1月2日(月)、東京・シアターモリエールにて『新春! 囲碁将棋大会 2012』が開催されました。
こちらは、『THE MANZAI 2011』ファイナリストとなった囲碁将棋のメインイベント。今年で3年目を迎えるこの正月興行ですが、チケットはソールドアウト。たくさんのお客さんが来場していました。
まずはネタからスタート! トップバッターはもちろん、囲碁将棋。
「まずはあけましておめでとうございます!」と新年の挨拶をした2人。「新春(に、イベントを行うのは)3年目でして」と話し始める文田に対し、根建は「3年連続ありがとうございます!」とドストレート且つ主旨のずれた御礼を述べます。
初詣へ一緒に行ったという2人ですが、いろいろなおみくじがあるなかで一番高い、あるキャラクターのものを引いた文田。なんと末吉が出てしまったそうで、「就職・受験で方向性を変えなさいって書いてあった。よかったよ、俺、受験生じゃなくて。この時期からの方向転換、キツくない?」と新年早々の運のなさを嘆いていました。
続いて、ヒダリウマ、井下好井が漫才を、シソンヌがコントを披露しました。
その後、再び囲碁将棋が登場。今回、観たいネタについて事前アンケートを行なったそうですが、「できないネタが1位になったらどうしようって話してたら、単独でしかやってない“ゲッツー”のネタが入ってて。あれが1位だったらヤバかった。あと、おまかせでっていうお寿司屋みたいな答えもあった」と文田。結局、リクエスト1位はある歌と根建の好きなものを合わせたフリークにはお馴染みのネタ。待ってました!という期待感に包まれるなか、披露した漫才には大きな笑いが起こりました。
ネタ終了後、囲碁将棋とともに前半登場した3組が登場。
衣装を新調したヒダリウマ・新崎に「カッコいいじゃん!」とはしゃぐ根建。井下好井・好井、シソンヌ・長谷川というオシャレ大好き芸人がファッション用語で笑いを起こすなか、後輩に負けじと「センターベンツ」という用語を入れ込む文田でしたが、反応は薄め。「俺だけウケない!」と悔しがるも、2人から「センターベンツなんて、女の子は知らないですよ」とたしなめられてしまいました。
続いて、後半のネタがスタート。
タモンズの漫才では安部の「2012年始まるよー!」という声に会場が湧き、『2012 ブチかますing芸人』1位となったエリートヤンキーは「会社から売れると言われている」(西島)と堂々たる発言をしながら、自由奔放な漫才を披露。新ネタに挑戦したゆったり感は、江崎の発言を中村が聞き違えるハプニングを起こしたものの、江崎のフォローでなんとか復活。ブレーメンのオチ台詞「カモン! いい加減にしろ!」で見事、爆笑の渦を巻き起こします。マヂカルラブリーはサンパチマイク前に立った瞬間、郵便局でバイトする野田による「このライブのせいで年賀状が配れないよー!」という悲痛な絶叫で、観客をぐっと引きつけました。
三たび登場した囲碁将棋は、“策士の文田が天然キャラの根建を翻弄する”という2人の関係性が伝わる絶妙な掛け合いで、さらに大きな笑い声を生み出しました。
ネタ後は、後半メンバーでトーク。「1月1日から3回、漫才をやってるんだけど、全部ミスってる。今年はふわふわしている」と苦笑いするゆったり感・中村でしたが、ピンチを救ってくれた相方については「今年の江崎は冴えている!」と絶賛していました。
イベント終盤には、お正月らしいコーナーも行なわれました。こちらは1〜8より選んだ願い事を実際にやってみようというもの。
「しっかりモノボケできるようになりたい」という願い事を与えられたヒダリウマは、新崎が黒いテーブルを使ってあるドラマのオープニングを完璧に再現し、ミッションをクリアします。
最後に、「囲碁将棋やろうよ!」とエリートヤンキーが提案。彼らに与えられたのは、「親の感謝の気持ちを伝えたい」という願い事。
「今日、観に来てるんだけどなぁ……」とぶつぶつつぶやきながら、母親の留守番電話に「今年もよろしくお願いします」とぶっきらぼうなメッセージを残す文田。「お前もメッセージ残せよ」と言われた根建が再度電話すると、会場にいらしていたご本人が直接対応。「お母さん、今年の目標は?」という根建の質問に「テレビで囲碁将棋の活躍を観られること」と返されると、「第2のお母さんと思っています!」と感動を露にします。また、文田のお父さんからは「頑張れ!」という力強い言葉が贈られました。
会場には、根建の家族の姿も。お父さんからも「THE MANZAI頑張れ!」と声がかかるなど愛情たっぷりのエールの数々に優しい雰囲気が漂うなか、間髪入れず「お父さん、今年は俺らです!」と高らかに宣言したのは、ゆったり感・中村。
思わぬところから飛び出した発言に会場が爆笑するなか、「俺のお母さん、中村のことが大好きなんだよなぁ」とニコニコする文田でした。