開催間近! プロデューサーの天津・向が語るアニソンとお笑いのフェス『アニ×ワラ』の魅力とは?
アニソンとお笑いが融合した天津・向プロデュースのフェス『アニ×ワラ』。
これまで3回が行われ、好評を受けるとともに、会場のキャパも大きくしてきましたが、12月26日(土)に開催される第4弾『アニ×ワラ 2015 WINTER』は、キャパ1100の東京・有楽町よみうりホールへと乗り込みます。
豪華出演者が何回かに分けて発表されるなど、期待が高まるなか、プロデューサーの向清太朗(天津)に、『アニ×ワラ』へかける想いなどをたっぷり伺いました。
μ's『Wonderful Rush』での南ことりのマネをする向清太朗
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※以下ライブ写真は、前回『アニ×ワラ 2015 SUMMER』の様子です
――前回5月に開催された『アニ×ワラ 2015 SUMMER』(東京・渋谷TSUTAYA O-EAST)を拝見しました。アニメや声優さんにさほど精通していない自分でもかなり楽しめたので、意識して間口を広げているように作っている印象を受けましたが、実際はどうですか?
「確かに、アニメとかを知らない人でも笑えるような内容がたくさん入っていると思うので、とんがる部分もあって、あんまり詳しくない人も喜んでもらえたらなという意識はありますね」
――爆笑の連続でしたし、ライブも盛り上がっていたので、手応え充分でしたよね?
「かなり手応えが良かったなという反面、どこかでこのままでいいのかな...どこかでまた何かを打開しないといけないのかなと思う瞬間があったりしますね」
――会場がライブハウスからホール(よみうりホール)へと一変するにあたり、何か気を遣っている点などありますか?
「当然ですけど、お客さんに座る、立つという動作があるのはだいぶ違うと思いますね。しょっぱなの座っている状態から、ちゃんと笑わせる、惹きつける方法は考えています」
――前回のオープニングアクトは、ですよ。さんが務めていました。
「今回もオープニングアクトは素晴らしい方に出ていただきますよ」
――期待できますね。内容的なことですと、やはりキャスティングはこだわりがあるのでしょうか。
「ずっとそうなんですけど、好きなメンバーに声をかけているので、そこはもうゆるぎなく、妥協はしないようにしています」
――声優さんが歌ってくれることは重要ですか?
「これから先、どうなるかわからないですけど、アニソンとお笑いの融合と謳っているので、アニソンは歌っていただきたいし、僕が聞きたいというのがあるので、歌はありきですね」
――そんなキャスティングのなか、榊原ゆいさんは、全4回中4回とも出演されるので、向さんや『アニ×ワラ』に好感を持っているんでしょうね。
「と勝手に捉えてるんですけど、そうじゃないかもしれませんね(笑)」
――また漫才がお上手ですよね。
「確かに上手いです。ずっと僕とやってたんですけど、今回は何か変化があるかもしれないですし...何が行われるかわかりませんよ。もちろんライブのステージングはパワフルで、声優さんでありアーティストでもあるんですけど、漫才のネタ合わせで「はい、どうも~! で、つかみがありまして...」みたいな、絶対的な安心感がありますよね(笑)」
――木村さんと、もう一人の相方みたいな(笑)。お笑い好きなんでしょうね。
「めちゃくちゃお笑い好きだと思います。打ち上げでも、広大(こりゃめでてーな・伊藤広大)と玉城(セブンbyセブン)と3人で、ずーっと漫才についてしゃべってるみたいですよ(笑)」
――ストイックですね! また、佐々木未来さんもお笑い好きとして知られてますよね。
「グランジとBKB(バイク川崎バイク)が好きなんですよね。僕がすごいと思っている方が、周りを知っている、後輩芸人を知っているというのは変な感じがします」
――特に「天津さんが好き」といった発言は?
「それは一度も明言されてませんね(笑)。そうか、聞いてないなあ...」
――(笑)。今年の『NHK紅白歌合戦』に出場するμ's(ミューズ)から、内田彩さん、飯田里穂さんが出演されるのも見どころです。
「『紅白』を5日後に控えての『アニ×ワラ』ですからね。こっちの出演が先に決まっていたので、「『アニ×ワラ』、出てくれるのかな」っていう不安もよぎりましたが、『紅白』出場はうれしかったです。そして、「そうか、紅白出場歌手と絡むのか...」と考えたり」
――『紅白』と言えば、かつてAKB48に所属していた仲谷明香さんが出演されることも話題です。多分、AKB時代からのファンも来られるんでしょうね。
「そうでしょうね。AKBとかアイドルも、この場に適してるわけではないんですけど、その辺もつながっていったら面白いでしょうね。仲谷さんはすでに一人前の声優さんですが、いろんな方とつないでいって、ボーダレスな出演者、客層が集まり、より面白いイベントになったらなと思いますね」
――それと前回は、シークレットゲストとして橘田いずみさん、三森すずこさが登場し、ミルキィホームズの4人が揃い踏みとなったシーンは圧巻でした。
「シークレットの意味合いってなんだろうって考えたら、「行けばよかった」というより、「来てよかった」と、シークレットプラスでどんだけ思ってもらえるかだと思うんですね。そういう意味では、ミルキィはすごい衝撃だったでしょう。最初から名前を出したら、チケット即完だったでしょうし」
――すでに日本武道館でライブしているくらいですからね。
「そうなんです。ああいうシークレットを連続でやる感覚はないんですが、「『アニ×ワラ』って何かとんでもないことをするぞ」っていうのをあれで一個提示出来たかなと思います」
――一方、芸人さんに目を向けると、今回は松竹芸能のぬまっちさんがキャスティングされて、どうしても若井おさむさんとの対立構図を予想してしまうのですが。
「そうですね。それしかないですよね(笑)」
――ネタバレになりませんか?(笑)
「某ロボットアニメとか、ボヤかして書いておいてください(笑)」
――承知しました(笑)。他に注目すべき芸人さんはいらっしゃいますか?
