よしもとニュースセンター : 8.6秒バズーカー単独ライブ『8.6Sec BAZOOKAA ～初TOKYO単独LIVEでラッスンゴレライ！～』

４月４日（土）、東京・ルミネtheよしもとにて、8.6秒バズーカーによる単独ライブ『8.6Sec BAZOOKAA ～初TOKYO単独LIVEでラッスンゴレライ！～』が開催されました。

彼らを一躍売れっ子にした『ラッスンゴレライ』の各バージョンや新作リズムネタに加え、初めての漫才などにも挑戦。
ライブの終盤にはオリエンタルラジオらゲストとのコラボで最高潮を迎え、この日と３月23日になんばグランド花月（NGK）で行われた初単独ライブの模様を収録したセカンドDVD『8.6秒バズーカー単独ライブ』（仮）が６月17日にリリースすることも発表しました。

この日のルミネtheよしもとは、チケット即完だけあり、親子連れを含む幅広い客層が来場し、開演時刻を迎えると、オープニングVTRに続き、客席後方の扉から8.6秒バズーカー（田中シングル、はまやねん）の２人が姿を現して黄色い歓声を浴びながらステージに上がります。

「史上・最速・単独・スパイダーフラッシュローリングサンダー！」（はまやねん）といったアレンジを加えた名刺代わりの『ラッスンゴレライ』をやり終えると、続けざまに持ちネタの『走りダッシュ』とリズムネタを連発。

最初のMCでは、「アリーナー！２階席！　おはよー！」とはまやねんが煽るも、「"おはよー"って何？（笑）」と田中から冷静にツッコまれ、さっそくはまやねんのズレた言動で笑いが起きます。
改めて田中は、単独ライブで満席にならなかったら「ラッスンゴレライ」封印の公約を口にし、「ただ僕ら、一発目（ラッスンゴレライ）やったわけじゃないですか。満員ですよ！」と吠え、観客と喜びを分かち合うのでした。

そして、「新ネタをね...もとい新曲をね（笑）。合わせて３曲続けて、どうぞ！」と田中が振って、警官コントにリズムネタをミックスした『ポリスオフィサー』、アコースティックな曲調で、はまやねんのズボンをいじる『ストリートミュージシャン』、持ちネタのアレンジながら、レモンスライスなどを食べさせられるはまやねんの「怖いわー」といったリアクションで笑いを誘った『お弁当 LIVEver.』と立て続け披露。

次のブロックでは、「リズムネタだけじゃない、いろいろな初挑戦に今からします」（田中）との宣言通り、２人が様々なことに挑む『初めての○○』です。

『初めてのモノマネ』では、はまやねんが「元気ですかー！」と有名人モノマネのド定番・アントニオ猪木さんのモノマネをすれば、田中は「8.6秒バズーカーのすべらなーい話」とナレーター、声優の若本規夫さんの声マネをまずまずの完成度でお披露目。
『初めての謎かけ』では、「ハンバーグとかけて、唐揚げとときます。どちらも大好物です」とはまやねんが無回転（？）謎かけを繰り出せば、田中は「8.6秒バズーカーの単独ライブとかけて、借金取りからの電話とときます。どちらもサイソク（最速・催促）です」と正統的な謎かけで拍手を浴びるのでした。

その後も、『初めてのけん玉』で、はまやねんがグダグダに終われば、田中がスパイク（とめけん）を一発で決めるなど、対照的な光景が続いたものの、『初めての出落ち』では、バンビーノの人気コント「ダンスィングフィッソン族」をコピーし、そのままの衣装で『初めての熱々おでん』も遂行。

『初めての寝起きバズーカー』『初めてのビリビリペン』といったVTR企画もありながら、いよいよ藤崎マーケットからのムチャぶりに答える形となった『初めての漫才』の時間を迎えます。
上下黒の衣装に着替えた２人。田中が「最近、はまやねんがたるんでる」と切り出し、NSC時代に初めて客前でやった「ラッスンゴレライ」の映像を見返すと、はまやねんの腰の位置が今よりもずっと低く、首のキレも良いと指摘。そうした話題から、はまやねんのアホぶりを再確認するため、なぞなぞを題材にしたネタへと突入。

