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2015年3月16日 (月)

NOROSHI2015 presented by 大学芸会 決勝戦

3月9日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて、『NOROSHI2015 presented by 大学芸会』決勝戦が行われました。笑いにかける大学生たちのハイレベルな戦いの末、審査員も「しゃべりも、ネタの設定の作り方も素人離れしている」と絶賛の「早稲田大学お笑い工房 LUDO ありがとう」が優勝。日本一の栄光を手にしました。
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『NOROSHI』とは、全国イチ面白いサークルを決めるお笑い団体戦のこと。お笑いの情熱はプロだけではない、大学サークルでもお笑いシーンを盛り上げていけるということを証明するために立ち上げられた大会で、サークルを代表する学生芸人がチームを組み、「漫才・コント・ピン」の3種目で競い合います。決勝戦では、エントリー総数27大学140組から予選6日間、準決勝2日間を勝ち抜いた8組が激突。3名の審査員と、客席投票による審査により、順位が決定します。

まずは、この日のMCを務めるジャルジャルが登場し、大会概要と審査方法、審査員の紹介を。審査員は、『アメトーーク!』など人気番組を担当する放送作家の遠藤敬さん、よしもとクリエイティブ・エージェンシーより、ヨシモト∞支配人 兼 若手芸人統括チーフマネージャーの大谷重雄、映像制作セクション 兼 デジタル制作セクション チーフプロデューサーの内田弦の3名。「若手の作家から、かなり面白い大会だと聞いている。楽しみにしています」(遠藤)と期待を。続いて、本日の出場者同様、学生時代にお笑いサークルで活動していた"学生お笑いOB芸人"のダイキリ、ゲオルギー、すごい論が登場し、ネタを披露。ダイキリは、学生時代に流行った"10回言って"ゲームで遊ぶ漫才で、全く友達がいなかったというなんぶの被害妄想がさく裂。ゲオルギーは、背中合わせで歩き合ってから撃つという決闘のコントで、一方がどこまでも歩いて行ってしまい、予想外のオチが。すごい論は、家系図がイモだらけという奇想天外な漫才で、独特のテンポの掛け合いを。出場者たちにOBとしての実力を見せました。
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いよいよ決勝戦。1番手は、「エントリーNo.76 上智大学SCS チーム恐喝」。ピンの"さーや"は、おゆうぎ会での子どもっぽい演目に納得がいかない園児が、突然、社会風刺も交えた歌を熱唱するという、抜群の歌唱力を活かした歌ネタを。コントの"スズメバチ"は、「ゴリラだらけの学校に転校してしまった少年」など動きのあるショートコントを連続。漫才の"まーらいおんズ"は、タンクトップの2人が、ギャグ満載のハイテンションなネタを。はじけそうな勢いで会場を圧倒しました。
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2番手は、「エントリーNo.21 早稲田大学お笑い工房 LUDO チームテキサス」。漫才の"シャトルスーツ"は、関西弁のしゃべくり漫才を。SNS用語など大学生らしいツッコミワードが特徴的。コントの"柔くん"は、トイレの紙がないという危機に陥った上司と、空気読めない部下とのやり取りを。ピンの"マカロン高橋"は、音楽に合わせてもくもくと紙芝居を...と思いきや、突然、サビとなると旗を振り上げ柔道の審判に。静と動のコントで、一言も言葉を発さないまま爆笑をさらいました。
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3番手は、4人の精鋭で臨む「エントリーNo.56 日本大学文理学部落語研究会 チーム跳び蹴り」。漫才の"フランスピアノ"は、電話で話をする2人の聞き間違い漫才を。ピンの"ティーチャー先生"は、チンジャオロースを食べると、牛をはじめ食材の声が聞こえてくるという一人コントを。コントの"マラソンズ"は、ボクシングのコントを。トレーナーの指示を考えられないほど間違って実践する選手たちが、大きな笑いを巻き起こしました。
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4番手は、「エントリーNo.61 明治大学お笑いサークル木曜日Z チームZ友」。コントの"しおむすび"は、卒業式でふざけようとする生徒2人のやりとりを。ピンの"ブシドーワタナベ"は、結婚相談所に入る前にシミュレーションしてみたところ、何度やっても最後は高島彩アナと結婚するという一人コントを。その妄想と立ち振る舞いに、悲鳴と笑いが。漫才は"ニトロ"が、どのドリルを買おうか悩んでいるという相談から、次第にヒートアップしてくという勢いある漫才を披露しました。
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前半4組が終わったところで、ジャルジャルが登場し、審査員からのコメントが。遠藤さんは、「ぶっとんでるところ、オーソドックスふんでいこうというところ、センスを感じるところ、個々はバラバラだけどひとつにまとまってるところ...こんなに大学によってチームカラーがあるとは思わなかった」と、予想以上のハイレベルな戦いに驚きの言葉を。

