爆ハリ!(7/19)
7月19日(日)、千葉県・よしもと幕張イオンモール劇場にて『爆ハリ!』が開催され、ピース、怪獣、フレミングが出演しました。
『爆ハリ!』とは、"お客さんと芸人がいちばん近い劇場"をコンセプトに、ピース、ジャルジャル、しずる、パンサー、ジャングルポケットなどがしゃべりまくるトークライブ。会場アンケートによるお客様生相談コーナーや、ネット配信で全世界の視聴者から寄せられたエピソードを紹介するコーナー、企画コーナーなど盛りだくさん。前半30分はニコニコ動画で無料配信、有料会員の方はさらに30分視聴可能となっている、90分間の不定期ライブです。
また、劇場のあるイオンモール幕張新都心を舞台に、芸人達がさまざまな企画を行なうバラエティ番組『バチッと! 爆ハリ!』が、千葉テレビにて毎週金曜日23時30分から24時まで絶賛放送中です。
芥川賞受賞後初めての『爆ハリ!』ということもあって、大歓声で迎えられた2人。綾部は開口一番、「先生を連れてきましたよぉ~。第153回芥川賞を受賞した先生ですよ~』と挨拶します。又吉は「先生じゃないです」と諭すも、綾部に「大先生か」と訂正されて「そういうことじゃないです(笑)。(受賞したのは)ビックリしましたねぇ」と語ります。
又吉が出演する『情熱大陸』(TBS系)がこのイベント終了後に放送されたとあって、「またきちのヤツやりますんで」と告知する綾部。「3~4月くらいだったかな? それくらいから追われてて」と我がことにように説明するも、又吉が「あれはずっと僕のことを撮ってたんですよ」と冷静に訂正。「あれ? 俺じゃないの?」とボケつつ「劇場、番組の収録、営業などに(収録スタッフに)来ていただいてたから、俺も結構喋ってるし、どれくらい映ってるのか楽しみなんだよね」とウキウキした様子です。
収録スタッフと交流を深めたという綾部でしたが、以前放送されたコンビでのドキュメンタリーで「こいつはやり過ぎてた」と指摘する又吉。「よくネタ合わせをしていた公園に行ったんですけど、"朝方、2人でケンカになったこともありました"って、ガッとフェンスを掴んでて......いらんいらん。自然が観たいのに!」と言われるも、綾部は「俺からしたら自然じゃん。カメラが来たらやってしまう、自然な男じゃん」とあっけらかんと返していました。
ここで、又吉の芥川賞受賞作『火花』を読んだ人がどれくらいいるかを聞いてみることに。
1階席では多くの人が挙手。「ここになると多いんですねぇ」(綾部)「今日はこの前に3回、ネタやったんかな。1回目、出て行ったとき、拍手が鳴り止まなかったんですよ」(又吉)「金メダルを取ってなきゃおかしいくらいの拍手だったね」(綾部)「で、読んでくださったんですか?って聞いたら、手を挙げてくれたのは2~3人くらい」(又吉)と話します。
又吉観たさに初めて足を運んだという人も多く、「やっぱりね! 先生がいらっしゃるから来られたんですね!」と言う綾部に、又吉は「あなただけですよ、僕を"先生"と呼ぶのは」と笑いながらたしなめます。
また、「先生、印税は?」と訊ねる綾部。又吉に「正直わからないです。それにお金を払うっていうのは、なんていうか......相方に失礼というか。露骨なので、"ありがとう"っていう感謝の手紙を渡します」と言われると、「いらないわ! 訳わかんないことが書いてあんだろ? 幾度、月が昇り沈んだのだろう、とか。無理だから!」と眉をしかめていました。
お客様から募集したテーマは「夏だからぶっちゃけます」。
読み上げたエピソードを詳しく訊こうと、綾部が「これ、書いてくれたのは誰ですか?」と客席に訊ねると積極的に挙手して、詳細を語ってくれるみなさん。あまりのぶっちゃけエピソードに、綾部は「なんで、それ書いちゃったんですか」「みんなのことが見えてないの? なんでそこまでぶっちゃけてくれるの?」と驚きます。また、小学生の男の子から「鼻血が5日連続で出ました。大丈夫でしょうか?」との質問も。症状を訊きつつ、「偶然だな。あとで本物のお医者さまが出てくるから。ネタ終わってから診察しよう」と呼びかけました。
