よしもとニュースセンター

12月20日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて大学生たちのお笑いサークルによる『NOROSHI選抜リーグ』の最終戦が行われ、それぞれの大学お笑いサークルから選出された17組の猛者たちが熾烈な戦いを繰り広げました。

今冬に開催される『NOROSHI2016』の前哨戦にあたって、９～12月で計５回のライブが行われた『NOROSHI選抜リーグ』。この日のライブはその最終戦で、この結果で１位が決まるとあってヒリヒリした空気感が漂います。

審査方法は審査員と観客投票によって決まり、順位に応じたポイントが与えられる仕組みで、全５回のライブ終了時点で合計ポイントが1位のサークルには『NOROSHI2016』準決勝シード権が得られるというもの。現在、TOP５に入っているサークルはどこが１位になってもおかしくないという熾烈な状況でした。

この日のMCは横澤夏子。独特の"ウザいい女"の雰囲気で会場を盛り上げていきます。"昔から知っていた親せきの子のような親しみやすさ"をもった横澤の魅力に、初めて見るお客さんもハマっているようです。

審査員の紹介や投票の方法などの説明を行い、いよいよ前半の９組によるネタがスタート！
トップバッターを務めたのは、創価大学落語研究会『タクラマカンオーケストラ』。トップのプレッシャーを感じさせることなく、お客さんをグイグイと自分たちの笑いに引き込んでいきます。

続く２組目は、東京大学お笑いサークル笑論法の『焼きたてカルパッチョ』。「昔話に出てくる動物はみんなMだ」というテーマの漫才を披露。３組目は東京大学落語研究会『黒川ブレッド七海丸』。相撲に興味があるという話から広がり、ステージを広く使った漫才で会場の笑いを誘っていました。


４組目は、男女コンビの青山学院大学ナショグルお笑い愛好会『そーせーじ』。２人ともギンガムチェックのペアルックのような服装で登場。ウザい女とキレのあるツッコミが冴え、それぞれの個性が出た漫才。５組目は、日本大学生物資源科学部落語研究会の『カルメンクイーン』。見た目のインパクトが強烈で、登場のときに会場がザワつきます。


６組目は日本大学経商法落語研究会『ナイチンゲールダンス』。細身の長身の二人がスーツで登場、まるでこなれた漫才師のような雰囲気で、テンポのよい漫才を見せます。７組目の明治大学お笑いサークル木曜会Zの『しおむすび』は、コントを披露。初対面の人と２人きりの飲み会のシチュエーションで、「言うてますけど」を軸にした内容で、会場からは大きな笑いが起きていました。


８組目は慶應義塾大学落語研究会の『文学部』。コンビニの漫才がやりたくてしょうがないというネタで、店員やお客さんになど２人の設定がコロコロと入れ替わる内容。前半最後の９組目は、国際基督教大学お笑い研究会『パティポピンズ』。女性コンビで、小学校のときに貧乏だった思い出話というテーマの漫才。貧乏話なのに切なさよりも面白さがまさっていました。


続いて後半戦へ。10組目は、上智大学お笑いサークルSCSから『ラランド』。男女コンビの２人は、公務員の飲み会という一風変わったシチュエーションをテーマに漫才。ウザい女の先輩と後輩の男という設定に、会場は大きな笑いが起きます。11組目は、ピン芸人である岩手大学落語研究会の『村民代表南川』。小学校の先生に扮して、クラスで飼っていた豚をどうするかを話し合うというシュールなネタを披露します。


12組目は、千葉大学お笑いサークルP-RITTS『175.6センチ』の漫才。誰もが知っている♪グーチョキパーで何つくろ～の歌をアレンジしてネタを繰り広げます。13組目は、一橋大学お笑いサークルIOKの『リアクタンス』。音声を巧みに使ったピンネタで、天才ハッカーのコントを披露。"裸足"でネタに挑む姿勢にこだわりを感じました。


14組目は、慶應義塾大学お笑い道場O-keis『キャラメルアンセム』。こちらも男女ペアのコンビで、ツッコミの男のほうがウザいテンションで登場。その特異な声とキャラに会場も釘づけ。ギャル語をテーマにした漫才を。15組目は、早稲田大学お笑い集団POP3『田植え』。なりたいものは女子高生と総理大臣ということで、「もしも女子高生が総理大臣だったら」というネタを披露。テンポのよさに会場も引き込まれていきます。


16組目は、日本大学文理学部落語研究会『ヤニック』。ドラマや映画によくある「留学に行く彼女を追いかけて空港へ行く」というシチュエーションで漫才を披露。スピード感ある展開としっかりした演技力で会場を沸かせていました。トリとなる17組目は、早稲田大学お笑い工房LUDO『リベレイション』　。トリオかと思われたところ、最後にさらにもう１人登場。カルテット（４人組）という珍しい構成で、中島美嘉の曲を印象的に使ったコントを繰り広げました。


