10周年ツアー開始、間慎太郎インタビュー
──アルバム『今夜、月がキレイ』発売にともなう全国ツアー(昨年11月から今年2月まで)お疲れ様でした。
「ファイナル(2月14日神戸チキンジョージ)は思い出に残るライブになりました。終わってから2、3日は抜け殻になってしまうくらい出し切りました。でも、終わりは始まりでもあるから、10周年に向けての最高のスタートにもなりました」
──デビュー当時の10年前と大きく変わった点はどこですか。
「曲の歌いどころがわかってきた点です。24歳の頃に作った曲にようやく自分自身が追いついてきたってことかもしれません。10年前は曲を作っても歌いどころがわからず、がむしゃらに歌っていたのが、年齢とライブを重ね、歌いどころがわかって、自信を持って伝えられるようになりました。曲を作るとか、伝えるとか、もっと言うと、生きてるってことは迷路の中で答えを探し回ってるようなもの。答えが見つかっても見つからなくても、真剣に探して回っていれば、そのときどきの気持ちは確実に自分の中に残るはずで、あのとき何考えてたっけ?みたいな事にはならないわけで...。24歳当時に作った曲を聴けば、自分が何を考えていたかわかるってことは、甘かったり、世間知らずだったとしても、真剣に迷っていた証拠がそこにあると思います。この先5年、10年経ったときも、そう言える曲を常に作っていきたいですね」
──一貫してライブに力を注いできた10年間でしたね。
「10年前も今も、ライブで得るものは大きいです。でも、正直な話、自分は楽しかったのに、お客さんには響いてなかったかもしれないライブが何度かありました。ライブは楽しいから、つい調子に乗ってしまう。そうすると、集中力が持続できなかったりするから、自分を抑える事を覚えてきた10年でした。ライブに向けてとか、ステージに出る前に気合を入れ過ぎないのも大事。頭の中で余りにもガチガチにプランを固め過ぎると、その通りに行かないとき、柔軟さがなくなってしまうし。だから、この頃はなるべく自然体でステージに出るよう心がけてます」
──将来的に理想とするライブ像はありますか。
「ボブ・ディランがザ・バンドを引き連れていた時代、ライブ中にディランが次の曲を勝手に始めたら、バンドのメンバーが全員すぐ反応してる映像を観た事があって。あれ最高に楽しいやろうなと思うし、理想形のひとつです」
──間慎太郎にとってライブの観客とはどういう存在ですか。
「同級生みたいな存在。どこのクラスにも大人びた生徒もいるし、子供じみた生徒もいますよね。十人十色。なので、たとえば遠足に行って同じ景色を見ても、感想はそれぞれ違うけれど、同じ時間を共有してる。そういうつながり方と似てる気がします。僕が作った曲で支えてあげられるときもあるだろうし、逆に僕が励ましてもらうときもあるし、背中を押したり、押されたり、そういう仲です。いい曲作るから転校しないでね(笑)、長い同級生でいたいから」
2015年2月14日。間慎太郎はアルバム『今夜、月がキレイ』発売にともなう全国ツアーのファイナルを迎えた。山崎まさよしらを招いてたライブは大成功。
「終わってから2、3日は抜け殻になってしまうくらい出し切りました」
終わりは始まりでもある。それは10周年イヤーに向けて最高のスタートにもなった。
「デビュー以来、毎年毎年、この1年を頑張らないと、その繰り返しでした。だから、一昨年だったか、ラジオ番組にゲスト出演したとき、もうすぐ10周年ですねと言われて、初めて気がついたくらいです」
脇目も振らずに走ってきたようだ。ひたすら歌を作り、ただひたすら歌った10年。
「曲を作るとか、伝えるとか、もっと言うと、生きてるってことは迷路の中で答えを探し回ってるようなもの。答えが見つかっても見つからなくても、真剣に探して回っていれば、そのときどきの気持ちは確実に自分の中に残るはずで、あのとき何考えてたっけ?みたいな事にはならないわけで...。24歳当時に作った曲を聴けば、そのときの自分が何を考えていたかわかるってことは、甘かったり、世間知らずだったとしても、真剣に迷っていた証拠がそこにあると思います。この先5年、10年経ったときも、そう言える曲を常に作っていきたいですね」
