きん枝のがっぷり寄席 in NGK
5月15日、なんばグランド花月にて桂きん枝による「きん枝のがっぷり寄席 in NGK」が開催されました。今回は、東京から三遊亭円楽さんを招いたほか、きん枝の甥っ子・藤田のコンビ、バンビーノも出演! 落語に大喜利に漫才に"ダンソン"と大いに沸きました。
19時、幕が上がると、まずはきん枝が登場し、ご挨拶を。実はこの日、天満天神繁昌亭で行われる落語会と"Wブッキング"していたきん枝。毎月15日は天満天神繁昌亭で落語会を開いているのですが、「がっぷり寄席」の日取りを決める際、すっかり失念していたとのこと。「がっぷり寄席」は19時スタート、天満天神繁昌亭での会は18時30分からのスタートということで、「天満天神繁昌亭に出演した後になんばグランド花月に駆けつけました」。その"早ワザ"に会場からは驚きの声が上がっていました。
そしてゲストである三遊亭円楽さんのご紹介を。「円楽さんとは古くからの友人で、何十年も前に京都花月で落語会を開きました。東京の落語家さんは一切知らないので、誰をゲストに呼ぼうかとなったときはいつも円楽さん。"困ったときの円楽だのみ"で、今日もこの会のためだけに来てくれました」と感謝しました。同じくゲストのバンビーノについては、「僕の5歳の息子がバンビーノにはまってて」ときん枝。きん枝の落語会には興味を示さないそうですが、「今日はバンビーノが出るから行くって」とのこと。若干のジェラシーもにじませていました。
また、落語ファン注目の話題も。高座を整えたり、舞台脇の"めくり"を返す役を落語では"お茶子"と呼ぶのですが、「今日のお茶子は、私の師匠である五代文枝師匠のお孫さんなんです」ときん枝。まだ芸名はついていないのですが、今年3月から桂きん枝一門に入門しました。「今日はぜひ、"これが五代文枝のDNAを継ぐものか"と見てほしい」と紹介しました。
そしていよいよ本編スタート、まずはきん枝の弟子、桂きん太郎が登場し、「鯛」(桂三枝作)を披露。生けすに入れられた鯛を擬人化し、人間に食べられるまでのさまを描いた創作落語です。ネタ中、「今日は桂きん枝の"がっぷり寄せ"を見てきて。金髪のヤツが出てきて...」と自己紹介もし、沸かせました。
続いては弟弟子の桂文昇です。マクラでは「坂本竜馬に似ている」と言われたエピソードを。そして幕末の話題からネタ「紀州」を口演、徳川幕府の歴代将軍が次々に登場、歴史の勉強にもなる一席でした。
中トリはゲストの三遊亭円楽さんです。「東京から生でバンビーノを見に来ました」と第一声で笑わせ、きん枝とのエピソードも披露されました。そして五代文枝、桂米朝さん、古今亭志ん朝さんら鬼籍に入った名人達の名前を挙げ、"あの世"の話へ誘いつつ、ネタ「お化け長屋」を聞かせてくれました。威勢のいい江戸っ子口調が耳に心地よい、江戸の長屋での一幕をNGKに立ち上げられました。
中入りをはさんで、大喜利がスタート。司会はきん枝、出演は桂枝女太、桂楽珍、桂文昇、桂坊枝の4人です。中入り中、阪神-中日戦を見ていたというきん枝ら。おもわず熱中し、「しばらく(幕を)開けんといて」と伝えたとか。そこでプロ野球に絡めて自己紹介をすることに。「し」から始まる枝女太(しめた)は「ジャイアンツも頑張れ!」「"メッポン"ハムも頑張れ!」「タイガースはこの辺かな?」と最後は順位予想を。楽珍(らくちん)は阪神タイガースに掛けて、甲子園球場のアルプススタンドで応援しているという設定で挑戦。「ラッパの音も高らかに」「黒と黄色の旗振って」「力いっぱい応援すれば」「運がよければBクラス」と笑いを誘いました。文昇(ぶんしょう)は「ぶん」と「しょう」でバッターを応援。「ぶんぶんとバットを振り回さないようにして、脇を締めて、玉をよく見て...」と長台詞、思わずきん枝も長いわ!とツッコミを。そしてコンパクトにとの忠告を受けて「ぶんぶんと振り回さないように」「しよう」とまとめました。最後は坊枝(ぼうし)です。タイガースの助っ人外国人を応援、「ぼーっとしてたらしょうちせえへんで!」「うかうかしてたらすぐに終わるで」「しっかりせんと帰らすど!」と絶叫、「お前が帰れ!」ときん枝もツッコミ、会場は爆笑の渦となりました。