その後、医師免許を持った宮本と元美容師・舟生のコンビ「フレミング」、又吉命名の今年結成したばかりの「怪獣」がそれぞれ漫才を披露。「又吉さんにコンビ名付けてもらったんですよ」と説明した怪獣・すーなかは「何かあると思います!」と含み笑いを浮かべます。
ネタ披露後、「早速、仕事がある」と宮本を呼ぶ綾部。先ほどの男の子に舞台まで上がってもらって診察します。よく鼻血が出るという又吉に「又吉家の鼻血の止め方は、床下にティッシュを置いてずーっと立ってるっていう方法なんやけど、効果ある?」と訊かれた宮本は「医学を超えた方法なのでわからないです」と戸惑いながらも、「鼻にティッシュを詰めて止血するのはやめたほうがいい。(血が固まって)窒息する可能性もあるので。手で鼻(の付け根)をつまむといいですよ」とアドバイス。男の子には「問題ないと思いますよ」と声をかけました。
自身を「(又吉が)いちばん可愛がっている後輩だと思っている」と笑うすーなか。今は高校野球観戦を生き甲斐としているそうです。医者を辞めて芸人になったものの、両親は寛大に応援してくれているという宮本。「お医者さんになるとは、いつくらいから思ってたの?」と綾部に訊かれると、「親も精神科医なんですけど、中2の夏ですかね。漠然となりたいと思って。卒業文集にも"医者になりたい"って書いてました」と答えます。
「しっかりしてるなぁ」と感心する綾部。「俺が中2の時なんか......」と話し始めたエピソードが強烈で、何度も聞いているにも関わらず、又吉は「嘘やろ? 日本昔ばなしみたいやん」と驚きを隠せません。中学時代、「思い悩んでいた」という怪獣・まゆみちゃんに対して、すーなかは「俺は野球やってたから。親父は東大出てるから、(小さい頃は)英才教育やった。でも、全く活かされていない(笑)」と話しました。
舟生という珍しい名字に食いつく綾部。先祖が伊達家の侍とか......船で武器を運搬してたらしいです」と話す声が、バイきんぐ・小峠さんに似てるという話に。「俺も哀川翔さんに声が似てるんだよね。携帯電話のCMの声、すごく似てた」と綾部が言えば、又吉も「あれはそっくりやった」と頷きました。
ここからはコーナー「ミラクルを起こそう」。又吉が芸人として初めて芥川賞を受賞したという"ミラクル"にあやかって、いろんなことに挑戦しようというもの。
綾部をMCに、まずはお題に対して5人全員がバラバラのワードを答えたらクリアという企画に挑戦するも、合わせることはできません。
ラケットでリレーしたマシュマロを、又吉が口でキャッチできたらクリアという「ミラクルマシュマロキャッチ」でも、5人の息は合わず。説明の度にギュッとマシュマロを握ったり、落としたものを再度使おうとする綾部は、又吉に「ちょっとやめて」と注意されたり、「別に潔癖性とかじゃないけど、それキレイなヤツ? 変えて!」と詰め寄られても「何が?」とトボケる始末。クリアならずも、綾部がふいに投げたマシュマロを、又吉が見事口でキャッチするという抜群のコンビネーションを見せると、客席からは大きな歓声と拍手が起こりました。
偽物の混ざった6脚の椅子から本当だけを選ぶ「ミラクルチェア」は、トップバッターの舟生が偽物を選んでしまい、すぐさま終了。「最悪......やらかしました。すみません」と落ち込む舟生を見かねた綾部が、舞台袖からブーブークッションを持って来て新たなゲームを考案。何が怒るかは5人には伝えず、ゲームを敢行するも、又吉と2人だけ残った舟生がまたもやブーブークッションの置かれた椅子を選んでしまい、敢えなく撃沈。ミラクルは起こせなかったものの、後輩たちとのゲームコーナーは大いに盛り上がりました。
【ピース】