『NOROSHI選抜リーグ』2回戦、トップは明治大学お笑いサークル木曜会Z
10月11日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて『NOROSHI選抜リーグ』の2回戦が行われ、各サークルを代表する15組が出演しました。
日本一面白いサークルを決めるお笑い団体戦『NOROSHI』。
今回の『NOROSHI選抜リーグ』は、今冬開催される『NOROSHI2016』の前哨戦にあたり、9~12月で計5回のライブが行われます。
ライブごとに審査員と観客投票によってランキングが決まり、それに応じたポイントが与えられ、全ライブ終了時点で合計ポイントが1位のサークルには、『NOROSHI2016』準決勝シード権を授与。
この日のMCは相席スタート。まずは自己紹介ということで、山添寛が「地方局のアナウンサーにいそうとよく言われます」とコメントすると、客席から「ああ~」と思わず納得の声が上がります。続いて山﨑ケイが自分のことを「キロロの真ん中にいそうとか、ちょうどいいブス、酔ったらイケる、とよく言われます」と自虐ぎみ(?)な自己紹介をし、笑わせます。
「相席スタート、知ってるよという人~?」と聞くと結構な数の手があがったため、喜んだ山添が「ウソぉ~!! 全員でラインのグループ作りましょうよ~!」とハンパない距離の詰め方をしようとし、客席から笑いが起こっていました。
高卒でNSC出身の山添は、「僕ら40万払ってお笑いを学んだのに、大学行ってるサークルの人が爆笑をとったりするとメチャメチャ悔しいんですよ!」と嫉妬丸出しの正直な気持ちを述べながらも、『NOROSHI選抜リーグ』のルールや審査方法、審査員2名の紹介を終え、いよいよ開演です!
トップバッターを務めたのは東京大学お笑いサークル笑論法の『ウナギチョコ』。人気のない時代劇にスポンサーを付けるべく、時代劇の中にスポンサーの商品をさりげなくCMしようとする漫才を披露します。
続いては東洋大学落語研究会の漫才コンビ、『21.5歳』。なんと、1人が初舞台だったそうですが、居酒屋のキャッチをテーマに堂々とした漫才を見せていました。
3組目は東京大学落語研究会『アリヨーシカの憂鬱』。こちらはピン芸で、「宇宙戦艦ヤマト」のテーマソングに乗せてヤマトについて学問的に解説するフリップ芸を披露。
4組目の筑波大学落語研究会『生肉を美味しくせよ!!』は、宿題をしようとしているのにBGMの「踊る大捜査線」のテーマソングのサビ前がループしているのが気になって宿題に集中できないというコント。
5組目の青山学院ナショグルお笑い愛好会『GT』は、後輩とばかり遊ぶ相方を「イケメンの後輩に貢いで、お前やってることジャニヲタと一緒じゃねえか!」とディスる漫才。
6組目の日本大学生物資源科学部落語研究会『ふたりボッち』は、まだ19歳のコンビ。「20歳になったらできること」をテーマに、酒、タバコなどについて語る漫才を披露。
7組目の早稲田寄席演芸研究会『着火ファイヤー』は、楽器ができる人ってカッコいいという話から、体全体を使った謎の動きでドラムを教えるという漫才で客席を沸かせます。
7組が終了したところで前半は終了。再びMCの相席スタートが登場し、「みんなウケてて本当に悔しい!」と山添が悔しさを爆発させます。対して山﨑は「一生懸命やる若い子、好きよ♡」と発言し、山添に「下ネタちゃうやろな」とツッコまれていました。
続いて後半戦へ。8組目の日本大学経商法落語研究会『そいそ~す』はデブキャラに「このチビがぁ~!!」とツッコみ、「デブだろ~!! このヘタクソ~! ヴヴァ~!!」とツッコみ返しをされるという、かなりのシュールコントを展開します。
9組目の帝京大学お笑いサークルア☆テンション『プリンライダー』は、切腹しなければならないサムライが介錯人をものすごくイヤがる、というテーマの漫才を。
10組目の明治大学お笑いサークル木曜会Z『××CLUB』は「カッコいい言葉といえばJ-WAVE」と言い、J-WAVEのモノマネをするのですが、「交通情報の後はトラフィックインフォメーション」など、同じことを2度カッコよく言うなどのハチャメチャDJ漫才を披露。
11組目は法政大学お笑いサークルHOSの『レトロヴィッツ』。就活をしているうちにバンドをやりたくなったと言い、バンド名やデビュー曲について熱く語る漫才を披露します。