休憩をはさんで登場の5番手は、「エントリーNo.57 創価大学落語研究会 赤組」。漫才の"タクラマカンオーケストラ"は、ハチ公で待ち合わせのデートのシミュレーションをしようとしたものの、思わぬポイントでボケがぶち切れるというネタで、テンポのいい掛け合いを。ピンの"山田賢太郎"は、ハリウッド映画でおなじみ"路地裏に逃げ込んだ男女は必ずキスする"というくだりをコントに。コントは"世界のピスタチップ"は、夢があふれる某テーマパークを舞台に、小道具や動くを駆使したナンセンスなコントを。シュールな世界を繰り広げました。
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6番手は、「エントリーNo.53 一橋大学お笑いサークル IOK チームロジーナ茶房」。漫才の"Mr.潜水艦"は、お互いが考えてきたというギリシャ神話に出てきそうな神様による対決を。ボケとツッコミが自在に入れ替わり、ワードセンスが光る掛け合いをみせました。ピンの"なかるてぃん"は、動物のとんでも進化を紹介するフリップネタを。コントの"ゴッドこども"は、いじめっ子に勝つためボクシングを始め少年が、あることをきっかけに暴走するというネタを披露。
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7番手は、「エントリーNo.15 早稲田大学お笑い工房 LUDO SANNEN from LUDO」。ピンの"IZAWA from JAPAN"は、準決勝までの戦いでそのウザキャラを浸透させたのか、登場しただけで会場から拍手が。観客を味方につけ、"ベイベ"のワードひとつで笑いをとります。漫才の"ビューティーズ"は、やたらといい女気取りのボケと、ちょっとズレたツッコミの男女コンビが、キャラクターを活かした漫才を。コントの"戦闘種族"は、おかしなノリの新聞部が、おかしな取材にやってくるというネタを。
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ラストは、受賞経験多数の4年生による実力派チーム「エントリーNo.6 早稲田大学お笑い工房 LUDO ありがとう」。漫才は"まんぷくユナイテッド"が、熱血教師をやってみたいというボケのとんちんかんな芝居にテンポよく突っ込む漫才を。ピンの"幹事長ヨシヒロ"は、赤ワイン(?)片手にウザキモいキャラの一人コントを。コントの"Gパンパンダ"は、夢見る少年と、夢のない現実を語るヒーローのシニカルなコントを。いずれも学生離れしたハイレベルなネタで、会場も審査員も絶賛でした。
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全組が終了したところで、再びジャルジャルがステージに。「この中から芸人になる人もいるんちゃう」(福徳)、「ホントに素人なのかっていうね。この中からスターが生まれるかも」(後藤)と、大会のレベルの高さに驚きのコメントを。審査員も、「みんな漫才がうまい」(大谷)、「最後の早稲田の"ありがとう"がしゃべりがうまい。漫才もコントも素人離れしている。キャラクターでいうと、ベイベが素人離れ。普通の人はギャグなんて持ってないから」(遠藤さん)、「予選より面白い。細かくネタを修正して、見やすくなってる」(内田)と、感想をのべました。

