テンダラーJAPAN TOUR@ルミネtheよしもと
5月17日(日)、東京・ルミネtheよしもとにて『テンダラーJAPAN TOUR@ルミネtheよしもと』が開催されました。
昨年2014年11月、コンビ結成20周年を記念してアメリカ・ロサンゼルスのザ・ハドソン・シアターにて、全編にわたって英語漫才ライブを開催したテンダラーが、今年初めてとなる全国ツアーを開催。1月25日(日)の大阪・なんばグランド花月でのライブを皮切りに、福岡、広島、徳島、愛媛、愛知、石川、新潟とまわり、この日、ルミネでの最終公演を行ったというわけです。
大きな拍手に迎えられて、サンパチマイクの前に颯爽と登場したテンダラー。英語でテンポ良く語り出した2人ですが、客席を見つめて「Japanese? Shinjuku!?」と驚愕した表情を浮かべます。「ルミネやったわ。楽屋に大山(英雄)さん、おったもんな」と言いながら、今回のツアーの経緯を語り、「オープニングの茶番にお付き合いいただいて、ありがとうございます」とお辞儀して舞台袖へはけようとする浜本。「報告だけで帰んのかい!」と白川にツッコまれて、すぐさま漫才へと入ります。
「ローカル線のバス旅がしたい」「母の日のプレゼント」「父の日について」「ディナーショーをやりたい」などテーマを次々と展開しながら、軽快な掛け合いを繰り広げます。「プロポーズでフラッシュモブをやりたい」というテーマでは、軽やかなダンスを披露する2人。しゃべくりはもちろん、彼らならではの動きのあるアクティブな漫才は終盤に向けていっそう加速すると、会場は大爆笑。約30分にわたる長尺漫才は大いなる盛り上がりを見せました。
その後は、4本のコントを披露します。
1本目の「なにわラジオ」では、ラジオ局に入った白川がノリのいいおかしなディレクターに出会うところからスタート。"低予算だから"と楽器を使用せず、白川にジングルをつくらせるなど、やりたい放題の展開に。
続く「横山飯店」では、中華料理店を舞台にしたコント。店主・白川の元にバイトとして新しく入って来た男(浜本)が、あの師匠芸人にそっくりで......!! 自由奔放な男に振り回され続ける白川という展開に、大きな笑いが起こります。
3本目の「Nurse X」は、某人気ドラマをモチーフとした内容で、フリーランス看護婦の浜本が交通事故で入院中の白川を24時間体制で支えるも、そのやり方は非常に独特で、白川を戸惑わせます。
中盤には、スペシャルゲストのなかやまきんに君も登場! 決められたセリフを発するきんに君は、白川に「なかやまきんに君ですよね? 昔からファンです」など何度も話しかけられるも動じず、また同じセリフを繰り返します。何度かやりとりしたのち、ネタを進める中、きんに君がカゴに入っていたアメを舞台にぶちまけた途端、客席に落ちたアメを拾おうと最前列の少年が走って取りに行くというハプニングが! 思わぬ展開に、爆笑の渦に包まれました。
4本目のコント「ファーストクラス」は、飛行機内のファーストクラスでの出来事を題材に。
乗客である白川に予想もしなかったサービスをするキャビンアテンダント(浜本)。ラストには、黄色の大胆な衣装を見事に着こなした浜本によるセクシーなダンスも披露されます。20周年を迎えたベテランらしい引き出しの多いハイクオリティのパフォーマンスに、会場は何度もドカンと大きな笑いが起こるのでした。
その後は2人でトーク。
まずは、ロサンゼルスで披露した英語漫才を振り返ります。台本は日本語で書いたものを、ECCの先生に英語翻訳してもらったそうですが、「ジェシーっていう英語の先生がめっちゃゲラで。何でも笑うから、ほんまはどれがええの?迷った」と語る浜本。ロサンゼルス滞在中は、集客の意味も込めてさまざまな場所で路上漫才を披露したそうで、ベニスビーチでの思い出を語りました。
ロサンゼルスでライブを開催するにあたり、留学していたきんに君にアドバイスを求めたところ、友達を紹介してくれたそう。ライブ前日、俳優をやっているその友達ときんに君、テンダラーの4人で集まって、きんに君に前説をお願いしていたそうですが、当人は「あ......はい、大丈夫です」と生返事。「ほんまに大丈夫?」と念を押したところ、英語を忘れてしまったと衝撃発言! 結局、きんに君の友達に頼み、当日は大いに盛り上げてもらったそうです。
興味深いエピソードに観客が引き込まれたところで、「ロサンゼルスでの模様は、今発売されているDVDに入っています!」と宣伝する浜本。「今日買ったら、写メも一緒に撮れます!」とちゃっかりアピールしていました。
最後は再び漫才を。「第50回上方漫才大賞」の大賞受賞の報告をしつつ、「50回という記念すべき大会やったんで賞金が2倍やったんですよ」(白川)「長く続けるといいこともあるもんですねぇ」(浜本)と喜びを露にします。「水戸黄門を......」と言ったところで、客席からは"待ってました!"の大きな拍手が。スピードを加速しつつ、得意な音ネタを盛り込みながらの怒濤の展開に、会場には最後まで大きな笑い声が響きました。
エンディングでは、6月18日(木)に大阪・なんばグランド花月で開催する『テンダラー 上方漫才大賞受賞記念ライブ』の告知を。「東京でもまた(ライブを)やりたい。お客様が来てくれないとやれませんけど......」と期待するような表情を見せると、客席からは拍手が。「ホンマですか? また来年も来てくれますか?」と念を押すと、さらに大きな拍手が起こりました。
ライブ後は、DVD『テンダラー BEST MANZAI HITS!?~THIS IS TEN DOLLAR~』の写メ撮影会を開催。長蛇の列ができる中、「10年前からファンです!」などうれしい声をかけられるテンダラー。多くのお客様とにこやかに触れ合っていました。
●DVD情報
テンダラー BEST MANZAI HITS!?~THIS IS TEN DOLLAR~
商品番号:YRBN-90893
価格:3800円(税抜)
<本編>
ベスト漫才(2013/2/17NGKライブより)「オープニング漫才」/「ホテル」/「野球観戦」/「田舎に泊まろう」「ヒーロー」/「飛行機」/「除霊」/「男の絆」
<特典映像>
アメリカライブ密着ドキュメント「プロジェクトX(テン)」
コント「居酒屋」(2013/2/17NGKライブより)/コント「OSAKA LADY」
Ⓒ2015 吉本興業
●ライブ情報
テンダラー上方漫才大賞受賞記念ライブ
日時:6月18日(木)19時開場/19時30分開演
会場:なんばグランド花月
チケット料金:前売2500円、当日3000円
出演:テンダラー
ゲスト:博多華丸・大吉、中川家
【テンダラー】