よしもとニュースセンター : ＳＨＩＢＵＹＡウーマンラッシュアワー１０９

３月22日(日)ヨシモト∞ホールにて、ウーマンラッシュアワーの月一トークライブ『ＳＨＩＢＵＹＡウーマンラッシュアワー１０９』を開催。今月も立ち見も多数の満員御礼の中、90分ノンストップのトークを繰り広げました。

恒例の中川パラダイスによる前説では、中川が「パ～ラダ～イス！」「パ～ラダ～イス！」を連呼!?　実は、先日リリースしたこのトークライブのDVD特典"いつでもパラダイス券"(中川に見せればいつでも「パ～ラダ～イス！」をやってくれる券)を、お客さんが提示しまくっていたのです。中川が話し始めようとする絶妙なタイミングで提示されるため、ほとんどトークできないまま前説は終了したのでした。

改めて、ウーマンラッシュアワーがそろって登場し、トークライブスタート！　超満員の会場を見て、村本が「立ち見も大勢で、ありがとうございます」と挨拶したものの、お客さんは微笑むだけ。この反応に「こういう時は、だいたい拍手するんですけどね」と不満気な村本は、「何にしても"当たり前"になったらダメだと思うんですよ」と話を始めます。例えば、最初に携帯を手にした時はうれしかったはずなのに、今やそれが当たり前に。それと同様に、先日、札幌でトークライブをやった時は、普段は見られない村本を目の前にしてお客さんがキャーとなったというのに、東京のお客さんは慣れ過ぎではないか、と。「いつまでも　あると思うな　親とウーマンラッシュアワー」と、心の声を一句にしました。

気を取り直して、まずは、村本が、全国巡回中のトークライブで札幌に行ってきたという話を。ライブの目的のひとつは、その地方を満喫すること。「旅行を楽しむなら友達と！」ということで、ライブの前説担当として友達でもあるみるきぃしげおを同行させているとい村本。「今話題のセクハラ村長のスタイルで」と笑わせます。加えて、村本軍団のひとり、とりてん・一徹まで「村本さんと一緒にいたい！」と、なんとヒッチハイクで札幌へ！　そんな３人は、名所を訪れ、おいしい物を食べ北海道を満喫。中でも旭日山動物園に感動した村本は、それぞれの動物の魅力を引き出す仕掛けのすばらしさを熱弁します。ここでは全ての動物がスター！　来場客もひっきりなしに写真をとっていた！　という話から、村本は「その中で一番写真撮られてたのが僕やったんですよ！」とドヤ顔。動物たちをフリにした自慢話で会場を笑わせました。

そんな３人の北海道旅行、村本は、みるきぃと一徹に道中ずっと「村本さん天才ですよ！」「こんな天才いないですよ！」と褒められ続けたいうのですが、そのワケとは!?　事の発端は、小樽のミシュランの星付きホテルでお寿司を食べにいった際のこと。前説で笑いをとってないみるきぃ、いつもにも増してポンコツぶりを発揮する一徹、ここまでの道中は腹が立つことばかりだったという村本は、「この２人に高級な寿司をおごるだけの価値があるのか？」と疑問を。そこで、お寿司のコースを食べた後、自分はさらに大トロを注文するが、２人は店の大将に勧められても断るように。しかも、自分のイメージを気にする村本は、一応２人には「食べろ食べろ」と言うけど絶対に断るように、と約束させることに。これは決してケチなのではなく、「自分で頑張って稼いだお金だからこそ、本当のおいしさがわかる。だから大トロを食べるのは、頑張って結果を残した時だ」との激励の気持ちだと力説します。この流れを何度も何度も繰り返し練習し、いざ寿司屋へ！　想像以上のおいしさに３人は大感激。みるきぃは、一貫目を口にした瞬間、あまりのおいしさに感動して涙を流したほどだったそう。そして、いよいよ村本が追加注文することに。段取り通り、２人にも「食べろ食べろ」と勧めたところ、みるきぃの様子がどうもおかしい。この時、みるきぃの心の中では「こんなおいしいお寿司、二度と食べられない...後で怒られたとしても、食べた方がいい」との葛藤が。そして、ついに「食べます！」と約束をやぶるみるきぃ。すると、一徹も「僕も！」と便乗。結果、２人も村本と同じだけ食べ、支払いは予定を大幅に超える額に。あまりにも腹が立った村本は、彼らの財布からなけなしのお金を奪取。返してほしければ、「今日からずっと俺のこと"天才"って言え！」。...ということで、ずっと褒められ続けた、という旅の裏話を。これには中川もお客さんも、あきれるのを通り越して、吹きだしてしまいました。

