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2015年3月29日 (日)

よしもと春のイベント祭り in 新宿モリエール『POISON吉田が5人と漫才』

3月21日(土)、東京・新宿シアターモリエールにて『POISON吉田が5人と漫才』が開催されました。

本イベントは、POISON GIRL BAND・吉田が先輩、後輩、同期など、相方・阿部以外の芸人と漫才をするというもの。おなじみのMCであるアホマイルド・坂本によれば、今回で6回目の開催。「台本、演出すべてを吉田くんが行なっています」と説明します。

呼び込まれた吉田が「今まではルミネtheよしもとでやってたんですけど、昨年はやってない。5回目は、大吉さんが出てくれて......」と切り出すと、坂本が「華丸さんです」とすぐさま訂正。「吉田くん、今まで漫才した人全員覚えてます?」と不審に満ちた表情で訊かれるも、動じない吉田は「俺ねぇ、漫才やった相手忘れないんだ。初回から全員覚えてる。(なぜなら、出演者も全体の)バランスを見て考えてるから」とキッパリ。「じゃあ、この回は?」と抜き打ちで訊ねられても、5人全員の名前を答えられていました。
今回、『よしもと春のイベント祭り in 新宿モリエール』の一環として開催。「いつもやっているルミネとは色を変えたいなと思って、ヨシモト∞ホールに出ている割と離れた後輩と漫才をやることにしました」と告げる吉田。「ちょい下だとなれ合いになる。いじってくるから、俺のこと」と補足しました。
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吉田と同期の坂本が「10期以上離れた先輩と漫才するって、どういう気分なんだろうね。緊張しそう」と切り出しつつ「俺らの10年先輩だと......バッファロー吾郎さんか」とつぶやいた瞬間、「じゃあ、できるわ」と冷静に言い切る吉田。爆笑が起こる中、「千原ジュニアさんとできる?」と再び訊かれると、「それはできない。でも(芸歴が離れていても)一緒に仕事していきたいもんね」と返しました。
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最初のお相手は、吉田より10年後輩のダイタク・拓。双子で相方・大とのコンビそのまま、拓がツッコミ、吉田がボケを担当。「1人でネタやってるんでしょ」「二重人格なんじゃないか」「1人なのに、飲み代2人分払ってんの?」など、双子である拓をいじり倒します。途中、ようやく双子であることを納得しますが......。初期のPOISON GIRL BANDのネタを観ているような、ループする笑いで漫才を展開させました。
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ボケをやったのは「双子じゃないから双子のボケは書けないけど、双子をいじることはできるから」と説明する吉田。展開のきっかけになることが多かったため、「かなり緊張した」とも話します。
2人でネタをつくっているという拓は「いつもは話しながらつくってるから、台本もないんですよ」と言いつつ、「衣装は∞ホールにいつも置いてあるんですけど、今日、大のスーツを持ってきてしまったんです」と吐露すると、「さては......お前、大だな?」という坂本の双子いじりに笑いが。吉田は「大の気持ちも背負ってきてくれたんだね。3人で漫才やれて良かったわ」と一人、納得していました。
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2人目の相方は、鬼越トマホーク・坂井。「僕、これから芸人になろうと思うんですよ。今まではアイドルだったんですけどね」と飄々と切り出した坂井のボケに、やんわりとツッコんでいく吉田。旬な時事ネタを大いに盛り込みつつ、坂井のキャラクターを活かした漫才に。
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「落ち着いた感じだったね」と坂本に声をかけられた坂井。「台本もらって1人で読もうと思ってたけど、お酒呑んじゃって読めなくて。早めに来て読もうと思ったんですけど読めなかった」と度胸の良さを見せます。
吉田との出会いは、ロフトプラスワンでのイベントにて。吉田が所属している草野球チーム「アフロモンキーズ」に、相方・金野が参加している関係で、坂井についても色々と訊いていたそう。「金野よりやりやすかった。背が高いから見上げながら漫才するのも初めてだったし。金野はピグモンくらいしかない」と、金野の大きさを手で表現する坂井。段々、より小さくなり、より四角くなっていく表現に、坂本は「それ、冷蔵庫じゃん!」「それ、冷凍庫!」「それじゃあ、ビジネスホテルの冷蔵庫だよ!」と次々ツッコみます。
元々、NSCへは友達をつくりたくて入ったという坂井。相方が好き過ぎて、金野と遊ぶ先輩や同期、後輩に焼きもちを焼いてしまうそう。「相方との仲って、この先どうなっていくもんですか?」と訊ねられた吉田は「今後、それぞれ遊ぶ相手が決まってくるから別々になるんじゃない? 俺らとアホマイルドだったら、俺と坂本さん、クニくんと阿部ちゃんになる」と返答。坂本も「大体、ボケとツッコミに分かれるよね」と同調しますが、坂井は「俺は10年後も、金野がいいんです」と相方愛を貫く姿勢を見せていました。
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3人目の相方は紅一点、相席スタート・山﨑。「女の子と漫才するの、初めてだよ」と切り出す吉田に、「吉田さんの初めてになれて嬉しいです♡」と余裕たっぷりに返す山﨑。「女心を教えてほしい」と切り出す吉田が、男性の目から観た女性あるあるを告げると、「あぁ、出た出た!」と言いながら諭していくという、山﨑のコンビでのキャラクターを大いに活かした漫才が展開されます。
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漫才後、「気持ちよかったです♡」と笑顔を見せた山﨑。も、「吉田さん、サンパチマイクを下げてくれないからどうしようと思った。(相方の)山添くんはいつも下げてくれるんですけどね」と不満をチクリ。すると、吉田は「ひねって回しながら高さを調整するタイプだったから、できなかった」とすぐさま弁解します。また、「吉田さん、マイクから離れますよね?」と指摘。「私たちは肩が触れ合うくらいマイクに近づいてやってるんです。マイクからの距離があまりに遠いから、照れてるのかなって思いました」と"いい女"ふうに茶化しました。
女芸人から意外と(?)人気があるという吉田。山﨑やTEAM BANANAら女芸人で不定期開催している『口外禁止』というライブで行なわれた「第1回 東京でいちばん素敵な芸人さんを決めよう」という企画で「優しい!」「一緒に仕事すると好きになる」という理由から1位になったことが告げられるも、「たぶん俺はプラスとマイナスの幅が狭いからだと思う」と冷静に分析する吉田。坂本から「相方はどうなの?」と訊かれた山﨑は「人にはオススメできます。例えば、友達に"いい人いるよ"って教えてあげてもいいくらいです」と答えました。

