由美とやすえのラッハーンで脳みそチューチューしちゃうぞ♡みたいなディナーショー Part2
3月1日(日)、大阪・リーガロイヤルホテルにて、「由美とやすえのラッハーンで脳みそチューチューしちゃうぞ♡みたいなディナーショー Part2」が開催されました。吉本新喜劇の人気女優、末成由美と未知やすえがタッグを組んでのディナーショーは、昨年に続いて二度目。笑いも盛り込んだ芝居仕立ての前回とはまた趣向を変え、今回は"歌"にこだわり、満員のお客さんを大いに魅了しました。
場内が暗転し、ステージの幕が上がると、そこには4人編成の生バンド。ライブ感いっぱいの雰囲気の中、まずは真っ黒なドレスに身を包んだ末成が登場。シャンソンの名曲『黒い鷲』を披露し、堂々たる歌いっぷりでさっそく場をさらいます。
曲が終わると、入れ替わりでこの日の司会を務める浅越ゴエ(ザ・プラン9)が現れ、「まさか今日だけこんな雨が降るとは! 足下の悪い中、お集まりいただいた皆さんに感謝いたします」とふたりの気持ちを代弁する挨拶を。「皆さんお察しの通り、今日、本気です! まだ『ラッハーン』を言わない!」と語りかけると、大きな拍手と笑いが起こりました。
やすえの1曲目は、松田聖子さんの『SWEET MEMORIES』。曲のイメージにぴったりなピンクのチュールドレスで登場すると、「おお〜っ!」という声が上がります。タイトル通り甘い歌声を聴かせた後は、「おおきに! しゃべれるって幸せやわ!」といきなりいつものやすえに豹変!? 「1回目とは全然違うステージになっていますので、楽しんで帰ってください」と笑顔で呼びかけます。さらに2曲目も80年代アイドル路線で。中森明菜さんの『難破船』を切なく歌い上げました。
ここで末成が加わって、ふたりでMC。「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ!」が飛び出すと、やすえからは「この衣装ではコケにくい!」とクレームが。衣装チェンジの回数が多いため楽屋は大騒ぎだそうで、トイレにまつわるエピソードなどとれたてホヤホヤの裏話も。歌はシリアスでもトークは新喜劇風味で、しっかり沸かせるふたりでした。
歌は再び末成にバトンタッチ。『ラストダンスは私に』『サントワマミー』とおなじみのナンバーが続きます。歌い終えた末成は、「今日、誕生日なんです!」と告白! そう、この日は末成の68歳の誕生日だったのです。「もう言うてまうわ」と年齢を明かすと、お客さんからはどよめきが...。「キレイ!」という声もあちこちから上がります。若さの秘訣は「若い彼氏がおるからですわ」。美尻を目指してトレーニングに通うなど努力も欠かさないそうで、「これからますます若くなったるねん!」と力強く決意表明した後、『夢の中に君がいる』を情感たっぷりに歌いました。
今度はミニドレスに着替えたやすえが、大阪にちなんだ3曲を。『大阪暮色』『あんた』『あんたの大阪』と続け、お客さんのハートをがっちりつかみます。『あんたの大阪』では曲調に合わせ手拍子も起こるなど、客席はノリノリに!
もちろん、合間にはゴエがトークで盛り上げます。曰く、ふたりは前日の夜遅くまで稽古を重ねていたそうで、「今日は食事をとる時間もなくこのステージにかけている」とのこと。「僕の予想では、今日どちらかが死にます!」と笑わせましたが、それぐらいの熱量で取り組んできたことが明かされていました。
と、ここからは、歌だけに止まらないもうひとつの見どころ、男性ダンサーとのラテン風セクシーダンスへ! 男性ダンサーにリフトされるなど、アクロバティックな動きもたっぷり盛り込んだハードな振り付けで、最後は末成がふらふらに...!? ダンスはやすえがやりたいと言い出したそうで、相手役を務めたダンサーの方も、「本当に熱心に稽古されていて、驚いています」と脱帽していました。
いよいよショーも終盤。白いドレス姿の末成が歌うのは、やすえがリクエストしたという中島美嘉さんの『雪の華』。さらに『ちょっとおたずねします』と続け、またまた歌の世界へと聴く人をいざないます。
ラストはおそろいの衣裳で登場。バンド紹介の後、いよいよ最後の曲...というところで、「ハッピーバースデー」が流れ始めました。そう、サプライズで末成の誕生日をお祝いです! ケーキにともされたろうそくの灯をふき消すと、末成は感無量の表情。長年、続けている「みのおキッズシアター」での活動でともに舞台に立った子どもたちが登場すると、「今日はスタッフとしても手伝ってくれた。出会った頃は小学生だったのに...」と成長した頼もしい姿に思わず涙を流します。
ケーキも、末成が大好きな帝塚山・ポアールさんに特別に作っていただいたもの。やすえからは「これからも元気でキレイに、新喜劇のみんなの前を走っていって」とメッセージ。末成も「68歳になってよかったなとしみじみ思います。ベテランもまだまだこれから頑張らなアカン」と答え、喜びをかみしめていました。
さあ、最後は客席を練り歩きながらの『買い物ブギ』で締めくくりです。花束やプレゼントを受け取りながら、お客さんと言葉を支わしながらの賑やかなエンディングとなりましたが、もちろんアンコールも用意されています!
やすえは夏川りみさんの『童神〜ヤマトグチ』を。MCでは「怒られるかもしれませんが、由美姉さんは私のお母さんなんです」と大先輩に改めて感謝を。
トリを飾った末成は、『愛の賛歌』で圧巻のパフォーマンスを見せつけ、ひときわ大きな拍手を浴びていました。
今回も大盛況のうちに幕を閉じたふたりのスペシャルショー。3回目となる来年はどんなステージが見られるのか、今から期待が高まります!
【末成由美】【未知やすえ】【浅越ゴエ】