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2015年8月16日 (日)

ココリコ・田中、2年半かけて完成した『ココリコ田中×長沼毅 presents 図解 生き物が見ている世界』が発売!「本当に大好きな本ができました」と感無量!!

8月16日(日)、東京・紀伊國屋書店新宿本店にて、ココリコ・田中直樹と広島大学准教授の長沼毅さんが、共著『ココリコ田中×長沼毅 presents 図解 生き物が見ている世界』(学研パブリッシング刊)についての囲み取材に応じました。
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「生き物たちの目に、この世界はどう見えているのか?」という疑問を持った田中が、科学界のインディー・ジョーンズという異名を持つ長沼さんの協力の元、2年半という月日を重ねて完成させた本書。人間はもちろんのこと、動物園で人気のゾウやライオン、ペットとしても愛されている犬や猫などのなじみ深い生き物から昆虫、は虫類、鳥、魚にいたるまで全34種類の"生き物が見ている世界"をオールカラーのイラストにて掲載。小学生や中学生はもちろん、大人も楽しめる充実した内容となっています。

奥様が結婚前から飼っていたダックスフントがどういう世界を観ているんだろうというところから、動物の見ている世界が気になり始めたという田中。「どうしても(本を)つくりたいという思いはあれど、いち芸人であり、(生物について)素人な僕ができることではないなと思っていたんですが、お仕事で知り合わせていただいた長沼先生に"こんな本をつくりたい"とお話ししたら、"いいね! 僕も手伝うよ"と仰ってくれて実現することができました」と企画した経緯について説明。完成した本を手に取って「非常に素敵な本が出来上がったと思っていますし、動物たちが見ているであろう世界をオールカラーで描けた、今までになかったものができたとも思っています。本当に大好きな本ができあがりました」と感無量の様子です。
田中からこういった本をつくりたいと相談された長沼さんは「お話していただいて非常に嬉しかったですね」とコメント。「こんな素敵なテーマに取り組ませていただける機会はなかなかあることではないんです」と言いつつも、生き物が見ている世界を表すのは「想像以上に難しかった」とのこと。「科学的に間違いのない本にしたかったんですけど、なんせ前例がないものですからね。英語の論文を読みながら完成させたので、サイエンティックな根拠のあるものになりました。いろんな本を出していますが、私の人生の中でもこの本の出来はピカイチです」と太鼓判を押します。
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本書で、田中がいちばん印象的だったのはシャコの目だとか。「3層に分かれているんですけど、真ん中のミッドバンドにだけ色を認識する細胞があるんです。で、上下は白黒。そういうことがわかったのは、すごく面白かったですね」と力強く語ります。そんな話に頷く長沼さんは「我々の見ている世界というのは一部の切り取った世界なんです。それぞれの動物がそれぞれに全てを切り取って見ているということなんですけど、そういったいろんな見え方がこの一冊に納まっているので、この本で真の世界を知ってもらえたらいいですね。特に、子供たちにはセンス・オブ・ワンダーというか、ワクワクする気持ちを(この本から)摑み取って欲しいなと思います」と呼びかけます。
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書籍化するにあたって、特に見やすさについてもこだわったそう。田中は「説明しなくても、めくるだけで"この動物はそうなんだ"とわかるような図解をつくりたかったんです。いろんなイラストレーターさんが描いてくださったんですけど、動物に直接インタビューはできないので"こうであろう"という世界しか描けない。けど、"であろう"の信憑性(のクオリティ)を上げたかったので、色々調べるのに時間はかかりました。長沼先生にも論文を和訳していただいたり、専門家の方にアポイントメントを取って取材して......。適当にやると、ほんまに適当なものになってしまうのでその辺はこだわりましたし、大変でした」と語ります。製作中、長沼さんにはいろいろな相談に乗っていただいたようで、「夜中の1~2時に電話して。完全に寝てはったなという時間帯やったんですけど、いつも対応してくださってありがたかった」と感謝します。

2児の父でもある田中ですが、「お子さんはこの本に興味を持っていますか?」と訊ねられると「上の子は小学校5年生で11歳なので、興味を持ってくれています。下の子は小学校1年生なんですけど、動物が人間と違う世界を持っていることに驚いていました。全ての生き物が自分と同じ世界が見えてると思っていたみたいで。みんな、人間のように見えるのは当たり前やと思っているのかなということにも気付けて良かったですね」と、子供の視点からも新たな発見を実感したようです。また、「長男が3歳のときに、サメの生態について延々と語ったら、夜に熱を出してしまいまして。自分の思いをぶつけすぎて、しんどかったんでしょうね。それからはそういうことはせず、"こんな図鑑あるよ"っていう(距離を取った)スタンスに変えたので、熱は出してないです」と語ると、ドッと笑いが起こりました。
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人間の見えている世界の説明を求められた田中が「人間は色を認識する錐体細胞を3種類持っているんです。他のほ乳類は2種類しかないんですけど、人間はそれを持っているので色鮮やかな世界が見える」と語ると、長沼さんは「私が今、着ている洋服を犬が見ても色鮮やかには見えないんですよね。また、人間は白目を持っているが故に誰を見ているのかがわかる。これは他のほ乳類にはない特徴で、(見ることと見られることを意識することによって)コミュニケーションが生まれるんです」と補足。「次は、そのあたりも本にしたいですよね」と言われた田中は大きく頷きながら、「こういう(為になる)ことをいつも言ってくださるので楽しいんですよ」と満足そう。「今回は34種類の生き物についてしか調べられなくて、この本にも載せられなかったんですけど、随時。生き物の見ている世界についてこれからも調べていきたい」と探究への意欲を見せました。
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その後、2人はトークショー&サイン会を敢行。小さなお子様から大人まで幅広い方にご参加いただき、生き物の見ている世界について熱いトークを繰り広げました。そちらの模様は、後日レポートとして掲載しますので、楽しみにしていてください!
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●書籍情報
ココリコ田中×長沼毅 presents 図解 生き物が見ている世界
著者:ココリコ・田中直樹、長沼毅
価格:1500円(税別)
発刊:学研パブリッシング


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