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2012年2月 6日 (月)

『吉本百年物語』4月公演 成功祈願を実施! 第一弾 日替りゲストも発表!

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大阪・なんばグランド花月では、創業100周年プロジェクトの一環として、4月から1年間、月替わりで吉本興業百年の歴史を12本のお芝居『吉本百年物語』として上演します。2月5日、その第一弾となる4月公演(4月13~5月6日)『大将と御寮ンさん・二人の夢』の成功祈願が、なんばグランド花月の間近、大阪・千日前の水掛不動尊 法善寺にて行われました。

出席者は、芸人道楽が嵩じて家業を倒産させてしまうも芸人の扱いは天下一品、せいの夫・吉本吉兵衛役の陣内智則、吉兵衛の片腕になり、若さと勢いで寄席を拡大していく、せいの弟・林正之助役の鎌苅健太、本公演にて当時の河内音頭ならではの新聞(しんもん)詠みを復活、披露する河内家菊水丸。

同時に日替りゲスト第一弾も発表! まずは、たむらけんじ、月亭八光、銀シャリの出演が決定、お芝居を大いに盛り上げます。そして成功祈願にはこちらのゲスト3組も出席し、厳かに、しかし賑々しく執り行われました。

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吉本興業と法善寺のゆかりは深く、大正4年、南地法善寺裏にあった寄席小屋・金沢亭を吉本興業が買収、名称新たに南地花月とし、道頓堀界隈の賑わいに寄与したとのことです。法要の後は、それぞれ意気込みを語りました。

陣内智則「大阪芸人は本当に法善寺にお世話になっています。NSC時代から何かあればここへ来て、売れますようにと祈願していました。そして吉本が100周年という記念の年に僕は吉本吉兵衛さんという、せいさんの旦那さん役をやらせてもらうのですが、せいさん、吉兵衛さんがいなければ吉本興業はもちろんないですし、僕たちが好きな仕事を今、できていることも二人のおかげなので、感謝しながらやらせていただきたいと思います。今日はせい役の国仲涼子ちゃんは来ていませんが、夫婦役ということで今度は失敗しないように頑張りますので、ぜひ、観に来てください。大阪の何もないところから夢と希望と人情だけでここまで大きくした二人に感謝の気持ちを込めて演じたいと思います」

鎌苅健太「僕の地元は日本橋で、小さい頃からなんばグランド花月に遊びに行ったり、ご飯を食べながら『吉本新喜劇』をテレビで見たりなど、お笑いも大好きで、すごく元気ももらっています。吉本さんは大阪人にとって絶対に切っても切れないものだと思いますが、そんな100周年という素晴らしい、記念すべき舞台に僕が出させてもらえることを光栄に思っています。せいの弟役で、この人がいなかったら絶対に吉本さんもないというぐらいの方なので、しっかりと、僕だからできる正之助を演じて、皆さんと頑張っていきたいです」

河内家菊水丸からは、吉本興業の歴史から漫才の成り立ちまで語られました。

菊水丸「吉本100年以前、この法善寺界隈にはたくさんの寄席、演芸場がありました。それを後々、吉本がいくつか買収して、ここから吉本興業の礎を築きました。明治30年代は、我々の大先輩である河内音頭取りの玉子屋円辰(たまごや えんたつ)という方が大人気で、大活躍されたんです。ある日、太鼓叩きが休み、二軍の太鼓叩きを使って玉子屋円辰が河内音頭を歌ったんです。演目は『蘇我物語』。当時の寄席は笑い中心ではなく泣かせるものだったんです。寄席での笑いは落語ぐらいで、河内音頭も含め後は聞かせる、泣かせるもの。ところが玉子屋円辰師匠は、二軍の太鼓叩きではどうも調子が乗らない。よく見ると、その太鼓叩きは大変面白い顔をしていて、出てくるだけで客が笑う。その人は二軍ですから、自分の出番がついに来たかと張り切って太鼓を叩き過ぎたんですね。そして笑いが起こった。玉子屋円辰は真剣に河内音頭のネタをやっているのに、頭にカチンと来て、その太鼓叩きをセンターに引っ張り出して、叱りつけました。『俺が真剣に音頭を歌っているのに、俺の音頭をぶっ潰す気か?』と言って頭をパーンっと叩いた。そうすると、普通なら反省の弁を述べるのですが、その二軍の太鼓叩きは実にとんちんかんな、噛みあわない言葉で返したと。それを聞いてまたお客さんが笑う。そして玉子屋円辰が『ええ加減にせい、何回言うたらわかるんや!』と注意した。それが漫才のボケとツッコミの原点だと、演芸作家の秋田實先生はこのあたりを詳しく書いておられます。これがやがて漫才に発展しました。漫才は、玉子屋円辰という人が二流の太鼓叩きをセンターに引っ張り出して叱りつけたところから、ボケ・ツッコミという形が誕生したと。その場所が法善寺だったんです」

