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2011年8月11日 (木)

【ライブレポート】東京よしもと落語会(8/11)

8月11日(木)、『YOSHIMOTO WONDER CAMP TOKYO』内のイベントとして山崎邦正こと月亭方正主宰の『東京よしもと落語会』が開催されたのは、古き良き東京の雰囲気が漂う日本橋はお江戸日本橋亭。客席には浴衣を着た女性の姿も見られ、涼やかな雰囲気が充満していました。

最初の出番は桂三枝師匠の弟子・桂三四郎、続いて笑福亭笑瓶の弟子である笑福亭笑助が高座に。そして休憩をはさんで登場したのは、日替わりゲストであるオリエンタルラジオ・藤森!! 珍しく前髪をひとつに束ね、チャラ男ヘアを封印。気合いを見せる一方、高座に上がっていることが不思議でたまらない様子で、なんでも「昨日はあやまんJAPANとぽいぽい言ってたから」(笑)。ということで今日は汚名返上……と思っていたら、「衣装さんに一番チャラい色の着物を持ってこられた」という彼の衣装は蛍光イエロー! 不安要素をすべて味方につけ、すっかり客席があたたまるとリラックスした様子でいざネタへ。

テーマは、太鼓持ち。サバンナ・高橋に代表される太鼓持ちとは、えらい人の顔色を伺いながら持ち上げる人のことで、藤森自身も「どちらかというと、そっちのほう」と自己分析しつつ、江戸時代にさかのぼって若旦那と太鼓持ちとのやり取りを軽妙に表現しました。落語でよく見られる一人二役もお手のもの。右を向けば偉そうな若旦那、左を向けば若旦那に媚びを売る太鼓持ちを演じ分け、声色まで変えながら熱演。「きみ、カッコうぃーね!」といった、待ってました!のギャグでも確実に笑いをとり、最後のオチが決まると安堵の笑顔を浮かべ、立ち上がる……が、慣れない正座に足がしびれてフラついてしまいました。そんな姿からも芸人・藤森の隠れた才能を見せつけられ、きっと今回の舞台で会場にいたすべての人の藤森株が急上昇したのではないかと思わされたのでした。彼が冒頭「(自分のお母さんにも)見せたかった」と言っていたとおり、ぜひお母さまにも見ていただきたかった見事な落語を披露していました。

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トリは、もちろん月亭方正。

しょっぱなから変顔を決め込み「つかみはバッチリ!」と、ひとり満足げ(笑)。そして、先ほど高座を終えた藤森をベタ褒めし、いやに誉めるなぁと思っていたら「僕の上から目線どうですかー!?」。さすがは芸人、タダでは誉めない(笑)。枕は、会場の入口で販売している自身の写真集について。まず写真集を出していることが驚きでしたが、なんと今公演中いまだ一冊も売れていないという厳しい現実(笑)。客席に向かって「買いなさい!」とゴリ押しするが、果たして終演後に売れたのでしょうか……。

本ネタに入ると一変。彼のリアクション芸を生かした怪談話で観客をググっと引き込みます。身振り手振りをまじえ、汗だくで落語を終えた方正は今イベントの主宰者らしく、お客さんに深々と頭を下げ、幕が降りるのを待ちました。しかしスタッフの操作ミスなのか幕がなかなか下がらない…。気まずい表情でチラっと顔をあげた方正に、客席からひと笑い!! 落語の舞台でも、やはり彼には神様がついているようです。

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●「YOSHIMOTO WONDER CAMP TOKYO partnership with GEORGIA ~Laugh&Peace2011~」公式サイト
http://www.wondercamp.jp/