どこまでがネタかわからない、はまやねんの天然な言動がいくつか露呈するなどして笑いを誘い、オチを迎えますが、そこに「おつかれさまでした！　エールを送りにいきましょう！」と聞き慣れたチャラい声が会場に流れます。
その声の主はオリエンタルラジオの藤森で、オリラジの２人がステージに登場。
サプライズゲストに大きな歓声、拍手が沸き起こり、「こんなにウェルカムで受け入れられてうれしいよね。俺らはみんなの大好きなハチロクのネタをパクって、（動画再生）1600万回だから」（中田）、「目の敵にされるんじゃないかと思った（笑）」（藤森）と歓迎ムードにホッとしている様子のオリラジです。

すぐにコラボネタに移ろうとする8.6秒を「もうちょっとしゃべろうよ」と止めて中田が話し始めたのは、去る３月23日のNGKでの単独ライブで、同じゲスト枠に出演した藤崎マーケットについて。
リズムネタは危険だとし、ムチャぶりする形で漫才を薦めてくれた藤崎マーケットですが、オリラジはリズムネタの継続を提言しており、その２組を呼んだ8.6秒に「（リズムネタは）劇薬だから止めろっていう奴と、その劇薬を盗む奴と、どうすんの？　この先どうすんの？」「まったく違う宗派がどうする？」と中田が選択を迫ります。
それに対して田中は「どっちがっていうわけじゃないんです。新たなるネオヒューマン。先輩の話を訊いた上で、噛み砕いた僕らの...」と持論をどうにか展開。

一時は納得する中田でしたが、すぐに「気にしてたんだよ。藤崎を取るかオリラジを取るか。インタビュー、すげー読んだ。"尊敬する先輩、千鳥"ってどういうことだ！　俺と藤崎さんと親心返せ！」といった心の叫びで爆笑をさらうのでした。

また中田は、約10年前、デビュー直後にブレイクした自身を振り返り、「（次のブレイクは）誰が来るのかなって。同期も来たよ、はんにゃが来たり、先輩で言ったらピースが来たり、いろんな人が来たけど、何か違う気がした。デビューして"バーン！"っていうアレをさ、もう一回食らわせる奴が絶対10年以内に現れる」「どんな奴かなって予想してたんだ。予想してなかったね、サングラスをかけた２人組」「感慨深いよ」と溜め込んでいた思いを一気に吐き出します。

一方の藤森は、はまやねんにシンパシーを感じている様子。
藤森から「はまやねんの気持ちも訊かせてくれてよ」と振りますが、「（藤森）慎吾さんと全く一緒なんで、慎吾さんが言っていただいたら僕は大丈夫です...すいません」と要領の得ない返しをするはまやねんに、「なんだよ！」と詰め寄る一幕もありました。

そうした一悶着もありつつ、最後は8.6秒バズーカーとオリエンタルラジオによる『ラッスンゴレライ』完全シンクロバージョンを披露し、大盛り上がり！

続いてもスペシャルゲストブロックで、NGKに引き続き、トレンディエンジェル・斎藤司が『ラッスンゴレライ　アコースティックver.』を自慢の美声でしっとりと歌い上げ、MCでは「最近、甥っ子扱いしてもらってまして」（田中）、「だいぶ、いじくりまわされて（笑）」（斎藤）と親密ぶりを垣間見せました。

そしてフィナーレは、ヒューマンビートボクサー・AFRA＆ダンスユニット・エグスプロージョンとのコラボ『ラッスンゴレライ～クラブRemixバージョン』で、お笑いの会場とは思えないムードに包まれたところでエンディングへ。

「やりきりました」（田中）、「名残惜しいな」（はまやねん）と安堵の表情を浮かべながらも、田中は観客に「すべったって（ネットなどに）書かんといてくださいよ（笑）。今日はがんばったでしょう」とお願いすると、はまやねんは母親から「がんばりや、しゃべりや」と言われて送り出されたことをこのタイミングで明かしました。

ここで終演と思いきや、スクリーンにはアンコールを煽るVTRが流れ、その後、BIGBANGのV.Iさんの姿が。
V.Iさんは「よしもとの芸人さん、大好き。ライブの途中にみなさんのネタとかしてて、感謝しています」「特別なプレゼントを持ってきました！」とメッセージを送ると、BIGBANGの『FANTASTIC BABY』...ならぬ、BIGBANG風の衣装に着替えた8.6秒らによる『FANTASTIC ゴレライ』でした。

最後の力を振り絞った8.6秒。
息を切らせながらも、急遽、『FANTASTIC ゴレライ』のパフォーマンスに加わった同期にしてBIGBANGファンのはね犬バンジー・中尾を紹介し、改めて来場者への感謝を述べます。
こうして、8.6秒バズーカーの東京初単独ライブは、エンタテインメント性に満ちたステージングを２時間近く繰り広げ、終演を迎えました。