全組のネタが終わったところで、再びMCの横澤が登場。審査員は「毎回レベルが高くて驚かされる。発想の着眼点がすごい」や「思っていた以上におもしろくてびっくり。僕も刺激になった」と総評します。
投票後、そそくさと途中退席するお客さんに「帰っちゃうの～？」と尋ねる横澤。そのお客さんから「ケンタッキーでアルバイトがあるので」と言われると、会場は大爆笑。一緒に笑う横澤は「あの人の作るケンタッキーが食べたい！」と言って沸かせました。

その後、ゲスト芸人であるマユリカ、サーフィンズ、ダイキリ、やさしいズ、アイデアフラッシュ、すごい論、横澤夏子がそれぞれネタを披露。東西の若手芸人がコントあり、漫才あり、フリップを使ったネタあり、ピンネタありと、バラエティ豊かに楽しませました。







ネタ終了後は『NOROSHI』出場経験もあり、OB＆OGであるというダイキリとすごい論の話に。ちなみに、ダイキリ・宮下は早稲田大学お笑い工房LUDOの幹事長をやっていたそう。横澤が「尊敬してました？」と現役の学生に聞くも反応がなく、宮下が「そこはハイでええやろ！」とツッコむと、会場から笑いが起きました。

いよいよ本日の結果が発表！　１位は、公務員の飲み会というユニークな着眼点と演技力抜群のウザい女先輩がウケにウケた上智大学お笑いサークルSCSの「ラランド」が輝きました。

今回の結果は以下の通り。
１位　上智大学お笑いサークルSCS『ラランド』
２位　日本大学文理学部落語研究会『ヤニック』
３位　早稲田大学お笑い工房LUDO『リベレイション』　
４位　明治大学お笑いサークル木曜会Z『しおむすび』
５位　創価大学落語研究会『タクラマカンオーケストラ』
６位　日本大学経商法落語研究会『ナイチンゲールダンス』
７位　岩手大学落語研究会『村民代表南川』
８位　早稲田大学お笑い集団POP３『田植え』
９位　青山学院ナショグルお笑い愛好会『そーせーじ』
10位　慶應義塾大学お笑い道場O-keis『キャラメルアンセム』
11位　東京大学落語研究会『黒川ブレッド七海丸』

12位　一橋大学お笑いサークルIOK『リアクタンス』
13位　国際基督教大学お笑い研究会『パティポピンズ』
14位　千葉大学お笑いサークルP-RITTS『175.6センチ』
15位　日本大学生物資源科学部落語研究会『焼きたてカルパッチョ』
16位　東京大学お笑いサークル笑論法『カルメンクイーン』
17位　慶応義塾大学落語研究会『文学部』

この結果を受けて『NOROSHI選抜リーグ』の優勝となった早稲田大学お笑い工房LUDOは、ステージ上で喜びを爆発させました。

イベント終了後、『NOROSHI選抜リーグ』でトップに輝いた早稲田大学お笑い工房LUDOとこの日のMCの横澤夏子、ゲスト出演のダイキリに感想をもらいました。

横澤夏子
「今回のライブ、めちゃくちゃ面白かったです。顔も含めて、いろんなタイプの人がいて（笑）。舞台に立った時と、楽屋にいるときのギャップも面白かったし。あと、イケメンの子もちょいちょいいたのでチェックしてました♡」

ダイキリ
「僕のいたサークルが優勝してうれしいです。成長したなと思いました。彼らが１年生のときから見ているので（学生に２年じゃないですか？とツッコまれ）あ、２年だそうです（笑）」（宮下）、「ネタのレベルがめちゃくちゃ高くなっていて。来年とか出てきそうで怖いので、プロの芸人にはならず、そのまま就職してください（笑）」

早稲田大学お笑い工房LUDO（リベレイションズ／ビューティーズ／ウィル酢味噌のみなさん）
「２位となった『ヤニック』がもし１位だったら危なかった...ので、１位を取ってくれたラランドにまずは感謝です！　これでシード権を獲得しましたが、そのシード権を使ってどのコンビが出場するのか、それは今日からサークル内でめちゃくちゃケンカすると思います（笑）。でも、昨年の『NOROSHI』はうちが優勝しているので、連覇に向けてがんばります！　あ、MCの横澤夏子さん、後姿がめっちゃかわいくてドキドキしました（笑）」

今回シード権を獲得した早稲田大学お笑い工房LUDOも出場する『NOROSHI2016』決勝大会は、３月７日（月）、新宿・ルミネtheよしもとにて開催。２月１日（月）からスタートする計７日間の予選大会で各日上位３組が準決勝に進出し、そこから選出された４組によって争われます。なお、１月15日（金）までエントリーを受付中。我こそはと思うオモシロ大学生サークルは下記より参加を！
詳細は、NOROSHI公式サイト（http://noroshi.circleapp.jp/）でご確認ください。


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