オール阪神・巨人芸能生活40周年記念公演「ふたりのW成人式」
7月24日(金)、なんばグランド花月でオール阪神・巨人が芸能生活40周年記念公演「ふたりのW成人式」を開催しました。前説は、かつて巨人の二番弟子で現在はWAHAHA商店に所属するコラアゲンはいごうまんが担当。40周年記念の舞台を盛り上げます。
まず第一部は新喜劇「キミとボクと師匠の物語」。オール阪神・巨人が岡八郎の元へ弟子入りした昭和40年代が舞台で、事実に基づいて描かれた世界が繰り広げられました。巨人は岡八郎、阪神はお茶子を熱演し、お客さんを沸かせていました。新喜劇メンバーのおなじみのギャグはもちろんのこと、人生幸朗や桂三枝のモノマネで大いに盛り上げた大平サブロー、巨人は「ガオ~」と岡八郎ばりの号泣を見せるなど大サービス。芝居中に行われたトークコーナーでは、西川きよしや桂小枝など、ふたりと縁の深いゲストが登場。40年をふり返り、思い出話に花を咲かせました。さらに、『アホの坂田のテーマ』に乗せて、坂田ダンスを踊りながら坂田利夫が登場! 右大腿部を骨折して休養していましたがこの舞台で見事に仕事復帰を果たし、お客さんからは大きな拍手が贈られました。「100年、200年とがんばってください!」とふたりにエールを送った後、「私も骨を折りまして。やっと治りましたけどアホは治りませんでした」と報告すると、「よかった。アホが治ったら商売になりませんからね」と巨人が返し、お客さんをさらに沸かせていました。
二部は、事前にお客さんから募ったアンケートからトップに選ばれたネタを披露する「リクエスト漫才」でネタを3本披露。ふたりがそれぞれ好きなことを披露するコーナーでは、巨人は自身の曲『天国への手紙』を披露。さらに長年交流のあるBOROさんをゲストに招き、出会いからかつてのエピソード、さらに『大阪で生まれた女』の秘話など話に花を咲かせました。そしてBOROさんがお祝いに『大阪で生まれた女』を熱唱! 素晴らしい歌声にお客さんたちも聴き入っていました。コーナーの締めくくりは、巨人が33年前にBOROさんに作ってもらった『あんじょうやりや』を2015年バージョンでお届け。漫才のときとはひと味違うボーカリストの巨人の魅力を存分に堪能できるひとときでした。
続く阪神のコーナーでは、なんと実の息子の高田隆平さん(19歳)と漫才を本邦初公開! 現在大学生の隆平さんは、高校時代にハイスクール漫才に出場するなど漫才師の道を志していて、今もアマチュアで漫才をがんばっているのだとか。今回は40周年記念と言うことで、オール阪神&阪神ジュニアの、ひと夜限りの夢のステージが実現しました。漫才披露後、隆平さんの相方も舞台に登場。将来は漫才師になりたいというふたりに、「巨人さんところに弟子へいけ、と言ってるんです」と語りました。
ほかにもお祝いメッセージVTRも続々。ナインティナイン、「マッサン」で共演した玉山鉄二、ダウンタウンから、ふたりとの思い出やお祝いの言葉が届けられました。
エンディングでは、巨人のお孫さん3人がステージに!花束をふたりに渡し、改めて40周年をお祝いしました。
終演後に行われた会見で、巨人は「お芝居のほうは慣れないこともあってそうとう失敗しまして(笑)。昨日、一昨日から稽古とかでノドがへたってきてたね。でも、非常にいいお客さんでした。僕らは漫才がウケたらそれでいいと思っています。ほかのところでも楽しんでもらわなあかんけれども、こんなもんやろうと思っています」と語りました。「声が飛んでますね」と阪神が言うと「飛んでます。でも、漫才をやるときは、わからない"声の部分"があるので今日はそれを使ってました」と、本人もわからない謎の声の領域があることを明かしました。阪神も「僕も最後の漫才で『アカンわこれ、いけるかな?』と思ったんですが、漫才は漫才用の声があるんやというのがわかって。最後の漫才まで声が掠れることなく普通どおりできたと思います」と語りました。さらに「僕はなまくら者なんですが、自分なりにここ2~3日、早めに劇場へ入ってました。普段は相方がDVDプレイヤーを持ってきてくれるので、それを見ながら『あれしよか、これしよか』と言ってくれるんですが、今回は自分でDVDプレイヤーを持ってきて、自分なりにがんばったなと思います。久々にがんばりました」と気合十分で挑んだことを明かしました。ライブの構成について巨人は「体調的に、先に漫才をやってからお芝居のほうがよかったかな。お客さんにちょっと申し訳なかった」とも。
質疑応答では、新喜劇で岡八郎を演じた感想を尋ねられた巨人。「僕は弟子の時から師匠に『似てる』と言われていまして、師匠が生きているときに『兄弟や』とか『いとこや』と言って出たこともあります。だから、思い入れはすごくあります。師匠は7月26日が命日で、僕が7月24日か25日に弟子になって。天神祭の忙しい時期にみんなに『よくやるな』と言われるんですが、思い入れもあるので今日になりました。どうだったでしょうね。楽屋で『はっちゃんソックリやな!』と言われましたけど(笑)」としながらも、「でも兄さんのような人生は、人間としては大きなお兄さんでしたけど、ハチャメチャな人生で...。あのような人生はいけないな、とちょっと反省しながら...思っています」と想いを馳せました。