そして意気込みも語りました。
菊水丸「私は32年、吉本に所属しておるんですが、30年間、河内音頭取りとして席を置いたのも私一人なので、そういう意味合いで今回の開幕公演の幕開けを河内音頭でという、社長をはじめ、脚本家の先生、演出家からお言葉を頂戴しました。ずいぶん大役だなと身の引き締まる思いで、成功祈願の席に出席させていただきました。4月公演が始まると陣内くんは主役、座長なので、陣内座長、国仲涼子さんを盛りたてるように河内音頭で精いっぱい努めていきたいと思っております。どうぞお一人でも多くのご来場を心よりお願い申し上げたいと思います」

続いて、日替わりゲストとして登場する3組も意気込みを語りました。まずはたむらけんじからご挨拶しました。

たむらけんじ「昨日(2/4)、ゲスト出演が決定しましたたむらけんじです。同期の陣内くんが座長。そして僕はゲスト出演ということで、この7、8年、陣内君との差が全く縮まりません。陣内君は座長ですし、演技もできるんですけど、おっちょこちょいなところがあるというか、すぐ事件が起きてしまうんです。今も水掛不動さんに人一倍、水をいっぱいかけていましたが、ほとんどかかっていませんでした。舞台の方では取りこぼしがないようにと、それだけが心配になりました。あれだけ水をかけて、なんでちょろっとしたかからないのか…。芝居の方はしっかりとお願いします。僕の役はまだ決まっていないみたいなのですが、選べるんですか? 希望では大﨑洋社長の少年時代をやらせていただければと思います。社長との距離もぐっと縮まると思うので、それを希望いたします!」

月亭八光「日替わりゲストということで、とりあえずたむらさんと、銀シャリと僕の3組が呼ばれたんですけども、皆さん、まさかそんなことは思っていないと思うんですけども、『ちょっとゲストが弱いんちゃうか?』と、もしかして思っている方がおられましたら、これは一部ですから。まだまだ続々とすごい方が登場します。吉本100周年、親父の代から合わせてもらうと、親父は45年、お世話になっておりますので、こうやって参加させていただくのは非常にありがたいことだと思っています。吉本で大阪を盛り上げて、そして国仲涼子さんという素晴らしい方が来られますので、僕は何としてもこの1カ月の間に国仲涼子さんに3人は社長を紹介してあげようと思っていますので、その辺もぜひとも見守っていただきたいと思います。

銀シャリ・鰻「こんな記念すべき一大イベントということで、吉本100周年。僕はまだ28歳で、その3分の1も生きていないですが、日替わりゲストとして精いっぱい芝居をしていきたいと思っています。僕、去年に河内家菊水丸師匠に弟子入りをいたしまして、河内家のぼり丸という名前をいただきました。それもぜひ、よろしくお願いいたします」

そして菊水丸からは「ゲストに出るときは必ず、河内音頭をやるように」というオーダーもありました。

銀シャリ・橋本は、「我々、銀シャリですから、日替わりゲストではなく、日替わり定食になっちゃうんじゃないですかね! 弱音をはくまい(白米)と思って頑張ります!」と、得意の駄洒落でうまくまとめました。

そして、菊水丸による河内音頭が奉納され、境内で披露しました。弟子の河内家のぼり丸こと銀シャリ・鰻もお囃子で急きょ参加。菊水丸は吉本100年の成り立ちを朗々と歌いあげました。

