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2015年4月 7日 (火)

又吉が本嫌いの相方に薦める本は? 『MEETTY』記者発表会

4月7日(火)、自分にピッタリの本やモノと出会えるスマートフォン向けキュレーションサービス『DNPキュレーション型ECリンクサービス MEETTY(ミーティー)』の記者発表会が行われ、ピース・又吉直樹が登壇しました。

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『MEETTY』では、世の中に流通する情報を独自の価値観や嗜好で収集、整理、編集し共有する"キュレーター"が、ウェブ上に本棚を作成。著名人ら目利きによる公認キュレーターだけでなく、一般キュレーターも自由に参加できます。

そのキュレーターを表彰する『MEETTYアワード』の開催も発表され、又吉は『MEETTYアワード』の年間アワードの選考委員を務める他、『MEETTYアワード』企画として、謎の書店「TANAYA」の店主としてウェブに登場。
「TANAYA」には、よしもとの若手芸人12組も登場予定で、すでに横澤夏子がバイト店員役で出演しています。

会見では、大日本印刷(株)の千葉様、水野様より、挨拶、概要説明があった後、トークセッションへと移り、又吉が登壇しました。


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真っ先に目を引くのはやはり独特な衣装。かねてから書店の店主に憧れがあったという又吉は、「着物を着ている店主だと若者が入りにくいというか、絶対一冊買わな出られへんちゃうかな」「あまりおしゃれすぎると、年配の方が入りにくい」と考慮し、さらには国内外の本を扱うとして、和洋折衷の衣装にしたと説明。



ここから、中学の教科書に掲載されていた芥川龍之介『トロッコ』との出会いを皮切りに、読書歴についてのトークが展開されます。



今回の『MEETTY』というシステムについては、「『朝ごはんをもっと素敵に』とか、そういう観点で本を読もうと思ったことないんですけど、でもそう言われてみると、すごい魅力的なテーマ」とすでにある本棚に感心し、「ひとつテーマに共感できれば、知らないタイトル、知らない作家さんでも読みたくなりますよね。自分が今まで読んでこなかった本と出会える場所やなと思いますね」と可能性を感じている様子。



また、『「俺、なんでこんなことになってもうたんや」文学』をテーマに又吉がキュレーションした本棚も紹介され、一冊ずつ丁寧に解説します。

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繰り返し読んでいるという谷崎潤一郎『痴人の愛』については、ラーメン店の棚に置き忘れたことがあり、「忘れていく本の中では、一番恥ずかしいタイトルで...走って取りに行きましたけど、ありました(笑)」といった逸話で笑いを誘う一幕も。

また、どんな本でも面白く読めると豪語する又吉ですが、「たまに古本とかで買いますと、"どこに赤線引っ張ってんや"いう本に出会うことがありますね。食べ物ばっかりに線、引っ張ったり」といった困った古書に出会うこともあるそうです。

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相方・綾部については、トークセッションと直後に行われた囲み取材でもたびたび話題になり、「綾部は本当に本を読むのが苦手で、人生でまだ2冊くらいしか読んだことがない」とはいうものの、又吉の著書『火花』はさすがに読み始めたとか。 但し、読み始めて2週間が経った綾部から「今、半分だよ。超しんどいよ」と告げられ、残り20ページに差し掛かかると「ここから俺出てくる?」と訊かれた又吉は、「出てくるかもね」と返したそうです。
そんな綾部には、「例えばショートショートとか。一個一個読み終わるたびの達成感があると思うんで、それを積み重ねていくと、"俺読めた""次読んでみようかな"って思えるかな」とオススメの本について思いを巡らせます。

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さらに、『火花』発売のイベントでは、既報の通り(http://news.yoshimoto.co.jp/2015/03/entry36057.php)、『火花』映画化の際は、「主役のオーディション受けに行くわ」と明石家さんまから告げられたことを明かしましたが、「(その話を知った)東野さんからメールが来まして、"読みました。面白かったです。主役はさんまさんではなく、俺にやらせてください。なんでもやります"といただきました(笑)」と東野幸治からのラブコール(?)も受けていたことも判明。

逆に後輩芸人へは、西加奈子さんの『サラバ!』、中村文則さんの『教団X』といった小説を薦め、「すごかった」との感想をくれた人もいたそうです。
そうした本を通じた後輩との交流については、「後輩と本の信頼関係ができたら、それを紹介した僕と後輩との信頼関係ができるんですよ。で、本の話をしようと言って、居酒屋で本の話をしながら、太宰(治)の話をして、最終的に太宰仲間を増やしていくっていう風に今、活動中です」とささやかな野望を吐露しました。

最後に又吉は、「みなさんが自分では買わないような本、自分ではなかなか見つけにくい本と出会える場所だと思いますので、ぜひMEETTYをよろしくお願いします」とPRで締め、本と本を通じた仲間への愛情を感じさせる記者発表会となりました。


『MEETTY』:http://meetty.jp/
『TANAYA』:http://meetty.jp/tanaya/index.html

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