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2015年9月29日 (火)

祝・1000部超え!! 売れ行き絶好調のマヂカルラブリー・野田クリスタル著『野田の日記』の人気の秘密と次なる野望を聞く!

マヂカルラブリー・野田クリスタルが2006年からブログで書き続けた日記を2冊の本としてまとめた『野田の日記』。725日に発売以降、若手芸人たちを中心として各所で話題を呼び、このたび1000部を超えたとの情報をキャッチ! 本の中でも存分に発揮されている、野田クリスタルならではのシュールな頭の中を覗くべく、本人に直撃インタビューしました(註:発売記念インタビューはこちら:http://news.yoshimoto.co.jp/2015/07/entry38230.php)。


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――最初の発売以降、約2か月で増刷し、なんと1000部を超えたそうですね! 率直な感想を聞かせてください。

......めでたいことでございます。最初は400部ずつ全800冊でスタートしまして。最初から『売れなかったら赤字だから』と言われていたので、とにかく赤字だけは免れたいという思いで必死でした。これを完売してお金を儲けよう!なんて発想はまったくなく、僕としては"本を出した"という体が欲しかった。お笑い芸人でこの先、一生売れなかったとしても、僕は本を出したんだというひとつの経歴が残るので」

――2006年から2015年まで書き続けた9年間の日記ですからね。続ける精神力もすごいと思いつつ、それを9年変わらずに『魔法のiらんど』でやり続けているのもツボでした(笑)。

「今だから言えますが、一瞬ちょっとピリピリした時期もありました(笑)。それでも、こっそりやり続けて、今だに『魔法のiらんど』です」

――twitterでもいろんな芸人さんが『野田の日記』を話題にしているのを目にしました。読んだ方やまわりの芸人さんからの反響はどうでしょう?

「無理矢理、反響を呼ばせた部分もあります。買ってもらったら一緒に写真撮ったり、本当ならまわりの芸人にはあげるべきなのかもしれないけど、芸人にもちゃんと買ってもらいましたから。ホント売るためにはイヤなことばっかりしました(笑)。結局、本をタダであげたのは、解説を書いた両親だけです」
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――反響が大きかった本の中のエピソードなどはありますか?

帯を書いてくださったピースの又吉さんは、バス停の話が好きだと言ってくれました(註:「野田の日記20112015P58「ダメな日」参照)。たまにバスに乗るんですけど、原付バイクでぼぉ~っとしながら走ってた時に、乗るわけでもないのにバス停に止まっちゃった話なんですけど」

――なかなかパンチありますね(笑)。個人的には郵便局関連の話が大好きでした。

「僕のアルバイト先の郵便局の話はたくさん出てくるんですが、いろんなキャラの巣窟でというか、書くネタには困らない感じなんですよね。例えば、遅刻が二度三度と続いた先輩がいて『二度と遅刻しません!』と上司に言ったのに、次の日の朝、遅刻をしないと言ったはずの先輩がいなくて。『あ、これ、やったな』と思っていたら、その先輩が30分ほど遅れてやって来て開口一番『いやぁ~トイレ行っててさ、大変だったよ~』とあたかも自分は居たみたいに(笑)。その場のみんな『絶対ウソだろ!』と思ってたと思います」

――(笑)。そういう『野田の日記』で書かれている面白い出来事は、ネタを作る際のヒントになったりしますか?

「どうですかね~?『野田の日記』はネタとはちょっと違う気がします。漫才中だったら僕はボケなので、日記に出てくる変な人の側なんですけど、日記の中では僕がそれを見る側で。そこはすごい大きな違いだと思います。あと、すごく思うのは、リアルに変な人には勝てない。僕がどんなに面白い奴を演じても、ガチの人たちには勝てませんから(笑)。そこを超えることは一生ない気がします」
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――ちなみに、書籍化のもともとのきっかけが大宮ラクーンよしもと劇場の支配人ということですから、大宮セブンでの活動がこの本につながったと思うのですが。

「そうですね。大宮セブンの芸人にはほぼみんなに買ってもらいましたし、ライブとしても大宮の劇場で『野田の日記朗読会』もやらせてもらいましたし。かなり変わった内容でしたけど
......(笑)。僕らのネタ以上にシュールな感じでした。また104日(日)に第2回を開催するんですが、前回は前半の半分も読み終えてないので、今回はもうちょい読み進めたいなと。無言の時間も結構ありますけど、チケットは1円ですから。1円分はもうしっかり楽しませているのではないかと。あと、この日は僕らの単独ライブも予定しています。僕ら普段は寄席やネタライブではコントをやっていないんですけど、単独ライブだけでやったコントがいろいろあって。それってほぼ単独で1回しかやっていないネタなんです。それをもう一度やる場が欲しいなと。作家さんにこれまでやったコントのタイトル一覧を出してもらったんですけど、タイトル見ただけでは思い出せないようなのもあって(笑)。逆にタイトルは一緒だけど、まったく別のネタになる可能性もあります」

――最後に『野田の日記』に関する、この先の野望を教えてください。

「正直、僕の中ですでにもう成功です。これからは"余韻"ですから(笑)。でも、余韻で『野田の日記』がもっと売れてくれたらいいなと。今後も日記は書き続けるので続編を出すぞということと、本屋さんで売れる本にするというのが次の目標。でも、本屋の前にヴィレッジヴァンガード、そして新幹線のキオスクで置いてもらいたいと思っています」

――では「これを読んでいる出版関係者、オファーお待ちしてます」状態ですね。

「はい。もうその気持ちしかないです。とにかく本屋に置けるように......。日記もいつか本になればいいなと思っていましたし、鍛えたこの身体もいつか爆発したいと思っているし、どちらも共通するのは"妄想"なんです。"いつか、こうなったら......"という妄想ですね」

――日記は今後も続けていくんですよね?

「今も書き続けていますし、この先も『死んだ』まで書き続けようと思ってます。最終話は『死んだ』になるはずです。『魔法のiらんど』が続く限りはそこで。ただ機能が縮小されつつあって、このまま大丈夫かなとやや不安なんですけど(笑)。でも、そういう意味でも本にしておいてよかったなと思います」
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●著書情報
野田の日記 2006-2010/野田の日記 2011-2015
価格:各500円(税込)
販売場所:よしもとテレビ通り大宮店、新宿店(※限定発売)
以下のネット通販からも購入可
http://yoshimotoclub.jp/shopdetail/000000002612/


ライブ情報
マヂカルラブリーありネタ単独ライブ「スーパーラーメン屋」
日時:10月4日(日)開場1815分/開演18時30分
会場:大宮ラクーンよしもと劇場
チケット料金:1500

野田の日記朗読会
日時:10月4日(日)開場1945分/開演20時
会場:大宮ラクーンよしもと劇場
チケット料金:1円 
出演:マヂカルラブリー/囲碁将棋/井下好井

いずれもチケットよしもとで好評販売中!



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