いて発表! そのうち、クロスバー直撃・前野は「成仏」。成仏させたい小道具をお客さんにプレゼントということで、巨大な砂肝の小道具を希望者に贈りました。Kento Fukayaは「10秒で池谷直樹さんになれる」と、舞台上で実践。そうしているうちに時刻は23時59分に。
10秒前からお客様と全員でカウントダウン、日付が2015年になった瞬間はオールスタンディング、紙ふぶきが舞い、風船が飛び、そして拍手喝采と、大いに盛り上がりました。
そして新年早々、始まったのは8.6秒バズーカーの人気ネタ「ゴラレイ」をベースにした「ムチャブリゴレライ2015」。文字通り、8.6秒バズーカーの二人が出演メンバーにムチャブリを仕掛けるというのもで、真っ先に指名されたのはコマンダンテ・安田でした。安田への指令は「爆笑!新年の面白挨拶」、一発目というプレッシャーに耐え、面白挨拶を繰り出した安田でした。アイロンヘッド・辻井には「爆笑!『お正月』の替え歌!」を。辻井はメロディを替えるという新しいスタイルで沸かせました。コロコロチキチキペッパーズ・ナダルへのムチャブリは「爆笑!大喜利!一富士二鷹三茄子、四は?」。ナダルは「四松茸!」とめでたそうなチョイスを。守谷日和もムチャブリのターゲットに。指名された瞬間、ゴリラのモノマネで笑いを誘った守谷ですが、お題「爆笑!ひつじモノマネ!」に対しては、ゴリラのポーズで羊の鳴き声を出すという合わせ技で返しました。
「爆笑!お正月あるある」に指名されたのは、蛙亭・中野。「とんかつ食べても別に縁起よくない」と回答。プリマ旦那・野村へは「今年のガチ目標」と突然、毛色の違うお題に。「この春でコンビを組んで8年。相方と二人で旅行!」と言い切った野村に対し、「ええ!?」と慌てた様子の河野が印象的でした。最後はクロスバー直撃・渡邊へのムチャブリ。持ちギャグ「ミートボールポイ! ポートボールミイ!」を連呼しながらステージ中央へと向かった渡邊、その勢いはステージ上の芸人はもとより、客席をも巻き込み、「ミートボールポイ! ポートボールミイ!」の大合唱が起こりました。一時は8.6秒バズーカーの声もかき消すほどの盛り上がりを見せましたが、仕切り直してムチャブリへ。「爆笑!羽子板モノボケ!」で爆笑を誘った渡邊。最後にムチャブリを振られた人は2回行うというルールがあり、今度は「爆笑!鏡餅モノボケ!」でまたしても笑いの渦を巻き起こしました。
『kiwami極カウントダウンSP』最後のコーナーは、新年に相応しい運試し企画「新春!ラッキーチャレンジ!」です。数々のチャレンジをクリアし、最も運を持っている一人を決定。その最強の運の持ち主には、豪華景品が用意されているとのことです。MCはビーフケーキ・松尾とプリマ旦那・河野。参加はこの二人を除く全出演メンバーです。
最初の振り分けはおみくじ。カウントダウンライブ前に出演メンバーたちにおみくじが配付されたというのですが、「凶」と「大吉」の2種類しかないそうで、もちろん凶を引いた人は敗退。ここで半数以下に絞られました。なお、敗退したメンバーは客席通路で待機し、コーナーの行方を見守ることに。続いて大吉を引いたメンバーによる「新春!二択チャレンジ」を。こちらは運試しクイズを出題し、当たった方が勝ちというものですが、出題方法は一筋縄ではいきません。1問目は「ビーフケーキ・松尾はどっちのお餅を食べるでしょう?」ということで、海苔に包まれた2つのお餅が松尾の前に登場しました。そのうちの一つは激辛で、激辛を当てた方が勝ち残りということに。そして松尾自身もどちらを選ぶか分からないという状態で、選んだのは激辛。のたうちまわる松尾をよそに、勝ち残ったメンバーは大喜びでした。まだまだふるいに掛けられます。続いての出題は「プリマ旦那・河野はどっちのギャグをするでしょう?」ということで、一つは「グルグル」、もう一つが「ガッツガッツ!」です。河野がどちらのギャグをするか探るメンバーたち、心理戦の様相も呈している中、河野が選んだギャグは「ガッツガッツ!」でした。
この時点で9人が勝ち残り。お次は「新春!ハッピーニューイヤーチャレンジ」と題し、クラッカーを鳴らすのですが、なんと口にくわえて鳴らすというもの。しかし、すべてのクラッカーが鳴るわけではなく、不発のものも仕込まれています。ここでは、鳴らした者が敗退ということで、順に挑戦していきました。恐る恐るクラッカーの紐を引っ張る中、不発を引いた最強者はマユリカ・阪本、トリプルスペイン・みくぼ、霜降り明星・せいや、シンクロック・木尾でした。4人に絞られた「新春!ラッキーチャレンジ!」、ここで敗者復活戦が行われました。お客様に復活してほしい芸人3名を選んでもらいました。そして指名されたのは尼神インター・誠子、アイロンヘッド・辻井、プリマ旦那・野村。3人が挑戦したのはお題に沿ったギャグ対決。お客様の拍手の量で勝ち残り2名を決定したのですが、残ったのは誠子、辻井という結果となりました。
誠子と辻井も参加し、6人で対決したのは「新春!面白声チャレンジ!」です。ヘリウムガスを吸って面白3文字を絶叫するというものですが、中にはヘリウムガスが仕込まれていないスプレーも。ここでは声が変わらなかった者が勝ちということで、残ったのは阪本、みくぼ、せいや、木尾。敗者復活でのし上がってきた辻井と誠子はあっさりと二度目の敗退を喫してしまいました。
そして「新春!ロシアン除夜の鐘」という最後のチャレンジを繰り広げた4人。こちらは10本の紐に繋がったたらいを落とした者が勝ちというルール。ですが、10本の紐のうち繋がっているのは1本だけ。順に選んだ紐を松尾に切ってもらい、見事、その繋がった1本を引き当て、頭上にたらいを落としたものが優勝です。勝負は1回ではつかず、2回目のチャレンジへ。そして当たりの紐を引き当てたみくぼが最強の運の持ち主となりました。みくぼへは賞金のほかに、1月1日の朝8時から生放送でオンエアされるラジオ番組『ありがとう浜村淳です』への出演権が与えられました。
約3時間に渡って行われたカウントダウンライブ『kiwami極カウントダウンSP』。「2015年もよしもと漫才劇場をよろしくお願いします!」と河野がご挨拶し、新しい年を迎えました。よしもと漫才劇場では、元日から様々なライブを開催します! ぜひ遊びに来てくださいね!
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