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ここで、客席で見学していた相方・山添が、坂本に呼ばれて登壇。吉田の横でニコニコしている山﨑を観て、「いい男連れて来てます、みたいな顔してる!」と指摘した途端、大きな笑い声が起こります。
2人の漫才を観ての感想を訊かれ、「俺、ヤバいなと思いました。端から観たら、こっちのほうが面白いかもしれへんなと思って」と焦りを見せる山添。また、2人の関係性について訊かれると、「1期先輩なので、普段から敬語です。ケイさんって呼んでますし」(山添)「何かに怯えるように、いつも敬語を使ってくれます」(山﨑)と返答します。パワーバランスは同等だと言い切りますが、「ネタどうする? これは?」「あぁ、それは嫌」「じゃあ、これは?」「それも嫌......これにしない?」「あぁ、そうしましょう」となることが多いそうで、坂本に「パワーバランス10:0じゃん」とツッコまれていました。
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4人目の相方は、田畑藤本・藤本。コンビでの漫才同様、東京大学卒の高学歴を武器として、高卒の吉田に切り込んでいく藤本。クイズをやろうという吉田の提案にも、高学歴ならではの見解で理論的に正していくという、ボケ・ツッコミという関係性とはまたひと味違った漫才に。
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ほかの仕事から飛び入りで会場入りし、ネタ合わせがちゃんとできなかったそうですが、吉田は「パーフェクト! 思い描いていた以上だった」と絶賛。誉められた藤本は「これにはミソがあって。"吉田さんの感覚がわかった"という(トップバッターだった)拓と(感覚を掴むために)練習したです。今、(トリの)宮川が拓と練習してます」と明かします。また、吉田との漫才については「いい意味でねっとりしてる。柔らかく包み込まれるような感じ」と分析しつつ、ネタについても「高学歴なボケはやり尽くしたと思ってたけど、こんな発想あるんやと思った」と驚いていました。
ネタはいつも2人でつくっているという田畑藤本。坂本に「意見の食い違いがあるとき、どうしてるの?」と訊かれると、「お互いの出した提案のメリットとデメリットを出して、メリットの多いほうを取り入れるのでケンカにならない」と返答。「理にかなってるほうを採用するんだ。ちょっと庶民の一面が観たい」と言い出す坂本ですが、すべてにおいて合理的且つ冷静な判断を下す藤本。意地になってきた坂本が「じゃあさ、宝くじが当たったら嬉しい?」と訊くと、「めっちゃ嬉しいです。時々買います」と言い切る藤本。ようやく庶民(?)的な一面が出て、ホッとした表情を浮かべる坂本でした。
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最後の相方は、ボーイフレンド・宮川。最初の挨拶で「ボーイフレンドの宮川くんです」と紹介した吉田ですが、「とんでもねぇ......ボーイフレンドの宮川くんって(別の意味で)恥ずかしくなってきた」と吐露。出会いと別れが訪れる春をテーマに、入学式と卒業式を一緒にやってしまおうと言い出す吉田の提案に、丁寧にツッコむ宮川。途中、アドリブで宮川のツッコミ技"昇り龍"も飛び出しました。
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「裏で拓と5回合わせた」という宮川。いつもと立ち位置が逆だったこともあって「昇りにくかったです」と正直に告げると、「相方だけにしかやらないのかと思ってた。昇って欲しいなとは思ってたけど、昇られてビックリした」と返す吉田。宮川は「今日は相方なので、昇らせていただきました」と笑顔を浮かべます。
普段、ネタをまったくつくらないという宮川。吉田から受け取った台本を覚えるため、相方・黒沼に読み合わせしてもらったそうですが、「4回目くらいに覚え出した。僕、全く覚えられないのに。吉田さん、相方を間違えたと思いますよ」と不安げにぽつり。「あぁ、黒沼を選べばよかったってこと? でも、宮川は器用で上手だなと思ってたから選んだんだよ」と吉田に言われると、「観てくれてるんですねぇ~」とデレッとした表情を浮かべました。
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「誰とやっても勉強になるなと思った。楽しかった。得るものがいっぱいありました」と感謝した吉田。昼間に行なわれたイベントだったため、「夜だったら打ち上げとか行けたけど、ここでお別れ。でも、みんなのことは忘れない」と5人に語りかけつつ、「このライブから『THE MANZAI』のチャンピオンが2年連続で出ている。この中から今年のチャンピオンが出るかもしれない」と激励します。
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相方のネタ終了後も、客席で見学していた山添が再び登壇。坂本に「山添賞を決めて」と言われると、少し悩んだのち、「ひいき目なしで、ケイさん! トーク賞は藤本さん!」と言い切りました。
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