間は、しばしば「歌いどころ」という言葉を使う。「聴かせどころ」のほうが一般的だろうが、両者は似て非なるもの、リンゴとアップルみたいに思える。
「この10年で曲の歌いどころがわかってきました。それは24歳の頃に作った曲にようやく自分自身が追いついてきたってことかもしれません。10年前は曲を作っても歌いどころがわからず、がむしゃらに歌っていたのが、年齢とライブを重ね、歌いどころがわかって、自信を持って伝えられるようになりました」
曲の重心と言っていいのかもしれないそれを彼が掴んだのはライブ。デビュー以来、一貫して力を注いできたライブ。
「正直な話、自分は楽しかったのに、お客さんには響いてなかったかもしれないライブが何度かありました。楽しいから、つい調子に乗ってしまう。そうすると、集中力が持続できなかったりするから、自分を抑える事を覚えてきた10年でした。ライブに向けてとか、ステージに出る前に気合を入れ過ぎないのも大事。頭の中で余りにもガチガチにプランを固め過ぎると、その通りに行かないとき、柔軟さがなくなってしまうし。だから、この頃はなるべく自然体でステージに出るよう心がけてます」
今までの10年と今からの10年、もしも彼の中で変わらないものがあるとしたら、それはきっとライブへの思いだろう。ライブに賭ける情熱だ。
「ライブに来てくれるお客さんは同級生みたいな存在。僕が作った曲で支えてあげられるときもあるだろうし、逆に僕が励ましてもらうときもあるし、背中を押したり、押されたり、そういう仲はクラスメートと似てる気がします。これからもいい曲作るから転校しないでね(笑)、いいライブやるから長い同級生でいてねと言いたいです」
間組への転入は年齢も性別も職業も不問。10周年ツアー『10←9(テンキュー)』で肩を組み、泣き笑い、そしてお互い少しだけでも逞しくなろうじゃないか。
間慎太郎ライブツアー2015『10←9(テンキュー)』
【日程】03月13日(金)
【会場】富山 サマーナイト
【料金】2000円 / 2500円 (別途ドリンク代)
【時間】18:30 / 19:00
【出演】Torny Tabby / 寅
【日程】03月14日(土)
【会場】金沢 JealousGuy
【料金】2000円 / 2500円 (別途ドリンク代)
【時間】18:30 / 19:00
【出演】Space City Boy 他
【日程】04月11日(土)
【会場】仙台 cafe B.B.
【料金】2500円 / 3000円 (別途ドリンク代)
【時間】17:30 / 18:00
【出演】Coming Soon
【日程】04月18日(土)
【会場】高松 RUFFHOUSE
【料金】2500円 / 3000円 (別途ドリンク代)
【時間】18:30 / 19:30
【出演】カミナリグモ
【日程】04月19日(日) ※ワンマン
【会場】広島 ヲルガン座
【料金】2500円 / 3000円 (1オーダー制)
【時間】17:30 / 18:00
【日程】05月15日(金)
【会場】岡山 MO:GLA
【料金】2000円 / 2500円 (別途ドリンク代)
【時間】19:00 / 19:30
【出演】Coming Soon
【日程】05月16日(土)
【会場】福岡 music bar S.O.Ra.
【料金】2000円 / 2500円 (別途ドリンク代)
【時間】18:30 / 19:00
【出演】Coming Soon
【日程】05月17日(日)
【会場】ライブハウスGumbo
【料金】2000円 / 2500円 (別途ドリンク代)
【時間】18:00 / 18:30
【出演】Coming Soon
【日程】05月23日(土) ※ワンマン
【会場】横浜 The CLUB SENSATION
【料金】2500円 / 3000円 (2ドリンク制)
【時間】18:00 / 18:30
【日程】06月13日(土) ※ワンマン
【会場】大阪 music bar S.O.Ra.
【料金】2500円 / 3000円 (別途ドリンク代)
【時間】18:00 / 18:30
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チケットの予約方法などはオフィシャルホームページをご覧ください。
http://hazama-shintaro.com/