続いてのお題は「大阪都構想」の数え歌を作ること。一人一つずつ数え、10まで歌います。「一でいよいよ投票へ」(枝女太)「二でにこにこ投票へ」(楽珍)「三でさあさあ投票へ」(文昇)「四でしっかり投票へ」(坊枝)と全員、投票を呼びかける答えを。「四でまだ投票て、(投票所で)鉛筆も持ってへんやないか」ときん枝、やり直しを命じます。そして二から変更することに。「二で二択の投票だ」(楽珍)と勢いがついたのですが、文昇が「三でさいころ転がして」と回答。「大阪市民として、それはいかん!」とまたまたきん枝の厳しいチェックが入り、やり直しに。「三で賛成と書きました」と文昇、「終わってるやん!」(きん枝)とまたNGに。そんな紆余曲折を経て「一でいよいよ投票へ」(枝女太)「二でにこにこ投票へ」(楽珍)「三で散々考えて」(文昇)「四で死ぬほど考えて」(坊枝)「五ついよいよ決めました」(枝女太)「六つむちゃむちゃお腹が痛くなり」(楽珍)「七つなかなか出てきません」(文昇)「八で激しく痙攣し」(坊枝)「九で救急車で運ばれて」(枝女太)「十で投票できなんだ」(楽珍)という数え歌が完成しました。
最後は互いに相手の風船を膨らませながら古今東西を。楽珍VS枝女太のお題は「魚の名前」。割れたのは枝女太の風船でした。その割れ方がなかなか威力があり、お客様に何かあってはいけないと坊枝VS文昇の回では股に風船を仕込むことに。お題は「花の名前」。いざスタートするも文昇が一方的に坊枝の股に仕込まれた風船を膨らませ、どんどん奇妙な格好になってゆく坊枝。坊枝は、最後は古今東西もできないほどパニックに陥り、その姿に会場は大爆笑となりました。
"がっぷり寄席"はまだまだ続きます! ここでバンビーノが登場、宅配ピザの注文を巡る漫才で盛り上げ、最後はお待ちかね、大人気の「ダンソン」も。石山が「ちょっと駆っときますね」と言うと、お客様の期待値がマックスに。キレのある「ダンソン」で沸かせました。
そしていよいよきん枝の落語です。「21時を回ったので...。長い噺をやってもええんですけど」と語ると会場から大きな拍手が沸き起こり、きん枝の落語を待ち望んでいらっしゃる様子が伝わってきました。きん枝は、先日お亡くなりになった桂米朝さんに「神様みたいな人でした。その大きさが改めて分かりました」と敬意を表し、米朝さんが作られた人情噺「一文笛」を披露しました。スリという生業が骨の髄まで染み込んだ男の行動が発端となり、幼い子どもを巻き込んだ長屋でのとある事件。優しさが招いた悲劇を切々と語るきん枝に、会場全体が引き込まれていき、やがてはお客様の全神経が舞台に注がれているかのような緊張感がNGKに漲りました。ですが、オチでいつもの愛嬌のある笑顔でニヤリ。その瞬間、お客様も緊張から一気に解きほぐされ、安堵にも似た笑いがどっと起こりました。
たっぷりのボリュームで楽しませてくれた「きん枝のがっぷり寄席 in NGK」、これにてお開きです。
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(対 象) 平日本公演、女性の方
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・平日の本公演のみ対象
・チケット売り場にて当日券を女性4名様以上で、ご購入の方に限ります。
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・平日の1回目、2回目本公演、女性の方対象
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実施中~5月31日 ランチトートバック
6月1日~6月30日 コットントートバック
7月1日~7月17日 オリジナルフェイスパックマスク
※プレゼント内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
詳細はこちらをご覧ください!
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