さらに札幌ではうれしい再会も。村本が「『ＴＨＥＭＡＮＺＡＩ2011』でバイトリーダーというネタを披露したんだけど...」と話はじめると、会場から「ネタやって！」という期待が。それに応えて、２人はネタのさわりを...と思いきや、テンパるバイトの中川に「大丈夫ぅ～」と声をかけた村本が"バイトリーダー"の「バ...」までしか言わないという寸止めを繰り返し、会場は爆笑。そんなひと笑いがあったところで、本題へ。『ＴＨＥＭＡＮＺＡＩ2011』決勝戦の前、一人スタバで緊張を落ち着かせていた村本の元に、店員さんが「日本一の漫才師になってください」と書いた名刺をさしだし応援してくれたという感動的な出来事が。村本は、その名刺を財布に入れてずっとお守りにしていたそう。あれから４年。今回の札幌ライブの告知のため札幌の放送局の番組に出演した際、新人アナウンサーの男性が村本の楽屋へ。なんと、彼はあの時に名刺を渡してくれた人だったのです。この運命的な再会の話に、「いい出会いやな～」と中川も感動。すると、なぜか突然、村本の怒りが爆発!?　実は、『ＴＨＥＭＡＮＺＡＩ』の決勝前、緊張していた中川を励まそうと、村本が名刺を見せたところ、中川は「えっ！スタバってバイトで名刺持てるんすか？」とおかしなポイントに食いついてきたそう。そんな中川には、この感動は分からないとバッサリと切り捨てる村本でした。

続いて、村本は、東京と違い、地方の先輩馴れしてない後輩はかわいいという話を。ご飯に誘っただけで、「俺とご飯いいんですか!!」と初々しく喜んでくれるのがうれしく、「おっさんがフィリピンパブにはまる気持ちわかるわ～」と村本。先日の沖縄公演の際には、おいしい店を知っているため大物先輩方にかわいがられているウリズン桜のやぁすぅではなく、その相方で先輩慣れしていない仲宗根を誘ったところ、「やぁすぅじゃなくて僕でいいんですか？　僕、一回も先輩に誘われたことないんです」と新鮮な反応。ところが、あまりにも慣れてなさすぎて、一緒にお風呂に行ったものの村本に気を使って湯船に入らない。さらに「お背中流させていただきます！」と言われ、驚いたというエピソードを。そんなかわいい仲宗根だが、真面目できちんとしているため、村本は「やっぱり俺は一徹やみるきぃみたいなポンコツなやつを求めてしまう」とポツリ。中川に「お山の大将になりたいんや」と真意をつかれ、「そんなヤな言い方するな」と言いながらも認めざるを得ない村本でした。ちなみに、村本の最近のお気に入りの後輩は、えんにちの望月と、天狗の横山だそう。望月は、一緒にご飯に行くことになった時、望月の案内で電車に乗ったものの、しばらくたって「はーーーーー！逆でしたーーーーー！」とポンコツぶりを発揮。その瞬間、村本は「ごうかーく！」と、彼の村本軍団入りを決定。望月は、この日のライブにも来て、「今日は村本軍団のみんなを紹介してもらうんです～」と、うれしそうにしていたそう。横山は、常にコントじみたしゃべり方をする"ザ・芸人"タイプ。エピソードトークでやってもないことを言う、笑いのためにウソつくと知った瞬間、村本は「ごうかーく！」。こうして着々と村本軍団は勢力を広げていっているようです。

そして最後は、村本が「この話聞いてもらっていいですか？　俺がおかしいか審査して欲しい」という話を。沖縄に行った時、チャラ芸人の御茶ノ水男子・おもしろ佐藤に「クラブ行ったらモテますよ」と言われた村本は、やぁすぅにも声をかけ、３人でクラブへ繰り出すことに。ところが、意外に純情な村本は、クラブで出会った女の子たちのあまりにも軽いノリについて行けず、すぐに帰ろうと決意。楽しそうな佐藤たちに、一応、「お前らは遊んで行けば？」と声をかけながらも、普通の後輩なら「じゃあ違う店いきましょう？」となると期待を。ところが、２人は「せめてタクシーまで送ります」と、村本を一人で帰し、村本のおごりで楽しむという道を選択。そんな２人の態度に、「俺と一緒に帰れやっと言いたかったけど、村本ってこんなヤツって言いふらされたらイヤやから」と何も言えず、一人ホテルに戻ってムカムカしていたというのです。それを聞いて「自分が楽しまれへんところに行くのが間違ってる」と中川。村本の性格や趣味嗜好から、天体観測や寺巡りで出会う女の子となら気が合うのではないかと提案します。そこで、寺巡りの出会いを２人でシミュレーションしてみることに。中川扮する村本好みの女の子と、お寺巡りで運命的な出会いをする村本。共通の趣味で話は盛り上がり、千手観音の前で気持ちを打ち明け、いい雰囲気になるものの...村本の千一本目の手が彼女を襲うというゲスなオチが。２人の即興コントに、会場は爆笑のうちに幕を下ろしました。次回は、４月26日(日)開催です。