「あとは、まつばら万吉夫君。いつもジョー(『あしたのジョー』の矢吹丈)をしているんですが、今回は別の重要な役で出ます。万吉夫君は、劇団アニメ座の立ち上げメンバーではなく、オーディションっていうかネタイベントで優勝して、入ってもらったんですが、特に何も出来へんなっていう時期もあったんですね。今回の『アニ×ワラ』で、重要な役を任せられるところまで実力をつけたのは感慨深いものがあるので、お客さんにも注目して欲しいですね」
――楽しみです。そして、2020年には『アニ×ワラ』を日本武道館でやりたいともおっしゃっていましたが、その道のりは見えてきましたか?
「2020年に武道館のスケジュールが空いてどうからわかんないので、前倒しでやれるような勢いで、今動いてますね。今回のよみうりホール、そして次の会場を埋めなければ、武道館にはたどり着かないという気概です。1回1回の『アニ×ワラ』自体も1個のコントみたいなもんですけど、トータルで見た『アニ×ワラ』もストーリーにしたいなというのがあるので、お客さんには「どんどんデカなってるなあ」というのを感じて欲しいですね」
――それからアニメオタク芸人の先輩でもあるはりけ~んず・前田さんや、前田さんが10年間継続し、今年2月にファイナルを迎えた『登風』などは意識されますか?
「もともと前田さんがやろうとしていないなかに、アニソンフェスとライトノベルがあって、今僕がやってるんですけど、意識というよりは、圧倒的な目標に近いと思うんですよね。すべての事柄において。10年かけて作り上げたイベントを終わらせるって、すごい覚悟だと思うんですよ。それでまた、大宮(大宮ラクーンよしもと劇場)で新しいイベントを始めていて、僕は前田さんの背中を追っているところかなと思います」
――そして向さんと言えば、どうしてもライザップでの肉体改造について触れなければなりませんね。
「大阪の番組の企画なんですけど、4月から8月の4ヶ月をかけて、約80キロから61キロまで落としました。健康になったなという気はするんですけど、いろんな人に「前の方が良かった」って言われまくっているので複雑ですね(笑)」
――声優さんからのリアクションは?
「食事会の時に、ある声優さんは僕のことを「病気かな?」って思ったらしく、トイレに行って考えた挙句、「彼女さんと別れられた心労が今出てるんですか?」って聞いてきて。やたら気を遣っていただきましたね(笑)。あとは「エリンギがエノキになりましたね」と言われたり」
――もともとエリンギだったんですね(笑)。では最後に、よしもとニュースセンターの読者へ、メッセージをお願いします。
「はい。アニメとお笑い、どっちかが好きな人でも楽しめるように、そこは細心の注意を払って作ってますし、当然両方好きだったらベストです。チケット代の5500円(前売り)は圧倒的に安いと思いますよ。今までないものをやってるだけに、「いったい何するの?」って不安に思っているかもしれませんが、それは大丈夫。安心してください。はいてますよ。何にもかかってませんが、「はいてますよ」ということです(笑)」
●ライブ情報
天津向プロデュース『アニ×ワラ 2015 WINTER』
会場:有楽町よみうりホール
開催日:2015年12月26日(土)
開演時間:16:00(15:15開場)
○出演者
■アーティスト出演者
愛美、飯田里穂、内田彩、かと*ふく(加藤英美里&福原香織)、榊原ゆい、佐々木未来、仲谷明香、長縄まりあ、本渡楓、桃河りか、吉岡茉祐(Wake Up, Girls!) and more!
※50音順
■芸人出演者
若井おさむ、桜 稲垣早希、R藤本、こりゃめでてーな伊藤、セブンbyセブン玉城、まつばら万吉夫、ハブサービス、プラスマイナス兼光、石川ことみ、山田カントリー浅井、がっき~、ぬまっち(松竹芸能) and more!
チケットやグッズ、出演者などの最新情報は、『アニ×ワラ』公式サイト(http://aniwara.com/)、公式ツイッター(https://twitter.com/ani_wara)をご参照ください。
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