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2012年1月26日 (木)

【ライブレポート】ジャルジャル10年目突入 Special Live「ジャルりまくってんじゃねぇよ!!!」

1月22日(日)、東京国際フォーラムCホールにて、『ジャルジャル10年目突入 Special Live「ジャルりまくってんじゃねぇよ!!!」』が開催されました。

今年4月でコンビ10周年に突入するジャルジャルですが、今後も新たなチャレンジを続けるべく、昨年末に4つのマニフェストを発表していました。今回のライブは「コンビ史上最大級の単独ライブ開催」として、1つ目のマニフェストに掲げられていたもの。さらに「2012年金髪で活動する」と公言していた彼らの、初金髪姿お披露目イベントであるということ、各著名人からいただいたコントタイトルでコントを披露することでも話題を集めていました。

暗転した会場に映し出されたのは、美容院に現れたジャルジャル2人が黒髪から金髪へと変化していく様子。早送りで見せられるそれに、会場はざわめきます。
慣れ親しんだ黒髪から金髪へと変貌した2人が現れた瞬間、会場は笑いと驚きの渦に。12月に行われた記者会見で披露された完成予想写真を見た限りでは、失礼ながらも“これは似合わないのでは?”と不安を感じていたのですが、そんな心配が吹き飛ぶほど2人とも様になっていました。

通常の単独ライブ『ジャルってんじゃねぇよ』では、10本ほどのコントを披露。クオリティの高い新作がたくさん観られるとあって、フリークにはたまらないイベントなのですが、今回披露されたコントはVTRネタも含めてなんと19本! ジャルジャルのコントではすっかりお馴染みの“オナラネタ”はもちろん、人気シリーズ“理解不能者”では2バージョンが披露されるなど、まさに10年の集大成といったライブ。DVD『戯(あじゃら)3』にも収録されている「演歌」は新たに「高校生のくせに演歌歌う奴」として披露されたのですが、コント中、福徳演じる原が熱唱する“星はしご”は弊社所属の演歌歌手・ヒデオ銀次、杉並児童合唱団の皆さんによるアレンジ・バージョンがそれぞれお目見えするなど、まさにスペシャルライブらしいサプライズもありました。

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スペシャルといえば、著名人から出されたお題も豪華! 糸井重里さん、山崎まさよしさん、若旦那さん、MINMIさん、小出恵介さんから出されたお題をもとに、ジャルジャルが新作コントを披露しました。

糸井重里さんから出されたお題は『みつばちさん』。数年前、若槻千夏さんのブログに「面白い芸人がいる」と名前が挙がっていたのを機に、ジャルジャルを観るようになったという糸井さん。「『ほぼ日刊イトイ新聞』内でコントライブを配信したり、友達に“面白い人がいるよ”と薦めていた」そうです。
「感覚的に可愛かったから」と出されたお題について、「結構考えましたね」と福徳。「“みつばちさん”が何かわからなかった」(福徳)「糸井さんはコピーライターさんやし……。これ(作るのに)時間がかかった」(後藤)とかなり苦労したようでしたが、高校の先輩と後輩による他愛もない会話からは想像ができないオチにつながるという見事さで、会場を湧かせます。

山崎まさよしさんは、自身の名曲「one more time one more chance」をお題に。「雑誌で対談したのをきっかけに、今回コントタイトルを考えてもらったんですけど……」(後藤)「まさかこんな名曲を(タイトルに)いただけるとは思わなかったですね」(福徳)としみじみ噛み締めるように語る2人。
披露されたコントは、曲そして山崎さんの優しい歌声をピックアップしたものとなりました。

「まっすぐ前を向いた目がすごくカッコいい。笑かしていただき、癒していただき、ありがとうございます!」とジャルジャルを賞賛したのは、ミュージシャンの若旦那さん。「ある事情で、骨折……正確に言えば、靭帯損傷して今ギプスをしてるんです」と語る彼からいただいたタイトルは、「骨折してる奴」。若旦那さんの現状を表しながら、しかもジャルジャル的なタイトルということで考えやすかったのか、「これはすぐできましたね。バババーンと流れで、ネタ時間が5分やとしたら5分くらいでできた」と後藤。「ただ、若旦那さんがこれで納得してくれるのか……」と不安げな様子の福徳でしたが、鑑賞者が持つ思考の裏を見事についた、コミュニケーションが豊富な彼ららしいネタを披露しました。

「世界で笑いを取りたいという目標を持っているお2人。私も世界に向けて歌いたいと思っているので、今後の日本を代表するエンターテイナーとして仲良くしていただきたい」とエールを送ったのは、ミュージシャンのMINMIさん。2人目の子どもを海外で出産したという彼女からいただいたお題は、「海外で見た出産」。
「こういうのもアリかなと思うけど、MINMIさんが期待したコントじゃないかも……。思うてたんと違うってなっても許してください」(後藤)と前置きされたコントは、まさに直球ネタ! MINMIさん曰く、海外では珍しいという自然出産に挑戦している妊婦が大声で叫びまくるというコントに「さっきのは“まんまやん”って思われたかも」と苦笑する後藤でした。

トークライブへゲスト出演した俳優・小出恵介さんから出されたお題は、「松竹梅にこだわる奴」。こちらも彼らのネタにありそうなタイトルですが、「難しいの言うてきたなぁ」(後藤)「松竹梅なんて、こんなんよう出て来たなぁ」(福徳)と関心しきりの2人。「“みつばちさん”より考えた」(福徳)というネタは、他のコントにもつながっている遊び心のつまったものとなりました。

一千通にも及ぶ一般公募から選ばれたコントタイトルは「変な検定」。得意な“オナラ”ネタを盛り込んだ、彼ららしいしつこい笑いが繰り広げられるコントに、会場は大いに湧きました。

エンドロールが流れ、このまま終わるかに思われた時、表れたのは、勤続10周年を迎えた男性警備員のVTR。「10年を迎え、大きな会場で警備をしたい」と考えた彼は、時をして同じく10年目に突入するジャルジャルへオファー。熱に押されたジャルジャルが申し出を快諾したことによって、今回のイベントが行われたという本来(?)の目的が明かされたのです!

もちろん、これはジャルジャルによる遊び心。ですが、展開に徹する彼らはエンディングでも警備員の鈴木さんを中央に据え、登場します。「警備ライブに協力してくださったジャルジャルさん、ありがとうございました」と満面の笑みで感謝する鈴木さんに「5年でも10年でも、また必要な時は声をかけてください」と2人が答え、3時間半に及ぶイベントは幕を閉じました。

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終演後、舞台に映し出されたのは開演前に出されていた『ジャルりまくってんじゃねぇよ!!!』のビジュアルポスターではなく、警備員・鈴木さんを配した『みまもりまくってんじゃねぇよ!!!』のそれ。国際フォーラム出口に貼り出されたイベント告知も「みまもりまくってんじゃねぇよ!!!」に変わっているなど、イベント自体が1つのコントのような仕上がりに。そんな細部にまでジャルジャルの笑いに対するこだわりがとことん感じられた、まさにプレミアムなライブとなりました。

●DVD情報

ジャルジャルのいじゃら

商品番号 YRBN-90322


価格 3,990円(税込)


収録内容

10月21日(金)に行なわれたコントライブの模様

特典映像は、2011年7月21日(木)にロンドンで行なった単独ライブのネタ、

ロンドンでジャルジャルが招待された日本の文化やコンテンツの祭典
『HYPER 
JAPAN 2011』のオープニングアクトでのネタなど



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●公式ウェブサイト
http://jarujaru.jp/