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2011年9月18日 (日)

【ライブレポート】ぐっさん&友近歌謡ショー

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9月17日(土)、『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI ~Laugh&Peace2011~』の一環として、大阪・なんばグランド花月にて『ぐっさん&友近歌謡ショー』が開催されました。

豪華出演陣とあって、たくさんの立ち見が出るほどの大盛況ぶりです。そんななか、山田花子が登場すると、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。

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トランペットでDREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」を披露した花子ですが、うまく吹くことができず、もう一度やり直すことに。2度目の挑戦もたどたどしい演奏となりましたが、無事に演奏を終えた花子から「ぐっさん&友近歌謡ショー、スタート!」と開会宣言が告げられました。

舞台後方から、スパンコールが輝くジャケットに身を包んだ山口智充ことぐっさんと、黒で統一したシックな装いの友近が登場すると、会場はいっそうの大きな拍手と歓声に包まれます。開演直後とは思えないほどの熱気に、「もう10年くらいやっていたかのような雰囲気を醸し出していますね」とぐっさん。先ほどオープニングアクトをやり遂げた花子が登場し、「トランペットは旦那さんから2時間5000円で教わっているんです」と話すと、ぐっさんは「ええ生徒さんですね〜!」と感心(?)していました。

続いて登場したのは、森三中・黒沢。金色のかぶり物を装着した“千手観音かずこ”スタイルで登場し(歌謡ショーということもあってか、金色の衣装ではなくピンクのドレスを身にまとっていました)、『キューティーハニー』を大熱唱。が、歌詞も音程も相変わらずめちゃくちゃで「(開演時間が)15分押したの~!」と何度も絶叫し、ぐっさんに「主旋律を守れないの?」とツッコまれていました。

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「私のパイセンです!」と友近に紹介され、登場したのは矢野兵藤・矢野。「タイガー&ドラゴン」を歌いながら客席に降り立つと、多くの観客から握手を求めらます。テレビサイズの音源を自ら持参したという矢野ですが、昨日のリハーサルでなぜかフルコーラスが入っていることが判明。「歩きながら歌っても歌詞飛べへんから、僕はいいですよ」と、本番でもフルコーラスを披露しました。

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テンダラー・白川とハロー植田によるユニット“D’z”による「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」では、B’zのボーカル・稲葉浩志さんのクオリティの高いモノマネを見せたハロー植田。白川もギターの松本孝弘のモノマネをするのかと思いきや、リズミカルなエアドラムを披露していました。

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「勢いのある若手」枠では、まず2700が登場。彼らのネタを音源化した「右ひじ左ひじ交互に見て」を八十島が歌い上げると、ツネは切れ味鋭いダンスで会場を盛り上げます。続いて、「ダンシング・クイーン」のイントロの合わせて登場したのはABBA……ならぬ、AGGO(アゴ)。いがわゆり蚊、諸見里大介、土佐駒・長尾、アインシュタイン・稲田というアゴに特徴を持った芸人たちによるユニットだったのですが、いがわの熱唱中に長尾がステッキを乗せ、稲田が風船を割り、諸見里が木材割りと“アゴ芸”を披露すると、会場がざわざわとどよめきます。トーク中は、滑舌の悪い諸見里の話をぐっさんが聞き取れず、「コンプレックスれしゅ」(諸見里)「コンプレックスレス?」(ぐっさん)「いや、違いましゅ。コンプレックスれしゅ!」(諸見里)というやりとりが何度も行なわれていました。

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新喜劇からはすっちー&松浦真也が登場。抜群のギターテクニックと歌声を持つ松浦の芸に、「僕の理想芸です!」とぐっさん。ただ、「しゃべりが苦手で、いつも座長に怒られている」そうで、演奏中はすっちーが饒舌なトークで観客を引き込んでいきます。また、演奏後には友近とも抜群なコンビネーションを見せたすっちーに、ぐっさんは「どんな人とでもユニット組めますね!」と感嘆していました。

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料理研究家のケンタロウさんに扮して登場したのは、レイザーラモン・RG。「CHA-CHA-CHA」「君は100%」「愛をとりもどせ」の3曲に得意の“あるあるネタ”を盛り込み、会場を湧かせました。

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「歌声自慢の3組」では、まずエハラマサヒロによる「雪やコンコン」(童謡の本当のタイトルは「雪」ですが、エハラバージョンは「雪やコンコン」です)で、美しい歌声を披露。終盤に、得意のダンスを披露すると会場の温度はヒートアップ! 友近も感心する歌声&パフォーマンスですがそのセンスを見初められ、なんとガールズロックバンド「SCANDAL」のMAMIさん&TOMOMIさんのユニット「どぼんどぼんど」のデビュー曲を作詞・作曲して欲しいというオファーが来たそうです。

プラスマイナス・兼光はオール阪神・巨人の巨人のソロデビュー曲「桜の手紙」を、モノマネをしながら熱唱。本人かと聴き間違うほどの歌声に、会場は笑いと感嘆に包まれます。続いて、相方の岩橋が登場。「僕の体つきを歌にします」とTシャツを何度も脱ぎながらおもしろフレーズを言うというパフォーマンスを何度もしながら、押さえきれない癖を連発。最後はマジものまねとして、木山裕策さんの「HOME」、徳永英明さんの「レイニーブルー」を1小節歌います。あまりの上手さに、観客も驚いていました。

