よしもとニュースセンター

３月１日（日）に開催された『彩～irodori～Championship』。若手ランキングシステム「彩～irodori～East」の新しいTOP3を決定するこのライブにおいて見事１位に輝き、ラフレクラン、ニューヨークとともに、TOPに決定したピン芸人・横澤夏子。ピンしかも女性芸人で初めてのTOPということで、ライブ後の出されたニュース記事では"女帝誕生！"との大きな見出しが付き、話題となりました。
そんな横澤のTOPになって以来、初めてとなる単独ライブ『花嫁ガール』が、３月28日（土）、東京・ヨシモト∞ホールで開催されることになりました。巧みな表現力で、『～Championship』では会場が揺れるほどの大爆笑を起こした彼女が、果たしてどんな新ネタを見せてくれるのか？　楽しみと期待でいっぱいの単独ライブについて、また『～Championship』から現在の心境についてまで、とことん語ってもらいました！


――『彩～irodori～Championship』でTOPになってから少し経ちましたね。色んな人から「おめでとう」と声を掛けられたんじゃないですか？

ありがたいことに、本当にたくさんのお祝いメッセージをいただきました。パンサーの菅さんなんて「なんでも買ってやるぞ」って言ってくれて......うふふふ......ラッキーですぅ～。いろんな社員さんからも「よかったね」って声をかけてもらいました。すごく嬉しいんですけど、"あれって３月のことだったっけ？"ってすぐ忘れ去られないように、毎月、話題に出るように頑張っていかなきゃなと改めて気を引き締めているところです。

――あの日のことを振り返っていただきたいんですけど、まず２月28日に、３ヵ月に一度のJr.との入れ替え戦『彩～irodori～Battle』に出場することになってしまいました。

その前日（27日）に『～Battle』へ出ることが決まって。"スタッフさんに「入れ替え戦に入ったら、なっちゃん終わりだよ」と言われてたのに最悪だ！"と思いながら、∞ホールでうだうだと落ち込んでたんです。この前に、『～Championship』でやるネタは既に決めてたんですよ。私って月４回出番があったら、月初めにどのネタをやるかを全て決めてるんですね。例えば、出演者からネタを選んだり、MCの先輩に観て欲しいネタをチョイスしたりときっちり決めてるのに、よりによって１年の最後に入れ替え戦に入っちゃって。予想してないことが起こったので落ち込んでたんですけど、"『～Battle』で確実に勝たないと全てが終わってしまう！"と気持ちを奮い立たせて、本当は『～Championship』の準決勝でやる予定だった英語教師のネタをぶつけたんです。

――あのネタは『～Championship』のために用意してたものだったんですね。

そうなんです。"出し惜しみなく、いちばんのものを見せないとダメだ。守りに入るよりは攻めなきゃ！"と思って、あのネタをやりました。あれ、１年目につくってから何度もリメイクを重ねてるものなんですけど、またあのネタに助けられました。で、『～Championship』のネタ提出期限もその日だったので、いろんな人にどのネタがいいか聞きまくって......。いろんな女芸人がいる中で、私は誰かに似てると言われたり、平場でもスポットが当たるまで何もできなかったりと、いろんな悩みを抱えていたんです。芸歴５年目で、何も肩書きがないなぁと思ったりもして。

――ちょっとした焦りみたいなものもあったと。

はい。変わりたいなっていう気持ちがすごく強くありました。実は３年間で舞台に一度も立てなかったら芸人を辞めるって、親と約束してたんですよ。大学へ行ったつもりでNSC在学中プラス３年の４年間（猶予を与える）と言われていて。そうしたら『パワープリン』への出演が決まったり、境目でいろいろとあってここまで続けて来られたんですけど、今回はかなり危ういというか。R-1ぐらんぷりにも懸けてたんですけど決勝に行けなくて、そこでもかなり落ち込んじゃったんですよね。で、ママチャリのネタはR-1で落ちたものだから封印しようと思ってたんですけど、『～Championship』準決勝で懸けるネタを考えていた時に作家さんから「いろんなテレビ局の方が審査に来るんだから、どうせなら自分が好きなことをやったほうがいいんじゃない？」と言われて、"じゃあ、ママチャリのネタに懸けてみよう"と思ったんです。

――見事、決勝進出７組に残って。トリを飾った決勝のフリップを使ったネタでは、会場が割れんばかりの笑いを起こしてましたね。

嬉しかったですね。（決勝直前の出番順抽選で）トリを引いた時、"もしかしたらTOPになれるかもしれない"って一瞬思っちゃったんですよ。それは私の悪い癖で、いけると思った途端、直前で緊張して本番で何もできなくなっちゃうんです。だから、"このライブは番組のオーディション前の、スタッフさんにウケたかどうかを選別してもらうための場なんだ"と言い聞かせて、思いっきりやりました。決勝でやったようなかたちのネタって、あの日、誰もやっていなかったのも良かったんだと思います。ラッキーでした。けど、これからです。今年はとにかく攻めて、自分革命を起こしていきます！

