観客票1位は田畑藤本、芸人票1位はゆにばーす、優勝者は次回持ち越しに!『M計画~Battle for the future of THE MANZAI~』レポート
11月1日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて『M計画~Battle for the future of THE MANZAI~』が開催されました。
こちらは、8組の漫才師によるネタバトル。観客と芸人それぞれが投票し、両方で1位を獲得しなければ優勝は次回へ持ち越しというルールの元、ネタを披露するというイベントです。
MCのあべこうじは「M計画のMは漫才です。"負けないぞ"とかでないないよ?」と軽快に語りながら「賞レースなどでお客さんと審査員との差があるじゃないですか。だから、芸人はこういうところを見て投票してますよっていうのを話しながら、お客さんとの票を照らし合わせていくというスタイルのライブです」と説明。主旨とルールをさらに詳しく伝えながら、「そんな感じ! なんとなくわかりました? 色んなタイプの観方があるんだよっていうこと。お客様にも成長して欲しいし、自分たちも成長したいっていうWINWINの関係だよね? ウィンウィンってロボットじゃないよ?」と彼らしい軽妙なトークで会場を温めたのち、8組がネタを披露しました。
激しい掛け合いで盛り上げたトップバッターのゆったり感から始まり、フリーのランジャタイは動き回る自由奔放なネタでかき乱します。ゆにばーすははらのまさかの発言でドッと湧かせ、相席スタートはしっとりと聞かせつつも巧妙な話術でギャップを突きます。ボーイフレンドは"お小遣い"をキーワードとしつつ思いも寄らない展開に、POISON GIRL BANDは題材からの想像もつかないような行動から異空間を演出します。田畑藤本は言葉数が多く熱量の高い掛け合いを、ジャイアントジャイアンはある種、独特なやりとりを見せつつ、8者8様の盛り上がりを見せました。
観客投票の集計中、全員登場してのトーク。自らも投票義務があったということもあり、ボーイフレンド・宮川は「ネタやる前は緊張しながら投票してましたけど、後半はリラックスして観られました」と語ります。「笑いどころは狙い通りなの?」と言うあべに、「合っているところと合ってないところがありました」と返答したのは、相席スタート・山﨑。POISON GIRL BAND・吉田曰く「ゆったり感のネタでキャッキャしていた」というゆにばーす・川瀬は「M-1(グランプリ)3回戦で落ちたもんで、準々決勝に進んだ人らを嫉妬を交えず観るのが大変でした」と目を光らせました。
早速、芸人投票の結果発表に。1位はゆにばーす!
はらは「3回戦で落ちました。イェエエエイ!」と拳を高く突き上げます。田畑藤本・田畑は「はらの(ネタ中の)関西弁、あれは僕らには出せない」という理由で、ゆにばーすに投票。田畑藤本・藤本は「川瀬のツッコミ、間違ってた。作用点は飛ぶことがない。作用線は伸びるけど作用点は飛ばない!」と鋭く指摘します。
ジャイアントジャイアン・コマタツさんが「サンシャイン池崎さんを崇拝しているので、(はらの)イェエエエイ!でマル付けさせていただきました」と言えば、ランジャタイ・国崎さんも「イェエエエイ!が良かった。あと、ポイズンさんにも入れました。(阿部の)動きが良かったので」とコメント。あべは「いろんな観方があるよねぇ」と頷きます。
2位の田畑藤本に投票した理由を、「努力がすごい。いろんなことを想定してつくってるんやなと思った」と真面目に語ったのは相席スタート・山添。3位に選ばれたジャイアントジャイアン・か~しゃさんは結果に喜びつつ、「みなさんは2人で掛け合いしてるけど、俺らは1人で喋ってる。負担がなくていいなと思いますよ」と肩を落としました。
最下位となったのは、相席スタートとゆったり感。相席スタートに投票したという吉田は「僕は"バカじゃないの?"って思わせられた漫才にマルを付けました」とコメント。「ボケの人をずっと見ていたいと思える漫才が好きになっているんやなと思った」(山添)「大事なのは熱量かなと。俺たちが変えてやるよ!っていう感じが良かった」(ゆったり感・中村)など、投票することによって自らの好みが明らかになった面々。中村はゆにばーすについて、「女性の頭を叩いて引かないっていうのもポイント」と語りつつ、「たまに川瀬がネタ中、ブルペンに入るときが。で、ふかわりょうさんスタイルになる」と漫才中の手の置き所と足の動かし方をいじると、ドッと笑いが。
大いに盛り上がった投票理由。阿部が「みんなでシャアハウスに住みたい!」と団結を見せるも、あべには「その番組、視聴率悪そうだね」と冷ややかに返されていました。
観客投票の1位は田畑藤本という結果となり、優勝者は次回へ持ち越しに。最下位はあべ曰く「ダントツでランジャタイ」だったそうですが、「辻褄が合ってないとか突拍子もない良さがある」(あべ)「ルール無用で楽しかった」(ボーイフレンド・宮川)「ツッコミの彼(伊藤さん)がやきもきしてるのがいい」(ゆったり感・江崎)「マイムがめっちゃ上手い!」(川瀬)など、芸人からは続々と誉め言葉が出ました。
次回は来年開催予定。出演者も変わるかもしれないとのことですが、あべは「今日で芸人はそう見てるんだと少しわかってもらえたはず。ぜひ第2回にも足を運んでほしい」と次回への来場を呼びかけました。
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