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ここで、ぐっさんが桑名正博の「月のあかり」を歌いながらモノマネを披露します。歌詞ではなく「ばべぼばべぼ」を連発するぐっさんに、友近から「言い過ぎですよ」と柔らかいツッコミが入ると、「ご本人の前でやったら、“ばべぼばべぼ言い過ぎやで”って言われたんです。やけど、桑名さんが僕より多く言っていた」というエピソードが語られました。

イベント中盤には、スペシャルプログラムが行なわれました。
中学1年生もしくは2年生の頃、歌はもちろんお笑いに興味のあった友近は「司会の太平サブロー・シローさんにモノマネを見てもらいたい」という思いから、『全日本ジュニア歌謡選抜』に応募し、準優勝に輝きました。
今回は「約25年振りにお会いする大平サブローさんに、あの時披露した“Long Night”を聞いてもらいたい」ということで当時の映像が流れるなか、大平サブローの前で「Long Night」を熱唱という、かねてからの夢を実現しました。若かりし頃の友近は思春期まっただ中。準優勝という素晴らしい成績を残したにも関わらず、照れくさかったせいか、映像の中の彼女に笑顔がまったくありませんでした。時を経て、今は笑顔で舞台に立つ彼女に、サブローから「笑えますね、今は」という温かい言葉がおくられました。

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芸能生活36周年を迎え、「36=サブロー」にちなんで「36のムチャ振り企画」を行なっているサブローに、「昔から俳優の雨宮良さんと師匠が似ているなと思っていたんです。雨宮さんといえばタップ……ということで、師匠にはタップダンスをしていただきたい」とリクエストした友近。18歳の頃に習って以来、タップダンスはやめていなかったというサブローですが、この日は友近の歌うミュージカル『アニー』で知られる「Tomorrow」に合わせて軽やかなステップを披露しました。「練習で太ももがパンパン」と語っていたサブローですが、「これを機に続けていこう思うてんねん」と、タップダンスへの興味が再燃したようでした。

続いて行なわれたデュエットでは、まず末成由美が浅越ゴエを引き連れて登場。「人生は過ぎゆく」というシャンソン・ソングを歌いながら、「好きよ~」とタキシード姿の浅越に迫るというセクシーなパフォーマンスを披露します。

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また、大木こだまと海原さゆり夫妻は「浪速恋しぐれ」をしっとりと熱唱。旅行先の福岡でカラオケボックスに行き、2人で練習をしたそうなのですが、「嫁はんとカラオケボックスに行くのはおもろない!」とぼやくこだまでした。

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「美声2人のマジ歌」ブロックで登場したのは、森三中・大島と川畑泰史。真っ白なドレス姿で登場した大島が「Everything」を歌い上げると、お客さんも聞き入っていました。ぐっさんは「いつもケツばっかり出してますけど、今日は違いますね」と誉めつつも、「ただ、一番気持ちええところを歌う顔はケツみたいでした」と落とすことも忘れません。
川畑は福山雅治さんの「squall」を素敵なしゃがれ声で熱唱したのですが……なぜか福山さんとは似ても似つかわしくない扮装で登場。「京橋花月での新喜劇が終わって、この衣装がNGKに来たら用意されていた」と語る川畑に、ぐっさんが「どこかで“福家工務店”に変わったんでしょうね」と返し、笑いを誘っていました。

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続く、「NGKならではのパフォーマンス」は個性派ぞろい。
まずは、おかけんたがデビルマンの格好に扮し、アニメのテーマソングを披露。クオリティの高さに感心するぐっさんと友近でしたが、前日のリハーサルまで翼が真っ白だったそうで、「とっかん工事やったんですよ。普段は羽が生えてないんで、舞台袖から出てくるのとはけるのをリハーサルで確認せなあかんかったからね」と丁寧に説明していました(もちろん、本番は完璧な赤い翼でした)。

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本日二度目の登場となったレイザーラモン・RGは、「F1のテーマソング」のエレクトーンの音を声マネ。笑いと上手さのバランスが絶妙なパフォーマンスで、会場を一体化させます。

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EXILEのヴォーカルオーディションを受けた経験を持つちゃらんぽらん冨好は、ぽっちゃり芸人のD-ハツラツを引き連れて登場し、「WON'T BE LONG」を熱唱。D-ハツラツのくどいパフォーマンスに、最後は「むさくるしい!」と絶叫していました。

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ぐっさんによる「戦士の休息」熱唱後は、2人で歌うということに。ぐっさんは井上陽水さん、友近は中森明菜さんをマネて「飾りじゃないのよ涙は」を披露したのですが、2人の息ぴったりなハモリに会場は大盛り上がり!

エンディングで集合した個性的な出演者陣に、「いろんな人がいてますよ。恐ろしいです、よしもとは」という友近の言葉どおり、非常に内容の濃いパフォーマンスに、客席からは最後まで大きくて温かい拍手&声援がおくられました。

●『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI~Laugh and Peace 2011~』
公式サイト:http://www.wondercamp.jp/kansai/

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