吉本新喜劇座長・辻本茂雄が「和歌山市観光大使」に就任!
吉本新喜劇座長の辻本茂雄が「和歌山市観光大使」に就任しました! 生まれは大阪府阪南市の辻本ですが、実は青春時代を過ごしたのは和歌山県立和歌山北高等学校。当時の辻本は、競輪選手の夢を追いかけて和歌山市内を自転車で駆け抜けていたといいます。そんな深い縁があり、このたび尾花和歌山市長より観光大使の命を受け、ゆかりのある和歌山市を盛り上げるべく8月4日(火)に「和歌山市観光大使」の委嘱式が執り行われました。
委嘱式の司会を務めたのは、和歌山県住みます芸人のわんだーらんど。東岸が「和歌山ギャグ行きます!」と宣言し、「出ベソやと思ったら梅干しのタネ~!!」というギャグを勢いよく披露し、「すいません!」と即座に謝罪。辻本から「スベッたところ、写真撮られてるよ!」とツッコまれていました。
まずは尾花和歌山市長よりご挨拶。「辻本さんは、和歌山県立北高等学校を卒業されていて、高校時代に非常に楽しい生活を送られたと聞きます。和歌山にいろんな思い出を持たれているということで、このたび和歌山市の観光PRをすると言っていただき、和歌山市としてもぜひ辻本さんに観光PRをお願いしたいと思いました」と語りました。和歌山市にはこれまで観光発信人という制度しかなかったそうですが、「このたび座長をお招きするとなれば、大至急制度が必要ということで、急きょ観光大使制度というのを作りました」とのこと。これにより辻本は、和歌山市の観光大使第一号となることも明かされました。
「和歌山市はご存じのとおり、名勝・和歌の浦や全国でも10本の指に入る美しい片男波海水浴場、加太や磯の浦、マリーナシティなど、非常に素晴らしい海岸線があります」とPR。会見に出席した和歌山市観光キャラクター「吉宗くん」も紹介され、「男前で有名な八代将軍徳川吉宗を輩出した徳川御三家の和歌山城もあります。まさに辻本さんにぴったりの和歌山市だと思います」と続けました。「今は夏場ということで、マリンスポーツで大変にぎわっていますが、9月から『2015紀の国和歌山国体』が開催されます。内外からも大勢のお客さんが来ていただけます。また、県庁所在地のなかでも関西国際空港からもっとも近い場所でもあり、海外の観光客の方も非常に多く、辻本さんにはぜひ笑いで和歌山市の魅力を全世界に発信していただきたいです」と想いを語りました。
続いては委嘱状の授与! 舞台の合間ということで、茂造の姿の辻本は「こんな恰好でよかったですか?」と恐縮しつつも尾花市長から託された委嘱状をしっかりと受け取っていました。さらに、観光大使のたすきと名刺も渡されました。
和歌山市観光大使に任命された辻本は改めてご挨拶。「和歌山市観光大使第一号というのは、すごく光栄なことです」と感激しきり。「僕が通っていた和歌山北高校は、保健体育科だけは大阪からでも入学できたんです。そこが自転車の全国レベルで、監督が東京オリンピックに出場した方で、ほか世界選手権で出場した方、アジア大会で優勝した方、全国制覇したばかりのコーチという、すごく素晴らしい環境で僕は競輪選手を目指していました」。しかし18歳の時に両足の骨に腫瘍ができ、競輪選手を断念したといいます。「その腫瘍が見つかる前、競輪選手になって和歌山でデビューするんだと決めて、20歳前に一度和歌山市の狐島に籍を移したことがあるんです。だから、本当に何かの縁だなと思います」と和歌山市への深い想いを明かしました。
高校時代、勝浦での合宿で200㎞もの距離を自転車で駆け抜けたという辻本。「僕たちの練習はすごく苛酷でした。日本大学の先輩方と合宿をしていたんですが、山がすごく多くて。200㎞の距離は、僕らだと5~6時間ぐらいかかっていました。勝浦から出発して、椿を越えて、100㎞走って折り返してくるというコースで、それが1週間続き、股ずれして股から血が出るぐらいでした。いつも『次の日、嵐が来えへんかな』って思ってました(笑)。そのあとにオリンピックに出場した方もいたんで、すごくレベルが高かったと思います」と懐かしそうに当時を語りました。また、恩師との思い出も。「普通なら卒業してしまったら生徒にかかわらないと思うんですけど、僕が両足に腫瘍ができて入院し、競輪選手を断念した時、担当だった先生から電話がかかってきまして。焼き肉に連れて行ってもらい、その帰りに和歌山ラーメンを食べて、すごく励ましてもらいました。すごく温かかった。そんな思い出いっぱいの和歌山市の観光大使に任命されたのは、本当にありがたく思います」と熱く語りました。「僕らは笑いで和歌山市を盛り上げる」と意気込む辻本、そのスタートとして、8月27日(木)に和歌山市内で辻本の新喜劇で盛り上げることも明かしました。今でも和歌山市とは非常に縁が深いそうで、「南海加太線100周年のときに、列車の正面が茂造の顔になったりとか、すごく縁がありまして。これからそういうこともどんどんやっていけたら。力になれることは何でもやっていきたいです」と意気込みました。記者陣から和歌山の魅力を尋ねられた辻本は、「皆さんがあったかい。大阪人とよく似ていて、皆さん気さくに声をかけてくださいます。あと、おすすめといえば和歌山の中華そばですよね。おいしいですよ、みなさん!」と、そこから和歌山の中華そばの魅力を熱烈にPR! 和歌山市の関係者の皆さんも驚くほど詳しく和歌山ラーメンの豆知識やおすすめの店を披露していました。
8月27日に開催される新喜劇の構想を尋ねられる一幕も。「当日は、漫才が何本かありまして、トリに新喜劇をやります。制作サイドがどこまで考えているのかはわかりませんが、もし僕にやれと言われたら考えます。せっかくなので大使に任命されたことを新喜劇の中で発表したいし、市長に出演してもらって和歌山の魅力やこれからどうしていきたいかをしゃべっていただくとか。一般の和歌山市民の方をオーディションしてオープニングに出演していただくとか、そういう企画を立てようとしたら僕は立てられます。それと、和歌山ラーメンの魅力をしゃべります」と思いを巡らせていました。和歌山市観光大使就任会見で、さっそく和歌山の魅力をたっぷりPRした辻本茂雄。これからの活躍をお見逃しなく!
【辻本茂雄】