阪神には、第二部で息子の隆平さんと漫才をした感想を。「子供が、『漫才がしたい』というのを僕には言ってこなかったんですが、うちのお母さんが『僕の夢は、即席でもええからお父さんと漫才をすること』と聞いていて。『そしたら漫才しようか』ということで40周年にやらせてもらいました」。そこから自宅でネタ合わせをしたそうですが、「家だと甘えてしまいますねん。夜中に『やるで!』と言っても気が付いたら朝で『えらいこっちゃなぁ~』と(笑)。ほんで『よし、やろう!』とふたりでベットで寝ころびながらネタ合わせしてもまた寝てしもて」と話すと巨人が「仲がええなぁ~」と感心。「漫才のことだけはちゃんとお父さんのことを聞いてくれるんです。あとは全部、否定されますけど(笑)。でも、『お父さんの漫才は古い』と。これが腹立つんですわ」と言いながらもニッコリ。本番で隆平さんはかなり緊張していたらしく「ずっと『吐きそうや』と言ってました」と阪神が言うと、巨人は「舞台の上で吐いたらよかったのに。オェ~!って」と返し、これには記者陣も爆笑。
続けて阪神は「息子の漫才は見たことあるんですが、歯がゆいんです。ネタを直してやろうと思うんですが、私には直す力はありませんので、相方にお願いしていっぺん僕らふたりで子どものネタを覚えて、見本をビデオで録って。親ばかでしょう?」と言うと、すかさず巨人も「あんたは親ばか。人の子どものために人のネタ覚えるなんて僕、優しいでしょう~?」とアピール。
また、坂田利夫から「100年、200年と続けてほしい」とエールを送られたことについて「坂田師匠には本当に感謝しています。お見舞いに行ったとき、いつ復帰しはるか聞いたら『オレは巨人阪神の40周年に絶対に出る』と言ってくださって。会社は『まだ早い。出るか出られへんかわからない』と言ってはったんですけど、坂田師匠に電話した時に『お前らのために、今リハビリで外歩いてるねん』と言いはるから、『この炎天下の中で熱中症になるよ!』と(笑)。でも、本当にありがたい言葉をいただきました。100年はできませんが、声が出る限りやりたいと思っています」と語りました。
芸能生活40周年ということで、うれしいニュースも続々。
7月22日(水)に、これまでの軌跡を振り返るオールタイムベストとして、各放送局と吉本興業のアーカイブ映像から貴重な漫才の数々をお蔵出しした3枚組DVD『オール阪神・巨人 40周年やのに漫才ベスト50本』を発売。オール阪神・巨人みずから厳選した漫才ベスト50本を収録している豪華版です。
オール巨人芸能生活40周年記念シングル『天国への手紙/通天閣も笑てるわ』を発売中! この2局に加えて、1982年に発売した『あんじょうやりや』をあらたにレコーディングした『あんじょうやりや2015』も収録。ボーカリストとしても定評のあるオール除塵の魅力がたっぷり詰まった最新シングルです。
さらに!! 11月8日(日)には、東京・銀座ブロッサムで「ふたりのW成人式 東京公演」の開催も決定! 明石家さんまなど、40周年をお祝いする豪華ゲストが多数出演する予定です。どうぞ足を運んでくださいね。
【DVD】
オール阪神・巨人 40周年やのに漫才ベスト50本
発売日:2015年07月22日
商品番号:YRBA-90121~3
本体価格:5,800円+税
【CD】
『天国への手紙/通天閣も笑てるわ』
オール巨人
本体価格:926円+税(CD、カセット共通)
≪収録曲≫
1. 天国への手紙 作詞:杉本眞人 /作曲:荒木とよひさ
2.なに凹んでんねん! セリフ
3. 通天閣も笑てるわ 作詞:岡千秋 /作曲:荒木とよひさ
4. あんじょうやりや2015 作詞:喜多條忠 /作曲:BORO
5. 天国への手紙(カラオケ)
6. 通天閣も笑てるわ(カラオケ)
7. あんじょうやりいや(カラオケ)
【東京公演】
オール阪神・巨人40周年記念公演『ふたりのW成人式』東京公演
場所:銀座ブロッサム(東京都中央区銀座2-15-6)
日時:2015年11月18日(日) 13:30開場 14:00開演
出演:オール阪神・巨人、明石家さんま ほか40周年をお祝いする豪華ゲスト多数
料金:前売 5,000円 /当日 5,500円 (全席指定)
※8月1日(土)チケット一般発売
チケット:
◆チケットよしもと
チケットよしもと予約問い合わせダイヤル ☎0570-550-100 (Yコード102470)
http://ticket.yoshimoto.co.jp/
◆チケットぴあ
☎ 0570-02-9999(Pコード:446-080)
◆ローソンチケット
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