藤井隆ら5組からいじられ放題? 新ライブに臨む千原ジュニアへインタビュー
11月8(日)、東京・ルミネtheよしもとにて開催される「ルミネtheよしもと プレゼンツ 『と千原ジュニア』」。
チラシには、「出演:千原ジュニア」の他、藤井隆、藤原一裕(ライセンス)、西野亮廣(キングコング)、村上健志(フルーツポンチ)、パタパタママの5組が「企画・構成・出演」として表記されています。
彼ら5組の芸人には、持ち時間20分と千原ジュニアを与えられるとのことで、つまりはジュニアとの共演する舞台を自由に使っていいという内容のライブ。
演出される側の千原ジュニアは、現在、真っさらの状況だそうですが、そんな今の心境、そして5組との関係性などを中心にお話を伺いました。
――今回のライブは、どういった経緯で開催されることになったのですか?
千原ジュニア(以下、ジュニア) ルミネにもうここ何年か立ってなくて、プラス仕事する芸人さんが結構偏っているというか、同じメンツということがありまして。そんな中でルミネからあんまりガッツリ絡んだことない人と「なんかやりませんか?」といったお話があり「ぜひやりたいです」ということですね。
――どの位、ルミネの舞台に立ってないんですか?
ジュニア もう結構立ってないですね。通常の出番をいただいていたのは、5、6年前じゃないですかね。
――今回の企画は、5組に20分間ずつ与えられ、ジュニアさんを自由に料理するとのことですが、共演される5組の印象などについてそれぞれ訊かせてください。まず、藤井隆さんから。
ジュニア 藤井くんと何かを一緒にっていうのがほとんどというか、全くないので。ライブもなくて、一緒に舞台に立つのが初めてくらいじゃないですかね。テレビで何度か共演したことあるくらいで、それも数えるほどで。「ぜひこのメンツで」っていうのは僕が言うたんですけど、藤井くんとは悪い意味じゃなくて、距離が一番あるというか、同年代ですけど、ほとんど一緒に仕事をしたことがないんですよ。あと、何をぶつけられるのか全く想像できないのと、芸風的にもかなり違うので非常に楽しみですね。
――続いてライセンスの藤原さんとはいかがですか。
ジュニア 藤原とも普段の交流が全くないですし、テレビなんかでもほとんど会わないです。ライセンスっていつもコンビでやってる印象があるので、そんな中、サシでやるとなるとどんなものを用意してくれるのかなという意味で非常に楽しみですね。
――お互い人見知りの印象もありますが。
ジュニア あー、そうですかね。あ、藤原もそうですかね。
――次にキングコング・西野さんです。
ジュニア 西野も全く(共演機会が)なくて、僕が『はねるのトびら』に1回くらい出たんですけど、そのコーナーに西野は多分出てませんでした。いまだに下の名前(亮廣)なんて読むのかわかんないですもん(笑)。ええ意味でも悪い意味でも不器用そうじゃないですか、存在が。面倒くさそうじゃないですか。それが面白いですよね。あんま最近いないんで、こういう面倒くさい奴。後輩やと鬱陶しいですけど、ギリギリ先輩でよかったですね(笑)。
――かつての自分を見るような気持ちは?
ジュニア 全くないです(笑)。
――失礼しました。次にフルーツポンチの村上さんです。
ジュニア 村上はしょっちゅう一緒になるんで、そういう奴も一人入れてていいかなと。なんとなくですけどいろいろ溜まってるものがあるというか、自分が思ってるスタイルの笑いを作りきれていないみたいな、悶々としている感じを受けるので、フルスイングで出来る面白いものを持ってきてくれそうな気がします。
――バラエティでの共演は多いですが、ガッツリとしたコントとかはないでしょうしね。
ジュニア 基本、向こうが企画したもの、構成してくれたものに一切NOはナシにしようと思っているので、コントするって言うたらコントの練習してからやりますよ。
――そしてパタパタママさんです。
ジュニア パタパタママとかタケトから(今回の企画が)始まった部分があって、普段プライベートでよく一緒にいるんですけど、舞台で共演っていうのがほとんどないんです。「一緒になんかやってくださいよ」っていう話もあったので、一枠はそういうプライベートではよく知っているけれども、一緒に仕事したことがない人も入れようかなと。ボケの木下くんはすごい才能があると思うんですけど、まだ世間的な評価がなくて。アルバイトばっかしてるんですが、芸人として風貌も声質もすごい芸人に向いているというか、フリートークをさせても面白いんでね。何を持ってくるのかわかりませんけど、コンビですし、まあ、一番緊張するんじゃないですか。仲のいい奴と仕事する時、こっちもすごい緊張するんですよね。無責任になれないというか。
――タケトさんはあえて外したんですか?