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続いて、質疑応答では、まずは陣内と鎌苅さんに役作りで参考にされていることは?という質問が。

陣内「まだ稽古も入っていないので、役作りはあんまりないですね。芸事が好きだという吉兵衛さんなので、僕たちは芸人なのでそんなに役作りをしなくても大丈夫だと思っています。『ガッとやっていかないと』っていうのはないですね」

鎌苅「林正之助さんがどんな方か、菊水丸さんも直接お会いされていたということなので、お話をお伺いして、こういう人なんやというところを軸に、正之助が素敵に見えるように演じたいです。あとは陣内さんや国仲さんらと一緒にやっていて見えるものがあると思うので、それもミックスして、自分と合わせてできればいいと思っています」

そして、陣内に座長としてたむらの役どころにリクエストがあれば…という質問も。

陣内「幕前で『あのたこ焼き、おいしそうやな~』って言いながら舞台をはけていくという役をぜひ、やっていただきたいですね。『腹減ったな~。あ! うまそうなたこ焼き、ありまんがな~!』っていうような…」

たむら「座長が言うんだったらやらせていただきます!」

陣内「え!? たむらさんがそんなん!?っていうのがいいですね」

菊水丸には舞台で披露される『新聞よみ』についての質問が。

菊水丸「河内音頭では吉本以前の歴史では玉子屋円辰がいたんですが、吉本興業が興行を打ち出した頃にも劇場には何人かの音頭取りおりました。自分のコレクションの中にも当時のSP盤があるので、忠実に明治の頃の節回しを冒頭に少し取り入れてやっていこうかなと思っています」

また、陣内に役作りのアドバイスも飛び出しました。

菊水丸「陣内座長が吉兵衛という芸人道楽の役で。吉兵衛はとにかく芸人をかわいがって自分の座敷に呼んで、身銭を切ってかわいがったと。そういう役をこれからやりはるということなので、ぜひとも菊水丸一座を身銭を切ってどっかの宴会に呼んでもらいたいですね。聞けば陣内くんの誕生日が近いらしいので、ぜひ誕生日会をやるときには陣内くん自ら身銭を切って吉兵衛になりきった感じで、菊水丸一座を呼んでいただきたい。もちろん吉本を通さずにご祝儀を…。そしたらもれなく(銀シャリ)鰻くんもついてきます。それで芸人をどのようにかわいがるのか体感していただきたいと思います。ということで、陣内君の誕生日を内々に調べているところで、スケジュールを空けておくので。太鼓とギターもセッティング済みです」

吉本興業創業100周年記念公演『吉本百年物語』4月公演「大将と御寮ンさん・二人の夢」は、4月13日(金)よりなんばグランド花月にて幕を開けます。100年前、吉本吉兵衛、せいが生活のすべてをかけて立ち上げた吉本興業。その歴史の始まりをぜひ、舞台で目撃してください!

<吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語>
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/

●4月公演「大将と御寮ンさん・二人の夢」
【日 時】4/13(金)~5/6(日)
 ※休演日:4/21(土)4/25(水)5/1(火)5/5(土)
 平日・土曜日・祝日 開場18:30 開演19:00
 日曜日 開場15:30 開演16:00

◇なんばグランド花月(大阪)
◇指定席 1階 7500円 / 2階 6000円
◇脚本:長川千佳子 演出:湊裕美子
【出 演】
国仲涼子 / 陣内智則 / 神野美伽 / 河内家菊水丸 / 鎌苅健太 / 国木田かっぱ / いま寛大 / 青野敏行 / 桂あやめ / 笑福亭仁智 / テント / 笑福亭扇平 / 中川貴志 / 高井俊彦 / 福島善成 / 熊谷岳大 / ガリガリガリクソン / 川口清行 / 中須智一 / 石橋尊久 / 硲陽平 / 森田まりこ

※4歳以下(身長110cm以下)は膝上のみ無料。大人・子供ともに一律料金
※一般発売日:2/4(土)10:00

■チケットよしもと 
<PC・携帯> http://ticket.yoshimoto.co.jp/
<電話:自動音声> 0570-041-489 <Pコード:597-154>  
<電話:オペレーター> 0570-041-356 (受付時間10:00~18:00)
■セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店頭

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