――そんな自分革命のまっただ中、３月28日（土）にはTOPになって初めての単独ライブが控えています。単独タイトルにはいつも"ガール"が付けられていますが、今回はなぜ『花嫁ガール』に？

今、変わりたいっていう気持ちが強くある中で、変化をつけたいなと思ったんですよ。私の周りには第２次結婚ブームが来ていて、田舎の友達が皆、結婚していくのを観ながら"私だって結婚できるんだから！　結婚式してやるぞ！　Facebookにウェディングドレスを着た写真も載せるんだから！"っていう気持ちが湧いたので、このタイトルにしました。単独ライブでウェディングドレスが着たかったのでネットで５千円で購入したんですけど、よく考えたらウェディングドレスでやりたいネタなんて特になくて（笑）。ただ、∞ホールをウェディングドレス着て歩きたかっただけだったんだってことに気付きましたけど。

――（笑）。では当日、ウェディングドレスを着て歩く予定は？

これがないんですよ～（笑）。でも、ライブのどこかしらで出てくるとは思います。結婚式って人生唯一の晴れ舞台じゃないですか。お葬式は自分死んじゃってるし、生まれた日は思い出せないしってなると、結婚式はいちばん主役になれるシチュエーションなんだなって思ったんですけど、よくよく考えたら単独ライブって結婚式よりも楽しいものですよね。だって、私をいちばん観てもらえる場だから。

――確かに。そういう意味では、いろんな意味合いがかかっているタイトルになっているんですね。ポスターではいろんな女を演じてますけど。

ただただ、撮影の時にやりたかった女をやっただけで、あれがネタに出てくる訳ではないんです。でも、今回も私の嫌いなタイプの女や友達だけど嫌いな女、憧れの女まで、そうそうたる女が待ち構えてますよ！

――ネタにしたい女性達に出会った時って、すぐメモを取るんですか？

大体、覚えてるんですよね。私、ぎっしりと詰め込んだスケジュールを手帳に書き留めてあるんですけど、"この日って何やってたかな？"とか考えているうちに、その日会った人を思い出したりして。あと最近、自宅まで歩いて帰ることがよくあるんですけど、歩いてると聞こえてくる街のいろんな声や、花嫁修業のために料理教室とかワークショップとかに行ったりしてると、視界に入ってくる気になる女がいるんですよ。で、友達と「あの一言、いらなかったよね？」って話したりしてるところから、ネタは生まれていきます。今のところ、予定では８本くらいネタをやろうと思ってるんですけど、前回の単独ライブ（2014年７月20日）から今までに出会った新鮮な女が観られますから。

――横澤さんのネタを観ていると、"ああいう人っているよな〜"と思いながらニヤニヤしてしまいます。今回披露されるそれらのネタにも、もちろんいろんなメッセージが込められていますよね。

そうですね。私、出会った女性たちを皆さんと共有したいんですよ。その中には"皆、こういう女にならないでね。私もならないから！"っていう戒めが込めてあったり、"憧れの女だから観て！"っていう気持ちがこもっていたりしてるので、いろんな思いを共感し合えたらなって。だから、私の単独ライブって"大きめな女子会"だと思うんですよね。

――"大きめな女子会"とは楽しそうですね！　ということは、男性は女性について勉強できる？

そうなるはずです。絶対、結婚しちゃいけない女も用意してますから（笑）、"こういう女はヤバいんだな"と思いながら観ていただければ有り難いですね。

――チケットの売れ行きも好評だそうですが、おそらく今回は"TOPになった横澤夏子の単独って、どんなもんだろう"と思って観に来られる方もいると思うんですけれど。

その期待に応えられるような単独にしたいですし、今回ピックアップしているネタは全てお気に入りです。構成もこれまでとはちょっと変えているんで、当日を楽しみにしていただければ。で、来年の『R-1ぐらんぷり』に懸けられるネタも出せたらなと思っています。とにかく、∞ホールでもお茶の間でも観られる横澤夏子になれるよう、この１年は攻めに攻めます！　ぜひ観に来てください！


●ライブ情報
横澤夏子単独ライブ『花嫁ガール』
日時：３月28日（土）
開場：16時15分／開演：16時30分
会場：ヨシモト∞ホール
チケット：前売1500円／当日1800円
チケットよしもとにて絶賛発売中!!


【横澤夏子】