『キングオブコント2015』王者にコロコロチキチキペッパーズ! 会見ではナダルの「やっべぇぞ!」エピソードも
10月11日(日)、『キングオブコント2015』(TBS系)が開催され、コロコロチキチキペッパーズ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属)が、8代目キングに決定しました。
コロコロチキチキペッパーズ(左から、ナダル/西野創人)
今年の『キングオブコント2015』は2455組がエントリー。
決勝の審査方法は昨年より大きく変更があり、松本人志、さまぁ~ず(大竹一樹、三村マサカズ)、バナナマン(設楽統、日村勇紀)の5名が、1人100点の500点満点でネタを採点します。
10組中、ファーストステージの上位5組だけがファイナルステージへ進出し、1回目と2回目のネタの合計得点で優勝を決定。
MCを務めるダウンタウン・浜田雅功のタイトルコールで番組開始し、前記した審査員が一人ずつ登場すると、浜田が「早く出て来い!」とツッコむなど、浜田と審査員とのやりとりで笑いを誘います。
ファイナルステージのネタ順並びに得点は以下の通り。
藤崎マーケット...451点
ジャングルポケット...445点
さらば青春の光...419点
コロコロチキチキペッパーズ...468点
うしろシティ...424点
バンビーノ...455点
ザ・ギース...428点
ロッチ...478点
アキナ...437点
巨匠...428点
以上の結果、藤崎マーケット、ジャングルポケット、コロコロチキチキペッパーズ、バンビーノ、ロッチがファイナルステージへ進出し、得点の低い暫定5位のジャングルポケットからファイナルステージのネタを披露します。
ファイナルステージ並びに合計得点は、以下の通り。
ジャングルポケット...451点/合計896点
藤崎マーケット...442点/合計893点
バンビーノ...471点/合計926点
コロコロチキチキペッパーズ...465点/合計933点
ロッチ...429点/合計907点
結果、合計933点を獲得した"コロチキ"ことコロコロチキチキペッパーズが優勝となりました。
ロッチを逆転で破るドラマティックな幕切れとなりましたが、2位で折り返した1本目のネタでも、審査員から「ただ面白かった」(大竹)、「ただただ楽しかった。ナダルは腹立つけどね」(松本)というこの上ない称賛の講評を受けていたコロチキ。
優勝が決まった瞬間、「わー!」と声を上げる西野と手で涙を拭うナダルでしたが、西野が「信じられないです」と言葉を捻り出し、ナダルは涙ながらに「めちゃめちゃうれしいです。優勝は絶対にやっべぇぞ!」と決め台詞を放って、一同から祝福されました。
生放送直後に開かれた会見では、現在の心境について訊かれると、「ビックリしすぎて、まったく実感がないですね。なんでここに居て、このジャケット着てるのかもわからないくらい、まだ実感が無い、ただ楽しかったことだけはハッキリ覚えてます」(西野)、「僕はあんまり楽しくなくて、緊張感がすごくて、二本目のネタ、途中で僕が噛んじゃったりして、すごい迷惑かけたなと思ったんですけど、優勝が決まった時、いろんなお世話になった人...泣きそうです。いろんなことがよぎって、素直にうれしいです」(ナダル)と興奮冷めやらぬの2人。
今回披露したコントは、1本目が『妖精』、2本目が『卓球』というタイトルがつけられ、1年ほど前に行った単独ライブで披露したコントとのことで、「いつかやりたい」(西野)と磨いてきたそうです。
但し、優勝を掴むとは思っていなかったようで、「自分らの面白いと思うことをただただやるだけで充分やと思ったんで、あんな素晴らしい方々に審査されるという、楽しさしかなかったですね」(西野)、「正直、僕らが一番面白いとは思ってないです。他にもめちゃめちゃおもろい人がいっぱいいるんで、今回僕らは運とかがあって、取れたもので。でも8代目キングを背負って、これからずっとネタ作っていきたいなと思ってます」(ナダル)とそれぞれ謙虚な姿勢を見せる2人。
賞金1000万円の使い道については、すでにナダルの出身地である京都府南山城村の南山城村文化会館 やまなみホールでの単独ライブ開催と公約していましたが、西野から「どのくらいお客さん入るの?」と訊かれると、ナダルは「ちょっとその辺、調べておくわ」と把握していない様子です。
ナダルの声についても質問が集中しましたが、中学時代、音楽の時間に「響き渡るから全力で歌うな」と先輩から注意されたり、サッカー部所属の高校時代はラッパ音みたいな引き笑い声のせいで、グラウンド整備をさせられたいったエピソードを語った後、「正直、悲しい過去があったんですけど、笑いで跳ね返した。今となっては感謝ですね」と自慢の美声(?)と両親に感謝の意を表します。
他にも魚に没頭した大学時代や奈良漬の会社に就職したこと、消防署員を目指したことなどナダルが経歴を延々と語り、西野から「なんの話?」ともっともなツッコみを受ける一幕も。
コロチキと言えば今年4月放送の『アメトーーク』3時間スペシャル内での『ザキヤマ&フジモンがパクリたい-1グランプリ』出演時の反響が大きかったそうで、その後、仕事は増えたものの、ナダルがアルバイトをしていたコンビニに「おにぎり、やっべぇぞ!」などと絡んでくる客が増えたこともあり、ナダルは8月にバイトを辞めたと明かします。
今後の展望については、11月3日(火)に、大阪・よしもと漫才劇場での単独ライブに触れつつ「東京でもしたいなあ」(西野)「したいなあ」(ナダル)と東京進出への野心をチラリ。
また、テレビについても「ナダルさんがいい声の人となってますが、人間が"やっべぇぞ!"なんで、いろんな話があるんで『ロンドンハーツ』とかでドッキリかけられたら」とする西野に、「お前も一緒やって」と反論するナダルでした。
ラストは、再びカメラに向かって「キングオブコント、優勝は絶対にやっべぇぞ!」と吠えて、会見は賑やかなまま終了。
ちなみに『卓球』で使用した楽曲『さぁ』(アニメ『まもって守護月天!』テーマ曲)は、西野が動画サイトで見つけ、「やたら"さぁさぁ"言うなあ、面白い曲やなあ」と思ってコントに取り入れたそうで、「SURFACEさんに感謝ですね」とアーティストへの敬意も述べていました。
キングオブコント公式サイト:http://www.king-of-conte.com/
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