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2011年9月18日 (日)

【ライブレポート】京橋吉本新喜劇SP

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 東日本大震災の被災地へ笑いでエールを送ろうと、9月17日(土)~19日(月・祝)の3日間、京阪神の各所で展開中の『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI ~Laugh&Peace2011~』。会場の一つである京橋花月では、3日間限定のスペシャルな新喜劇を上演しています。辻本茂雄、川畑泰史、吉田ヒロ、末成由美ら新喜劇を代表する人気者が一堂に会するという豪華なもので、連日、立ち見まで出る大入り満員を記録中! タイトルは、ズバリ『フレー! フレー! 日本!』。笑いを通じて人との絆の大切さを描く、ハートウォーミングなストーリーです。18日(日)も、びっ子からお年よりまで幅広いお客さんが会場を埋め尽くし、開演を今か今かと待ち受けました。
 舞台は京橋の、とある公園。バタヤン(川畑泰史)はここで、屋台のたこ焼き店を切り盛りしています。少々おっちょこちょいなのか、通りかかったカップルから「写真を撮ってください!」と頼まれても、ボケ倒すうちフィルムを使いきってしまう大失態。そこにバイトとして雇われている謎の老人・茂造(辻本茂雄)や、近隣の花屋さんのヒロ(吉田ヒロ)とその母みどり(若井みどり)が加わり、さらに騒動を大きくしてしまいます。

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 新喜劇を代表する人気キャラクター・茂造の登場には、客席からひときわ大きな歓声が。大切な客も追い返してしまう傍若無人なふるまいで、さっそく爆笑をさらっていました。
 バタヤンは超のつくお人よしで、困っている人がいたら見過ごすことができません。スーツ姿の男(今別府直之)には父の形見のカメラを、酒屋のけんじ(清水けんじ)には今別府からお礼にもらったネックレスを、それぞれあげてしまいます。ついには金を無心に来た見知らぬ男(ランディーズ・中川)にまで、言われるままにお金を貸してしまうバタヤン。男はバタヤンに感謝のしるしとして、タイムトリップできるという不思議な時計を残していきます。

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 ここでは入れ替わり登場する芸人たちに課せられる、茂造からの“愛の無茶ブリ”が大ウケ。四苦八苦しながらギャグやアドリブで切り返す姿に、客席も笑いと拍手で応えます。

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 そんななか、たこ焼きを買いに来たすち子(すっちー)の妹・真希(前田真希)に、バタヤンは一目ぼれ。ところが、ストーカーに追われて駆け込んできた鈴乃(家門鈴乃)を、「またお人よしで損をする」と茂造に止められ助けなかったことから、事態は思わぬ方向へ。通りかかった青年(西川忠志)が代わりに助けると、実は鈴乃がすち子・真希の妹だったことが判明! それを知った真希は青年と恋に落ちてしまったのです。

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 本人のキャラクターそのままのさわやかな青年役を演じた西川は、濃ゆ~い舞台に吹きぬける、まさにそよ風!? と思わせて、自己紹介ではしっかり父・きよしのモノマネも披露する大サービスで沸かせました。
 「あの時、自分が助けていたら……」。落ち込むバタヤンのため、茂造らは例の時計で時間を戻し、マキとの仲を取り持つことに。時計をセットすると、末成由美率いる3人の妖精が現れ、無事に時間を巻き戻してくれました。しかし、このとき末成が披露した珍妙な歌とダンスに、茂造らは納得いかない様子。「赤のやつ(末成)だけ無理してるやろ!」「なんやその前髪!」と次々ツッコミを入れ、ついには逆ギレされる始末です。

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 こうして時間を戻した4人は、なんとかバタヤンとマキをくっつけようと四苦八苦。一時は茂造の失敗で、すち子と付き合うハメになってしまったバタヤンでしたが、二度目のチャレンジで無事、ストーカーを撃退して真希とカップルに! めでたしめでたし……と思いきや、さらなる問題発生!

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 実はバタヤンが撃退したストーカー(松浦真也)は、とある組の親分(帯谷孝史)の息子だったのです。親分は、息子にけがをさせた慰謝料として200万円を請求。子分(安尾信乃助)らとともに脅しをかけますが、茂造からは湯沸かしポットと間違われ、子分は命令を聞き間違えなぜかバントの名手・川相のマネを繰り返すなど、てんやわんやの大混乱に。ついには茂造が帯谷の顔と本物のポットを並ばせ、客席を爆笑の渦に巻き込んでいました。

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 ドタバタの末、店を大きくするために貯めていた資金や、大事な屋台の備品まで取られてしまったバタヤン。しかし、「お金やモノは失ったけど、大事な人たちがそばにいる。前を向いて頑張っていこう!」と決意します。すると、今別府、清水らバタヤンに助けられた人が、お礼の品を持ってやって来ました。そして、お礼に来たと思いきや、「あと15万貸してください!」と懇願する中川には、せっかく返してもらったカメラやペンダントをまたまた譲ってしまうバタヤン。人と人は助け合って生きている、というメッセージが込められたエンディングに、割れんばかりの大喝采が送られました。
 なお、終演後は、辻本、末成らがロビーで募金活動を実施。たくさんの方が列を作っていました。皆さん、ご協力ありがとうございました!
 『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI~Laugh and Peace 2011~ 』も、残すところあと1日! 19日(日)も楽しいイベント満載で皆さんをお待ちしています。もちろん新喜劇も上演いたします。ぜひお近くの会場に、足をお運びください!

●『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI~Laugh and Peace 2011~』
公式サイト
http://www.wondercamp.jp/kansai/

【辻本茂雄】【川畑泰史】【吉田ヒロ】【末成由美】