てのりタイガー・渡瀬、念願のプロレスラーデビューもサソリ固めで負け!「勝ちたい!強くなりたい!」と熱い気持ちを露に!!
8月23日(日)、東京・両国国技館にて行なわれたDDTプロレスリング主催『両国ピーターパン2015~DDTより愛をこめて~』にて、てのりタイガー・渡瀬瑞基がプロレスラーとして念願のデビューを果たしました。
5月31日、東京・後楽園ホールにて開催されたDDTプロレスリング主催『Audience2015』にて、同プロレス団体とよしもとクリエイティブ・エージェンシーの2団体所属が発表された渡瀬。芸人としての活動を続ける中、今夏のプロレスデビューを目標として掲げ、練習に励んできました。
相方の村潤之介をはじめ、同期の横澤夏子、おかずクラブ、鬼越トマホーク、ほかにも芸人仲間が多数応援する中、オープニングマッチにて登場。梅田公太選手、同じくデビュー戦となる井上麻生選手と組んで、ヤス・ウラノ選手、彰人選手、中津良太選手と対戦しました。
トップバッターでリングに上がった渡瀬。「渡瀬瑞基~!」とアナウンスされた瞬間、大きくなった両腕を突き上げて雄叫びを。緊張をほぐすように、首を回します。
試合開始直後から、ヘッドロックを食らい、苦しい表情を見せる渡瀬。強烈なドロップキックで場を湧かせます。が、思うような試合運びはできず。彰人選手とのエルボーの打ち合いでは「効かねーよ! 来いよ! もっと来い!」と何度も煽られながら果敢に挑むも、強烈な連打を浴びて、最後はサソリ固めでギブアップ負けを喫しました。
梅田選手と井上選手に抱えられながら、リングをあとにした渡瀬。
試合後の囲み取材では大きく肩で息をしながら「どの技もめちゃくちゃ痛くて、プロレスの厳しさを味わいました。それでもプロレスは最高! 夢は叶ったかもしれないですけど、自分はまだまだ弱い。けど、みんなに認められるプロレスラーになって、将来チャンピオンを目指したい。ずっとプロレスをやりたいです」と力強くコメント。「いつも(外から)観ていた両国の景色を中から観て、プロレスラーになったんだなという実感が湧きました。必死で、時間が早く感じました。両国一瞬でした」と語りつつ、内容に関しては「ダメです」とキッパリ。「0~1点くらい。また1からのスタートです」と気持ちを新たにします。
相方・村への言葉を求められると、少し表情を緩めて「俺はプロレスラー大好き芸人じゃなく、プロレスラー芸人になったぞ、と言いたいです」と返答。デビュー戦を観るために駆けつけてくれた芸人仲間には「いっぱい来てくれた」と感謝しつつ、「負けちゃって残念。次は強いところを見せたい」と意気込みました。
井上選手に抱えられながら控え室に戻る渡瀬に、「実際、試合をしてみてどうでした?」と訊ねると、「観てるのとやるのは全然違う。遊びでやってるプロレスと本物のプロレスは違いました。技も今までくらったもので、いちばんすごかった」とプロの洗礼を受けての率直な気持ちを吐露。ネタでもドロップキックを披露していますが、プロレスラーとして披露したことについては「今日のが本気のドロップキックです」と言いつつ、経験のなさと自身の現状を実感したようで「悔しい! 勝ちたい! 強くなりたい!」と吐き出すように。「プロの厳しさを知ったけど、ますますプロレスが好きになりました」と目を輝かせました。
一緒に練習してきた井上選手は「練習通りの技を出せていたと思う」と、渡瀬を讃えます。デビューした仲間として「一緒にがんばっていきたい」とお互い話しつつ、渡瀬は「井上選手は18歳なんですよ。一緒にデビューしたので、(自分だけじゃなく)井上選手の今後の活躍にも注目して欲しい」と同志へ言葉をかけました。
今後もお笑い芸人として舞台に立ちながら、プロレスラーとしても高みを目指していく渡瀬。「お笑いにプロレスをどう還元していけるのかはまだわからないけれど、プロレスをお笑いに持ち帰ってもっと広めていきたい」とプロレスへ懸ける思いを熱く語りました。
2階席でフランクリン・久保田、あいすけとともに、相方の勇姿を見守っていた村。
プロレス自体、初めての生観戦だったそうですが、「これだけの人数の中で、相方が戦うなんて信じられない気持ちでした。でも、勝ちたいと相手に向かっていく姿に胸が熱くなって......。熱くなり過ぎて、頑張れという言葉も出て来なかった」と圧倒された様子。「横を観たら、久保田とあいすけさんが号泣していて、待てよ!と。それ観たら、泣くに泣けなくなってちょっと冷静になりました」と笑いつつも、「芸人としてもそうなんですけど、L.A.F.U.(ステージユニット)もあった中で、プロレスラーデビューの準備をするのは大変だったと思う」と労います。
漫才中、渡瀬からドロップキックされることの多い村。「体が大きくなるにつれて、僕のダメージも大きくなっていってるんですよ。(今後、もっと強くなるのであれば)僕も本気で受け身を練習しないといけないですね」と決意(?)を新たに。また、「今日も応援に来てくれた先輩、同期、後輩......いろんな人に支えられて今があるんだなと実感しました。そのことにも感動しました」と周囲へ感謝しつつ、「本当のスタートはこれから。デビュー戦は負けちゃいましたけど、次は勝って欲しい」と相方を激励しつつ、「僕も頑張らないと」と大いに刺激を受けたようでした。
【てのりタイガー】