エロ詩吟の新しい世界を堪能!『天津木村の沖縄もそろそろ慣れてきたから前よりエロいエロ詩吟を吟じるライブ』
9月22日(火)、沖縄花月で『天津木村の沖縄もそろそろ慣れてきたから前よりエロいエロ詩吟を吟じるライブ』が開催されました。沖縄では7月に初めて開催された同企画。その翌月にはレイザーラモンRGとのコラボイベントを実施し、今回で3回目となります。タイトル通り沖縄での企画にも慣れてきたのか、木村が登場し会場を見回すと「お客さんの顔を全員覚えました」と落ち着いたトーンで観客の心を掴んでいました。
そして今回のゲストであるレギュラー(松本、西川)、飛び出せ!マーメイド・大榮、ウリズン桜・ヤースーの4人が登場。同企画について「レギュラーなんてエロいイメージが全くないと思うねんけど、なんで自分らがゲストなん?」というレギュラーの質問に対し、「別にエロイことを言いそうな人を集めたんじゃなくて、今回たまたま劇場の出番が一緒だったから...」と冷たく受け答えする木村。「ちょっとちょっと!」というツッコミと共に「今日、他の公演の出番が何回もあったけど1回も歯磨きしてなかったのに、このイベントの前だけ15分くらいめっちゃ歯磨きしてた!」と同企画に対する意気込みを暴露されていました。木村とレギュラーはNSC養成所からの同期ということで、息の合った掛け合いで笑いを誘っていました。
大榮も同企画初登場。木村と大榮はこれまでほとんど絡んだことがないものの、相方である天津・向井とは仲が良いとのこと。向井から「大榮は面白い」と聞いていたこともあり、興味があったようです。
ヤースーは、7月の企画に参加し、今回が2回目の登場となります。前回の出演で評判が良かったことから「ウリズン桜のエロイほう」と紹介されたヤースー。この日は前公演でウリズン桜初の単独ライブを終えたばかり。ライブの様子を見ていた木村は「お客さんもたくさん入っていたし、面白かったよ」と感想を述べたのに対し「エロイこと1つも言ってませんけど」とヤースー。「いや、『面白い=エロイ』が基準じゃないから!お笑いの基準ちゃんとあるよ!」と突っ込み、会場は爆笑。
ゲスト紹介で盛り上がった後は、企画について説明。「エロイことだけじゃなくて、面白いことも言います」という木村に、「この企画について何も聞かされてへんけど、何をすれば良いの?」と松本。すると木村は「何もせんでええよ」と一言。驚くゲスト陣に対し「俺のライブのゲスト選びの基準になるのは、俺の言うことに笑ってくれる人だから」と、あくまで何もしなくていいということを強調します。
そんななか始まった1つ目のコーナーは「沖縄文化 勝手に想像詩吟」。独特な沖縄文化だからこそ、性についても独特なのでは?という疑問から湧き出るエロ詩吟を披露します。そこで、観客に沖縄在住者と観光客の割合を確認。約8割は沖縄在住者、2割は観光客でした。観光客がいることについて「沖縄に観光で来て、よくこのイベント選びましたね!?」と驚く西川。木村は「ただ、これからやろうとするのは沖縄に住んでいる人に向けての詩吟なので、あなた方はあまり期待しないでください」とバッサリ言い放ち、会場一同爆笑。レギュラーの2人は、過去にテレビ番組を通じて1年間宮古島で生活した経験があるので「(沖縄の文化が)分かると思う」と自信がある様子です。
そして1つ目のエロ詩吟を披露します。思いがけず最初からハードな内容のエロ詩吟が飛び出し、「こんなんが続くの!?」とゲストは驚きながらも大爆笑。一方、笑いと困惑が混じった観客の反応に「もっと堂々と笑ったほうがええよ!?」と勧める西川。しかし、木村は「(この観客の反応は)ウケたほうや」と他と感覚が異なる様子に、さらに笑いが起きました。「お客さんは『おっぱいいっぱい~』みたいな、もっと優しいやつを想像して来たんじゃないの?」と気にする松本に、「沖縄だし、夜も深いし、シルバーウィークだし(ハードなエロ詩吟になることは)覚悟してほしい」と木村。
「もあい」と呼ばれる沖縄特有の月一飲み会、沖縄に実際ある漫湖公園、沖縄の行事に見られる道ジュネーなどエロ詩吟に登場した沖縄の文化について大榮とヤースーが解説しながら、企画を進めていきました。
続いては「ゲスト詩吟」のコーナー。その名の通り、ゲストに予め考えてもらったエロ詩吟を披露してもらう企画です。トップバッターは大榮。自分の性癖をエロ詩吟にして披露したものの、詩吟の音程がズレすぎていて「下手やなぁ!」と途中で総ツッコミされる始末。「僕にはこう聴こえてたんですけど...」と首をかしげながら、改めて披露。
西川は男性への共感を求めるエロ詩吟を吟じました。「王道をいく良いエロ詩吟でした」と木村の評価は上々。
奥さんの話を舞台でしたら離婚と言われている松本は、夫婦生活...ではなく、マジシャンのアシスタントに対する思いをエロ詩吟で披露しました。しかし、木村からは「物足りない」「エロ詩吟から逃げている」というダメ出しを受けていました。
ヤースーは自身の体格が起こした体験談を吟じました。2回目の出演もあり、木村は「なにより詩吟が上手い」とは絶賛していました。
3つ目はエロ詩吟企画のなかでも新しい試みとなった「エロ詩吟featみつを」のコーナー。木村がエロ詩吟ごとに何かになりきり、某有名詩人家みつをさんの詩でオチをつけるというものです。実際に存在する詩がオチに使われた壮大なエロ詩吟に、会場は大爆笑。初めての企画ながら、エロ詩吟と詩の融合に手ごたえを感じたようでした。
4つ目は「即興コラボ エロ詩吟バトル」コーナー。木村も中身を知らない数種類の書籍などが用意され、パッと開いたページの中からワードを拾って即興でエロ詩吟を考えます。エロとはかけ離れた書籍を見て、心配するゲスト陣。
実際に始めてみると、1冊ごとに考える時間が長いため、ゲストがトークで繋ぐことに。
オープニングで「何もしなくていい」と言われていたはずなのに、「ゲストの負担、大きくない!?」と不満げな様子に会場から笑いが起きます。レギュラーの宮古島生活の話、大榮の異性に対する話、エロイと思った芸能人の話など幅広いトーク内容で木村に代わり会場を盛り上げました。実際に仕上がったエロ詩吟よりも「反省点が目立つ」とゲスト陣に指摘され心が折れた木村でした。
最後は「新作詩吟」のコーナー。いつも吟じているエロ詩吟は、本来の詩吟よりも短くしています。そこで、本来あるフルバージョンの長さを活かして、そこに官能小説を当て込んで詩吟を吟じるというものです。「ここは笑う時間ではありません。詩吟を聞き入ってもらいます」と言う木村ですが、実際に官能小説に出てくる台詞を吟じると思わず失笑する観客。しかし、上手くハマった出来に最後は拍手が湧き上がりました。
エンディングでは、今回初めて参加した松本が「エロは奥が深く、表現するのが難しい」と詩吟を通じたエロに対する感想を述べていました。次回、沖縄花月では10月9日(金)にエロ詩吟をみんなで創り上げる全国ツアー『エロ詩吟をみんなで創り上げるライブさー』が開催されます。沖縄の開放感ある雰囲気のなかで、エロ詩吟を堪能してみませんか?