12組目の早稲田大学お笑い工房LUDO『ビューティーズ』は、男女コンビの漫才を披露。将来やってみたいことはCAだと語り、「美しいって罪かしら」という女性の発言に「だとしたら君は無罪だけど」と男性が容赦ないツッコミを見せていました。
13組目は上智大学お笑いサークルSCS『グータン』。結婚式で新婦の父親がギターを弾きながらお祝い(?)の歌を熱唱するというコントを披露。演奏もかなりの完成度で、歌詞の面白さをさらに引き立てます。
14組目は中央大学落語研究会『ミートソース』。財布を拾ったときに現れる天使の自分と悪魔の自分をそれぞれ、天使=五郎丸選手、悪魔=室伏選手にたとえるコントを披露。
15組目の早稲田大学お笑い集団POP3『破壊兄弟』は、妊婦と老人が席を譲り合うようで、実は自分の方が座るのにふさわしいと言い合っている...というコントを披露し、きっちりトリを務めました。
全組のネタが終わったところで、今回のゲスト芸人であるゲオルギー、サンシャイン、みなみのしま、相席スタートの4組がそれぞれネタを披露。どのコンビもさすがプロだけあって、爆笑につぐ爆笑が起こります。
後は集計結果を残すのみとなったところで、この日の出演者が全員集合。山添はそいそ~すのデブキャラの彼に「カワイイなぁ~!」とベタ惚れの様子で、ネタも「オモロかった!」と大絶賛。
出演している大学生たちに山﨑が「この先はどうするんですか?」と聞くと、「大学院に行ってとりあえず弁護士を目指そうかと......」と答えたことに対し、「なんで? なんで一生やろうと思ってるわけでもないのにこんなに本格的にお笑いがんばってんの?」と山添が質問します。すると、「でも、甲子園に出てる高校生がみんなプロ野球選手を目指してるわけでもないし......」と高校球児に例えて返したため、キレた山添が「オレには甲子園しかないんや!」と絶叫し、大爆笑が起こります。
さらにビューティーズにもインタビューし、ビューティーズを褒めたあとに2人が就職するということを聞くと、「あ、青春みたいなこと? 青春の1ページみたいな......?」とさみしそうにつぶやく山添。そして、「なんで!? 可能性あるって! なんですぐ(甲子園の)砂かき集めんのよ!? そう? みんなそう? みんなそうなん!?」と畳み掛けるように問いかけ、さみしさ(?)を爆発させていました。
そしていよいよ審査結果が発表されることに。
今回の結果は以下の通り。
1位 明治大学お笑いサークル木曜会Z『××CLUB』
2位 上智大学お笑いサークルSCS『グータン』
3位 日本大学経商法落語研究会『そいそ~す』
4位 早稲田大学お笑い工房LUDO『ビューティーズ』
5位 東京大学落語研究会『アリヨーシカの憂鬱』
6位 青山学院ナショグルお笑い愛好会『GT』
7位 早稲田寄席演芸研究会『着火ファイヤー』
8位 早稲田大学お笑い集団POP3『破壊兄弟』
10位 東京大学お笑いサークル笑論法『ウナギチョコ』
10位 中央大学落語研究会『ミートソース』
11位 筑波大学落語研究会『生肉を美味しくせよ!!』
12位 日本大学生物資源科学部落語研究会『ふたりボッち』
13位 法政大学お笑いサークルHOS『レトロヴィッツ』
14位 帝京大学お笑いサークルア☆テンション『プリンライダー』
15位 東洋大学落語研究会『21.5歳』
1位の××CLUBと2位のグータンはしょっちゅうこの2組で争っているそうですが、今回はわずか1点差で××CLUBに軍配が上がりました。1位の××CLUBは「体調がもっとよかったら300点ぐらいいってたと思います」(※実際の得点は199点)とコメントし、山添に「お客さんの数は変わらへんのちゃう?」と観客投票の限界を冷静にツッコまれます。しかしさらに上からのコメントを続ける××CLUBにガマンがならない!という様子で食い気味に「おまえ何様やねん!! ......もうちょっとカゼ、ひどくなれ!」となぜか少し遠慮きみな呪いの言葉を吐く山添でした。
次回の『NOROSHI選抜リーグ』は、10月24日(土)12時より、同じく東京・ヨシモト∞ホールにて開催。
詳細、最新情報は、ヨシモト∞ホール(http://www.yoshimoto.co.jp/mugendai/)、NOROSHI公式サイト(http://noroshi.circleapp.jp/)でご確認ください。
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