『シルクde 30th 記念フェスティバル~べっぴん塾スペシャル編~』
10月30日、なんばグランド花月にてシルクの芸能生活30周年を記念したスペシャル公演、『シルクde 30th 記念フェスティバル~べっぴん塾スペシャル編~』が行われました。
漫才コンビ「非常階段」として1985年にデビューし、その後はピン芸人としてテレビ、ラジオにて活躍するほか、特技の英語を生かしたインタビューや通訳、実践から編み出した美容ライフの伝導など、芸人の枠にとらわれず活動を続けてきたシルク。芸歴30周年を迎えた中でも、2007年から行っている女性限定の美容イベント『シルクのべっぴん塾』は、毎回満席となる人気公演、DVDや書籍などのリリースと幅広く展開しています。この『シルク de 30th 記念フェスティバル ~べっぴん塾スペシャル編~』は今や、"よしもとの美容番長"として世の女性たちから絶大な支持を得ているシルクが、『芸人として』『美容家として』『女として』集大成を魅せる記念公演なのです。
オープニング、マジシャンのわんだふる佳恵さん扮する妖精の合図でシルクが空っぽだったはずの箱の中から登場! イリュージョンでの幕開けに、早くも会場は沸きあがりました。そして間髪いれずにサルサが流れ、まるむし商店・東村が舞台へ。シルクとふたりでペアダンスを披露、セクシーかつコミカルなダンスにまたまた盛り上がりました。
華麗なサルサダンスの後、ご挨拶が。「やっぱしんどいわね。(サルサダンスも)箱の中も(笑)」と息を切らせながら話すシルク。様々な企画を用意していると期待を煽りました。
ここでMCを務めるザ・プラン9の浅越が登場しました。オープニングのイリュージョンに感心しつつも、「サルサダンスのパートナーは他にいなかったんですかねぇ」と浅越。そして「生シルクに感動した人は拍手を!」と会場に呼びかけると、割れんばかりの拍手が起こりました。次のコーナーでは、渡辺美里さんの『マイ・レボリューション』の出囃子でシルクが登場。非常階段の出囃子で使用していた楽曲です。漫才で出るタイミングも、歌詞の一部「非常階段」というフレーズに合わせていたとか。イントロからその歌詞まで、結構な時間があるため、最初はよく「(舞台に出るまでが)長い!!」と怒られていたと話すシルク。この楽曲にもたくさんの思い出が詰まっています。なお、サルサダンスのパートナーの人選ですが、「最初はテンダラーの白川くんにお願いしていたけど忙しくて。へびいちごの島川くんは体重オーバーで無理で」東村が抜擢されたそうです。
続きましては名物コーナー『シルクのべっぴん塾』です。毎回、ノートにメモを取りながら聞く方多数の人気美容講座。早くも講師の顔つきに転換し、顔や体の筋肉に沿ったシルク開発の美容方法を伝授。リズムに乗せて手際よく、そしてわかりやすく伝えるシルク。男性のお客様も参加して、美の秘訣を受け取っていました。
とにかく企画盛りだくさんの30周年。次から次へと流れるように進んで行きます。『べっぴん塾』での講義が終わるや否や、浅越がゲストをお招きしたと舞台上へ。シルクと親交の深い遥洋子さんが来場されました。昔から何でも語り合える大親友でもある遥さん。思い出話に花を咲かせつつも、「これからもよろしく」とお互いに声を掛け合いました。
著名人のお祝いVTRに続き、後半はよしもと芸人たちからも祝福コメントを収録したVTRが流れました。オール阪神・巨人、月亭八方、今くるよら師匠方から若手芸人まで、ここでもまたシルクの幅広い親交が明かされました。
2人目のゲストトーク、登壇したのは桂文枝です。非常階段でデビューしたころからの付き合いである二人。デビュー直後、若手漫才師の新人コンクールでは、文枝(当時三枝)がお寺を借りて漫才強化合宿を開いてくれたそうです。それこそ30年に及ぶつきあいだけに、シルクのざっくばらんな振る舞いに「少しは気を遣って」と文枝。セクシーな衣装を着ているシルクですが、文枝の前でも平気で胸を寄せながら話をするそうで、浅越にも「セクハラですよ」と忠告されていました。それも笑い飛ばすシルク、いつも明るく笑顔でいることの逞しさや強さも、にじみ出ていました。話題はシルクオリジナルのカレンダーについてもおよび、「最近は写真を撮っている」と文枝。何と2017年のシルクカレンダーは、文枝が撮影すると約束しました。お色気満載で知られるカレンダーですが、文枝は「1月から順に服を着せて、12月には重ね着で十二単みたいなことに」という提案を。「ぜひお願いします」と二人のコラボが約束されました。そして、「今のままでいいと思う。ぜひ中高年のアイドルになって、今のこの路線でもっともっと頑張ってください」とエールを贈りました。
この『シルクde 30th 記念フェスティバル~べっぴん塾スペシャル編~』はサブタイトルに「シルクのすべてを見せます」とあるように、演出をしためぐまりこが「まだまだあります!」とナビゲート。転換後に幕が上がると、そこにはバンドメンバーが。クラシック声楽を習っているシルクは、まずミュージカル『レ・ミゼラブル』の「夢やぶれて」を熱唱。歌い終えると「緊張したー!」と、ほっと胸をなでおろしていました。そして、「こうして30周年を迎えることができたのも、私を支えてくれた家族、会社の方々、たくさんの人々のおかげです。母のため、私のため、これからもがんばっていきます。今日はこんなに集まってくれて幸せです」と深謝し、精一杯の気持ちを込めてトランペットで「上を向いて歩こう」を披露しました。
すべてを見せ終えたシルク。「あっという間の30年でしたが、これからも美容の道を邁進していきます。私が心がけているのは"いつでも、どこでも、簡単に、毎日できるもの"。それを積み重ねて、時間をかけて効果を出す。アンチエイジングではなく、スローエイジングです。これからもぜひ、『べっぴん塾』に来てください」とお誘いし、30周年のステージを終えました。
エンディングもイリュージョンを。オープニングで出てきた箱に再び入ったシルクですが、次の瞬間には箱の中は空っぽ。そして舞台袖から突如現れるという、最後までお客様を楽しませました。
なお、2016年のカレンダーのビジュアルも発表されました。10年前と同じ衣装とポーズで撮影したビジュアルには驚きの歓声が上がりました。会場でも別パターンとセットで販売し(1000円)、好評を博していました。
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