【ライブレポート】YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI~Laugh and Peace 2011~『ET-KING presents コント・ミュージカル「ET-KING歌笑劇~焚き火~」』
スペシャルな企画が目白押しの『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI~Laugh and Peace 2011』、京橋花月では開催期間中の3日間、『ET-KING presents コント・ミュージカル「ET-KING歌笑劇~焚き火~」』が19時30分より上演されます。ET-KINGの楽曲をベースにしたストーリーで、演出を2丁拳銃・小堀が担当。笑いあり涙ありの大傑作に仕上がっています。
物語は大阪発東京行きの長距離バスが事故に遭ったところから始まります。そこに乗っていたのは、それぞれの理由で東京へと向かっていた若者たち。その若者を演じているがET‐KINGのメンバーです。気がつけば天国と地獄の分かれ道にいた彼ら。そこで待ち受けるのはET-KINGのイトキンさん扮する閻魔様。この世で伝え残したこと、やり残したことがある彼らに、そのことを完遂したいなら、「薪に思いを込めて、焚火にくべよ。そしたら少しの間だけ生き返らせてやる」と閻魔様。また、ここから先、天国か地獄かは、その人の人生を見てから決めるとも。そうして、バスに乗っていた一人ひとりの人生を振り返っていきます。
役名はそのままセンコウ、コシバ、TENN、KLUTCH&BOOBY、そしてBUCCIと、それぞれがどんな人生を送ってきたのかを見てゆきます。一人ひとり、主役となるので台詞の数も多いのですが、“感情表現が乏しい”という役柄のBUCCIさん以外は全員、迫真の演技で魅了していました。ちなみにBUCCIさんはその役柄ゆえ、台詞はすべて棒読みでした。そして、そんな彼らの脇を固め、仲間や恋人役を演じるのがソーセージときんちゃくです。また、2丁拳銃・川谷は何役もこなし、物語の鍵を握る人物を演じ、小堀は“公園に住むおっちゃん”役。このおっちゃん、夢を持つ若者に対し、ことごとく否定的な意見を言うのですが、そこにもわけがあり…。そして閻魔様のイトキンも、分かれ道に人が来ないタイミングを狙って自分の人生を振り返るのですが、そこにも理由がありと、物語が進むにつれ、いろんなことがひも解かれていきます。
この「ET-KING歌笑劇~焚き火~」の物語は、ET-KINGの楽曲をもとに作られているので、お話にあった歌が次から次へと歌われます。『うまい!お弁当』『今』『ドーナッツ』『Beautiful Life』『ギフト』『祭のあと』ほか、この舞台のために作られた新曲も含めて11曲が歌われ、それぞれ詩に込められた意味や世界観がより明確にされていました。また、音楽活動もしている2丁拳銃との共演ということもあり、ET-KINGとの音楽的な絡みもありと、随所に見ごたえある内容となっていました。
エンディングでは、イトキンさんのMCのもと、きんちゃく、ソーセージ、2丁拳銃がコメントを。ET-KINGのご挨拶は19日(月・祝)の千秋楽でたっぷりお話されるとのことで、ファンの方からは「え~!」との声が上がっていました。
芸人に勝るとも劣らぬアドリブもどんどん飛び出し、音楽でも笑いでもさすがは大阪を代表するアーティストと言わんばかりの貫禄も感じられたコント・ミュージカル「ET-KING歌笑劇~焚き火~」。『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI』でしか見られない貴重なコラボレーションで楽しませてくれました!
●『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI~Laugh and Peace 2011~』
http://www.wondercamp.jp/kansai/
【2丁拳銃』【ソーセージ】【キンチャク】