「本は心の支え」ピース・又吉が書籍刊行記念握手会を開催!
11月29日(火)、東京・福家書店新宿サブナード店におきまして、ピース又吉書籍『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫)刊行記念握手会が開催されました。
握手会直前の囲み取材に登場した又吉。まずは直立不動で撮影に応じたのですが、「何かいつもやっているポーズはないんですか?」と尋ねられてしまいます。少し考えた末、はにかみながら「……ピースですかね」と答えると、「ピースお願いします!」とのリクエストが殺到していました。
『第2図書係補佐』という書籍タイトルについては、「自分みたいな者が本を紹介してええんかと悩みまして。責任を軽くするために、こういうタイトルにしました。“補佐”やから、好きなものを紹介しても許してくださいっていう思いを込めてです」と語った又吉。これまで読んできた本は2000冊にも及ぶらしく、中学生の時に芥川龍之介の『トロッコ』を教科書で読んで衝撃を受けて以来、本が大好きになったそうです。
仕事の合間に本を読むのは当たり前。相方・綾部とのネタの打ち合わせ中でも「あいつがトイレに立ったら、本を広げて。帰ってきてもきりのいいところまで読ませてもらいます」というほどの読書家な又吉。一方、綾部は又吉曰く「活字が苦手。領収書を読むのがギリギリライン」だそうですが、「綾部さんから苦情は出ないですか?」と訊かれると、「許してくれていますね。まぁ、僕もあいつの熟女話を聞かされてますから。ある意味、お互い様です」と答え、取材陣から笑いが起こっていました。
本にまつわるエッセイ集ということで「この本に笑いはあるんですか?」と尋ねられると、「もちろんです!」とキッパリ。「基本的には本を紹介しながらも、自分の体験や思いを中心に書いているので笑っていただけるはず。お笑いの要素が満載です」と自信満々に話すも、「ただ、笑いの要素を感じられなかったら、笑いはなかったこととして読んでいただければ。好きに読んでいただけたらいいですね」と弱気ながらも気遣いに溢れたコメントを残します。
若者の活字離れについては「僕が偉そうに言えないですけど……」と前置きしながら、「本を読むようになったら、退屈がなくなると思うんです。いつでもどこでも本は広げられますし、人を待っている時にも読める。僕の場合、待ち合わせの10分前に着いて読みながら(本が面白すぎて)“相手が来んかったらええのに”と思うこともありますよ」と持論を展開。
また、「本ばかり読んでいたら、(性格が)暗くならないですか?」という質問に対しても、「本を読んでいなかったら、人前でピースなんてできてなかったと思います(笑)。本があったから笑えるようになりました。本は心の支えですね。お笑い芸人の道に進めたのも、本たちが背中を押してくれたようなもんです」と、大好きな本への感謝を語りました。
『第2図書係補佐』は、東京・ヨシモト∞ホールのフリーペーパー(2006年〜2009年まで発行)に掲載していた連載コラムに、新たな書き下ろしを加えて完成したエッセイ集です。尾崎放哉、太宰治から穂村弘、町田康まで47の作品を紹介しながら、自身についてを綴った、極めてパーソナルな読み物である今作。巻末には、又吉が尊敬してやまない芥川賞作家・中村文則さんとの濃厚な対談も収められています。
中学時代、便覧を読んで本への探究心を深めていったという又吉。「この本が皆さんに便覧のような役割を果たせたら嬉しいですね」と著書についての熱い思いも語っていました。
記者会見後は、刊行記念握手会を実行。300人の来場者一人ひとりと握手しながら、それぞれのお話に耳を傾けて優しく対応する又吉の姿が印象的でした。
●書籍情報
第2図書係補佐
著書:又吉直樹
頁数:全256頁
定価:520円(税込)
幻冬舎よしもと文庫より、現在好評発売中!
●芸人顔検索 又吉直樹(ピース)
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