ジュニア そこ(プライベートで親しい)2組はもったいないなというのがあって、このライブは隔月とか定期的にやっていこうっていう話があるので、2回目にはタケトが入ってくると思うんですけど。
――嫉妬してるんじゃないですか?
ジュニア 多少あるんじゃないですか(笑)。
――ジュニアさんから指名を受けて、本人たちからの反応はありましたから?
ジュニア 村上だけしゃべりましたね。「ジュニアさんの土俵で勝負をしに行くのか、はたまたお客さんに対する村上自身の評価を上げるという風な舞台を演出するのかというので、僕は自分の評価を上げにいきますよ」...みたいなこと言うてましたね。
――他の方でもいいですが、予想や期待することはありますか?
ジュニア あんまり予想出来ない人をキャスティングした部分もありますからね。あと、定期的にやっていきたいという話なので、よしもと以外の人に出てもらうとか、東京で何度かやれば大阪でみたいなこともありますし、いろんな方向に広がりそうですね。舞台ってテレビで共演するのとやっぱり濃度が違うので、これを1回やって、次テレビで会う時の距離の近さというか、そういう意味でもいい方向になると思いますね。
――昨年、両国国技館で開催した『千原ジュニア×□』の縮小版のような構成になるのかなとも予想するのですが。
ジュニア ちっちゃい版というかね。あれは芸人さんだけじゃなくて、いろんな方に力を貸していただきましたからね。今回はもう、舞台で芸人だけでという感じですよね。
――今回は、あそこまではショーアップされないと。
ジュニア でも何をするのか、ホンマわかんないんでね。
――藤井さんは、ジュニアさんに歌を求めてくるかもしれませんね。
ジュニア そういうことやったとしたら、僕からは絶対に出てこない企画なので、すごいやる意味がありますね。
――もし、ジュニアさんが逆の立場だったら、誰と何をしたいですか?
ジュニア それもあるんですよ。例えば明石家さんまさんとやと、テーマを出してお絵描き大会。「地獄」や「哀しみ」ってタイトルでどんな絵を描きはんのかなとか、そういうさんまさんの絵って見たことないのでね。笑福亭鶴瓶師匠やと、生意気ですけど、昔『らくごのご』(『ざこば・鶴瓶らくごのご』)をすごい見てたんで、お互い10分、10分でお題をお客さんから3つもらって話す三題噺を...出来るかどうかわからないですけど、鶴瓶師匠の土俵で一緒に立たせて頂きたいなとか。(ダウンタウン)松本さんやとセンターマイク1本で20分、しゃべってみたいなとかね。
――このライブが定期的に開催され、大きくなればその可能性も膨らみますね。
ジュニア でも先輩にそれを頼むのはね(笑)。芸人の上下関係のなかでなかなか難しいと思いますけど、「出てやってもええよ」っていう先輩がいてはるかもしれないので、そうなったらぜひ出てもらいたいです。
――テレビでもいじられる機会が増えて、今回のライブもいじられそうな内容ですが、いつからか、いじられることをヨシとするような心境の変化があったんですか?
ジュニア 心境の変化ということではなくて、共同作業として、まわりが勝手に面白くしてくれているだけで、大阪にいる頃からいじられてましたね。それを見る機会が単純に増えただけかもしれないです。大阪時代、後輩からもいじられてましたよ。ジャリズムとかメッセンジャーとか水玉れっぷう隊とか。
――そうだったんですね。では最後に、読者へのメッセージをお願いします。
ジュニア いろんなお客さんがたくさん来ていただけると、非常に緊張感があって面白いライブになるので、僕に興味がなくて他の方々に興味がある方も、ぜひ来ていただけたら楽しんでもらえると思います。
――ファン層も微妙に違うかもしれないですしね。
ジュニア そうですよね。僕ら千原兄弟の『チハラトーク』とかは、だいぶ年齢層高いですから。藤原とか西野のファンは、若い女性っていうイメージがありますからね。
●公演情報
ルミネtheよしもと プレゼンツ『と千原ジュニア』
出演:千原ジュニア
企画・構成・出演:藤井隆/藤原一裕(ライセンス)/西野亮廣(キングコング)/村上健志(フルーツポンチ)/パタパタママ
【会場】東京・ルミネtheよしもと http://www.yoshimoto.co.jp/lumine/
【日時】11月8(日)開場19:00/開演19:30
【料金】前売3500円/当日4000円
【チケット】発売中 <Yコード:999-050>
【お問合せ】 チケットよしもと 0570-550-100
【千原兄弟】【千原ジュニア】