NON STYLE・石田がデニーズで芝居を上演!「全国を回りたい」と手応え
本日2月26日(日)、デニーズ 馬喰町店にてNON STYLE・石田脚本&演出の芝居『ファミリーレスト乱』が上演されました。
2010年には、自身が脚本&演出&主演を務めた『barアンラッキー』シリーズを上演したほか、昨年は舞台『スピリチュアルな1日』で主演を務めるなど、精力的に舞台活動に取り組んでいる石田。今回の公演は、実際に営業しているファミリーレストランが舞台という新たな試みで行われました。
本日は、公演が始まる前の朝10時から、NON STYLE・石田、ブロードキャスト、初恋タロー、エリートヤンキー・西島、スパイク・小川ら店員役の出演者が実際にデニーズでアルバイトを体験。「大変お待たせしました!」「○○ご注文のお客様~」と大きな声で接客する芸人たちは、開演前にはすっかり店員姿が様になっていました。
いよいよお芝居が始まると、約100名のお客さまが客席で見守る中、演者が客席に座ったり、お客さまを芝居に巻き込んだりと、アットホームな雰囲気の中お芝居が進行。
アルバイト店員の墨田(ブロードキャスト・吉村)、やたらと声が大きい店長の久保(ブロードキャスト・房野)、中国人アルバイトのセイ(石田)、ホモ疑惑のある社員の上岡(エリートヤンキー・西島)、無表情で爆弾発言をするアルバイト店員の安藤(スパイク・小川)といった個性豊かな店員たちが働くファミリーレストランに、明らかにカツラの男(オオシロリキ)や、ヤンキーカップル(エリートヤンキー・橘、スパイク・松浦)など、一筋縄ではいかない客が次々に来店し、ファミリーレストランは大騒ぎ。
途中、初恋タローが“ぼてくり音頭”を披露したり、スパイク・松浦が熱唱したり、ブロードキャストや石田がギャグを披露したりと、間近で繰り広げられる芸人たちのネタに、お客さまも大喜びの様子でした。
笑いに包まれ物語が展開しましたが、中盤に強盗(吉本菜穂子、タネンチュ国場)が現れてからは一転、感動の展開に。
アルバイト店員・墨田は事故で記憶喪失になっていたという事実が明かされ、強盗は脚本家だった墨田に過去を思い出させようとした劇団員たちの芝居ということが明らかになります。演者たちの迫真の演技に、涙を流すお客さんの姿も見受けられました。
上演後には、脚本・演出を手掛けた石田と、主演を務めたブロードキャストが感想を語ってくれました!
――ファミリーレストランでお芝居をやってみての感想は?
房野「めっちゃ楽しかったです!」
吉村「ファミレスでお芝居っていう、新しい試みで。本当に“石田の船”に乗れてよかったです(笑)。ファミリーレストランは全国にあるので、全国を回るっていうのも全然いけると思います。今日はその第一歩ということで、お客さんの反応もよかったんじゃないかなと」
石田「今回で反省点も見えました。これだけ近い距離でできるっていうのはすごいよかったと思います。あと何がいいって、僕らが芝居に集中するために芝居の前にデニーズのメニューを食せるっていう(笑)。美味しい温かいご飯が頂けるっていうのが…」
房野「これがめちゃくちゃ旨いんですよ!」
石田「ただリハーサルで思ってたよりも、お客さんを入れたら狭かったですね(笑)」
房野「そういうのはやってみなきゃわかんないんですからね(笑)」
石田「でも、みなさんがキレイに立ち回ってくれたので、何の問題もなかったです」
房野「僕らはもちろんですけど、お客さんの方が新鮮だったかもしれないですね」
―-―今回は石田さんからの企画だそうですが、ファミリーレストランでこういったお芝居をやろうと思ったのは何かきっかけがあったんですか?
石田「ディズニーランドのようなテーマパークみたいなものを作りたいと思ったんです。それをお笑い一色にしたいなと思いまして。そんな中でズドーンと広い店で、いろんな角度から見て頂けると言えば、やっぱりファミリーレストランかなと。そしたらデニーズさんがやらせてもらえるということになったんです。本来なら演出上、照明とか音とかをいっぱい使いたいんですが、やっぱりファミリーレストランっていう空気感を大事にしたいんで、なるべく照明もいじらず、音も最小限にしました」
房野「世界観に入るってそういうことですもんね」
――今回のキャストはどうやって決まったのですか?
石田「ブロードキャストは以前僕が書いた芝居に出てもらったんですけど、吉村の役がオイしくなかったということで『次回はオイしい役よこせよ』っていう苦情がありまして。で、オイしい役をあげたんですが、それ以上にセリフが増えたっていう(笑)」
吉村「ありがたいです(笑)」
石田「他のメンバーは完全にアテ書きだったので、本当に僕の好みで選ばさせて頂きました」
――稽古はどれぐらいやったんですか?
石田「4回ぐらいです」
吉村「その4回も早めにあがって…」
房野「飲みに行くっていう(笑)」
吉村「チーム一丸となるために、石田の財布に頼る毎日でした(笑)」
石田「僕だけ大赤字です! 稽古やる度にマイナス5万円(笑)」
――ちなみに石田さん、お芝居は相方からの脱却という部分もあったりしますか?(笑)
石田「そう思って頂いて何の問題もありません」
吉村・房野「(笑)」
石田「井上さんは結局ソロ活動みたいなもんなんで」
――相方さんはお芝居についてどう言ってらっしゃいますか?
石田「相方は興味はないと思います。練習が嫌いなんで誘っても出てくれない。僕は基本的に相方NGになってますんで」
――では最後に、今後はどんな展開をしていきたいですか?
石田「全国のデニーズを回りたいです! 北京のデニーズにも行けたらいいですね(笑)」