審査の間には、チーモンチョーチュウ、犬の心、マヂカルラブリー、桂三度が登場し、ネタを披露。チーモンチョーチュウは、白雪姫の物語をテーマに、白井の"生まれながらのヘリウムボイス"によるボケと、菊地の勢いあるツッコミによるテンポのいいネタで笑わせます。犬の心は、メガネの上司・押見と、メガネに対する固定概念が強すぎる部下・いけやのコントを。マヂカルラブリーは、世界最強の漫画キャラを決めようとするものの、結局、野田のやりたい放題に。桂三度は、落語の「時うどん」がいかに内容がつまった噺かを説明すべく大ヒット映画と比較する創作落語を披露しました。
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いよいよ結果発表。優勝は、「エントリーNo.6 早稲田大学お笑い工房 LUDO ありがとう」に決定しました。優勝が決まった瞬間、ありがとうのリーダーは、「うれ"じ"い!!」と、言葉になりきらないほどの喜びの声を。審査員の遠藤さんは、「漫才は、しゃべりがしっかりしている。なおかつキャラわけがすごくできていて、流れもいい。ピンは、体一つで演じる、舞台度胸が見えた。コントは、ネタの設定の作り方が、一次元でなく二次元で一歩踏み込んだもので、素人離れしている。優秀です」と絶賛し、納得の優勝となりました。優勝チームには、賞状と、優勝賞金30万円、大会コンセプトの"大学生の鼻息"を象った加湿器付きトロフィー、さらによしもと劇場出演権が贈られました。
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準優勝は「日本大学文理学部落語研究会 チーム跳び蹴り」。出演順の得票発表だったため、ラストの「ありがとう」の点数発表されるまではトップだった「チーム跳び蹴り」。「今まで生きてきて一番悔しい」と、最後の最後で優勝を逃した無念のコメントを。準優勝チームには、ルミネtheよしもと年間フリーパスと、サークルアップでのネタ動画配信権が贈られます。そして、最も会場を盛り上げたチームが選ばれる審査員特別賞は「早稲田大学お笑い工房 LUDO チームテキサス」。よしもとグッズ詰め合わせと、サークルアップでのネタ動画配信権が贈られます。"ベイベ"で会場を爆笑させながらも受賞にいたらなかったIZAWA from JAPANは、「キタと思ったのに」と悔しさを。ジャルジャルに「今の気持ちを」とふられたところで「面白くなりてー」と答えてしまい、福徳に「そこは"ベイベ"やろ」と突っ込まれてしまうという一幕も。悲喜こもごもありながらも、出場者はみなやりきったという清々しい表情。こうして笑にかける大学生たちの熱いに戦いは終了しました。

決勝戦の得点は以下の通り。

エントリーNo.76 上智大学SCS チーム恐喝  201点
エントリーNo.21 早稲田大学お笑い工房 LUDO チームテキサス  235点
エントリーNo.56 日本大学文理学部落語研究会 チーム跳び蹴り  294点
エントリーNo.61 明治大学お笑いサークル木曜日Z チームZ友  176点
エントリーNo.57 創価大学落語研究会 赤組  213点
エントリーNo.53 一橋大学お笑いサークル IOK チームロジーナ茶房  219点
エントリーNo.15 早稲田大学お笑い工房 LUDO SANNEN from LUDO  249点
エントリーNo.6 早稲田大学お笑い工房 LUDO ありがとう  297点
※審査員3名は各チームを100点満点で採点。観客は面白かった3チームに〇をつけて投票し、何%が〇をつけたかによる得票率に100を掛け合わせた数をチームの得点に。この審査員特典と客席投票による合計点が上記の得点。


【ジャルジャル】【桂三度】【犬の心】【チーモンチョーチュウ】【マヂカルラブリー】【ダイキリ】【ゲオルギー】【すごい論】