【ライブレポート】猛将列伝
5月12日(土)に開催された、ミサイルマン・岩部の武将キャラが炸裂する「猛将列伝」。立ち見も出る大盛況のなか、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの武将様こと岩部が、果たしてどんな笑いを巻き起こしてくれるのか? 開演前から期待値はMAXです。暗い舞台に岩部が登場すると、会場からは「待ってました!」の大きな拍手が。続いて、和服姿の小籔千豊、土肥ポン太ら猛将仲間が舞台に現れました。一人ひとり、出身地や人となり、ルックスをからめた岩部オリジナルの紹介を受け、ビシッと決めゼリフで顔見せ。まずはオープニングトークからスタートです。
小籔と土肥は、同イベント出演皆勤賞。岩部によれば「5回出演すると刀がもらえる」らしく、土肥は「マジで!?」と何故かうれしそうです。実は全員、武将とは思えない着物を着せられているのも気になるところ。なかでもかわいいかすり風の着物を着せられたヤナギブソンは、「うどん屋の店員みたい。全然武将ちゃうやん!」と不満を爆発させていました。しかも、この後のコーナーで使用する椅子をセルフサービスで用意させられるなど、かなり人使いの荒いシステムであることが発覚。しょっぱなから疑問符が飛び交う展開に、小籔は「じっとして時が早く過ぎるのを願うしかない」と諦めモードです。
最初のコーナーは、「大斬りの舞」。戦国時代をテーマにしたお題を出す大喜利ですが、そこは岩部の発案、一筋縄ではいきません。いい回答をすれば褒美の餅がもらえ、餅3個につき1回、戦国ルーレットを回して増やすこともできるとのこと。岩部は回答者ではなく、MCを担当します。最初のお題は「戦(いくさ)中、前から攻めてくる男、どうも斬りにくい。何故ゆえに……」。答えるときは、手を挙げて「出陣!」と言わなければならず、この恥ずかしいルールに笑い飯・西田は及び腰。さらに、各自イラストを駆使しておもしろ回答を連発するものの、何故か岩部が下す評価のほうが笑いを誘ってしまいます。土肥の答えには笑い声の効果音が入り、「足軽どもがウケておりますわ!」。笑い飯・哲夫の答えには女性の甲高い笑い声が起こり、姫様方に大ウケしている様子。岩部の声で「あっぱれあっぱれ餅持ってこい!」が流れると餅がもらえますが、その数は武将様の気分次第です。バイク川崎バイクが時代背景に合わせ「馬川崎馬」と改名させられる場面もありましたが、さすがBKB、決めゼリフの「ヒィーェッ!」を「ヒヒーン!」に変えて対応、岩部を大いに喜ばせ、口にするたび餅をせしめていました。ほかにも「お風呂のじか~ん!」(姫様の入浴が覗ける)、「あたいは好きだよ、あんたの答え」(くの一からの褒め言葉)など多様な評価があり、基準も良し悪しもわからないカオス状態に。
そろそろみんなの手元に餅がたまりはじめた頃、岩部はルーレットへの挑戦を煽り始めます。3つの絵柄が揃えば、描かれたキャラに応じた数の餅がもらえるのですが、当然ながらなかなか揃いません。ようやく西澤が家康の絵柄を揃えましたが、リーチのときに流れる武将様オリジナルの小唄は脱力感いっぱい。と、ここで藤崎マーケット・田崎が武将様の絵柄を揃え、餅100個をゲット! そのままゲームは終了し、勝利賞品の瓢箪に入った「甘味黒蜜炭酸水」、すなわちコーラを授けられることに。武将様が外国人からゲットした希少な品らしいのですが、田崎の感想は一言「ぬるい」でした。
続いては、隣町の武将の誕生日に餅を届けるゲームに挑戦します。舞台の中央には岩部手作りの馬の人形が鎮座。ふたりでペアを組んで、お盆に乗せた餅を馬に乗って届けます。道中には、餅をくれと言ってくる子連れの女や、餅を奪いに来る山賊など、さまざまな障害物が。しかもすべて岩部の自作自演で、客席からは笑いとどよめきが止まりません。終盤には、敵キャラが無理矢理、餅を手からもぎとっていくという狂気のふるまいも。そんななか、なんとかアンカーの西澤が餅を届けミッション完遂、「馬一頭ずつをほうびにとらす」と隣町の武将から手紙が届きました(と、岩部が言っていました)。
VTRコーナーでは、昨年、岩部が出場した「戦国武将・姫パフォーマンスコンテストinふくい」での様子を紹介。猛将たちも一休み、おいしいお茶とお菓子をいただきながら、くつろいだひととき……のはずが、爆笑の連続で笑い転げる結果に。コスチュームを含めなりきり度の高いハイレベルな出場者に混じり、精一杯のパフォーマンスを披露する岩部。困惑気味の客席を向こうに回し、「戦国時代有る有る」や「武将の舞」を演じますが、審査員は「非常にコメントしづらい」。結果は17組中13位というなんとも微妙な順位に終わり、「かたじけない」と悔しげな表情でわびていました。
最後のコーナーは、「猛将列伝のテーマソングを作ろう」。歌を作り、みんなで歌っている動画をネット上にアップするという企画ですが、全員で一から作るのではなく、すでに岩部が作った歌詞のボードが登場。メロディも作曲済みで、さっそく実際に歌って指導していくことに。予想外に軽やかな旋律に、ざわつく客席。途中にはラップパートもあり、その部分は「ラップ慣れしてる小籔どののソロに!」とご指名が。しかし、「いくさ」で韻を踏んだ歌詞とキャッチーすぎるメロディに、「こんなんラップちゃうやん!」と小籔は非情なダメ出し。とはいえ、アイロンヘッド・辻井の伴奏に合わせ、ぶっつけ本番ながら見事に歌いきった猛将たちでした。この日も最後までブレることなく戦い抜いた武将・岩部。果敢に笑いの新境地へと攻め込む岩部ワールドを堪能し、エンディングでは観客から熱い拍手が送られていました。