【ライブレポート】第2回よしもとワースト脳力王決定戦
「よしもとでもっともおバカな若手芸人は誰か!?」そんな素朴な疑問に応えてくれるイベントが「よしもとワースト脳力王決定戦」。1月に行われた第1回大会では、ラフ・コントロール 森木が堂々の王座に着きましたが、果たして今回は? 5月13日(日)、なんばグランド花月には打倒・森木を目指し、東西からおバカを誇る芸人が多数参戦。熱い戦いの火ぶたが切って落とされました!
決定戦を仕切るのは、MC浅越ゴエ。開会宣言の後、ひとりずつ、出場者を紹介していきます。ラフコン・森木、カナリア・ボン溝黒、はんにゃ・川島、GAG少年楽団・坂本、女と男・和田、さらに今大会最大の刺客と噂されるかりんとう・川畑が舞台へ。前回王者の森木は、「知らない問題を出すから答えられないだけ」と、まさかの開き直り! 駆け付けてくれた相方たちも、「川島は裏口入学」(はんにゃ・金田)、「森木はインフルエンザにかかっても37度までしか熱が上がらなかった」(ラフコン・重岡)など暴露攻撃を展開し、誰が敵で誰が味方かもわからない、混沌とした幕開けとなりました。また、解説者として東大卒芸人、田畑藤本の藤本も参戦。「想像を超えているという意味で、今日は『スターウォーズ』を見に来てる気持ち」とクールに言い放ち、のっけから回答者たちの反感を買っていました。さあ、まずは学力問題からスタートです!
「前途の見込みがないことを「○○を投げる」と言う」という設問に、「前途の見込み」の意味がわからないと言い出す森木。そこから解説しなければならないとは……驚いたGAG少年楽団・宮戸からは「もう森木さん優勝にして、あとはトークライブにしましょう」と大胆な提案まで飛び出しました。しかも、回答を見てみると、川畑が「やり」、和田が「タオル」、坂本が「さい」と、ひとつも正解がありません。川島に至っては「しり」と絶対に投げられないものを書いています。唯一、自称・秀才のボンは「さじ」と正解を記入。隣の森木も「さじ」と答えましたが、実はボンの回答をカンニングしていたことが発覚! 場内は騒然となりました。開演前から「最下位になりたくない」と漏らしていたという森木、いきなりのズル行為で人間性まで疑われる羽目に……。3問目あたりから、応援席にも暗雲が立ち込めます。なんとここまで、カナリア・安達が全問不正解! 出場者たちがほぼ全員正解したサービス問題にですら正解できず、ボンからは「しっかりせえよ! ふたりともアホやったら商売上がったりやろ!」と檄が飛びました。
一般常識を問うクイズでは、間違ったら相方がケツバットをされてしまうという罰ゲーム付きにルール変更。「MCの意味は?」「ラグビーの試合終了は何と言う?」といった問題に悪戦苦闘する出場者たち。「千円札に描かれている人物の名前を“漢字で”書きなさい」の問いには、「野口さん」(森木)、「のぐちひでお」(ボン)、「夏めそうしき」(川畑)など誰ひとり漢字で答えません(もちろんすべて不正解)。全員全問不正解で、相方たちは無残にもケツバットの刑を繰り返し受けることに。
ここで点数をかせぐべく、相方が代わりに回答するコーナーへ。ところが、意外にもさほど点数をかせげない面々。「無花果の読み方は?」の問題では、おバカなはずの和田が正解を知っているのに相方・市川が「ムカカ」と読んでしまう大失態を演じてしまいます。宮本に至っては「すいか」と書いており、脳力面で川畑に匹敵する実力(?)を持っていることを露呈。結局、金田と宮戸以外は、かなりふがいない結果となりました。
第4ラウンドは、不正解なら頭上の桶が落ちてきて頭を強打するという罰ゲーム付きのクイズに挑戦です。「○○も筆の誤り」の穴埋め問題で、森木が「すずり」、川島が「ひつじ」と答えるなど、またまた珍回答が続出。間違うたびに桶で頭を打つせいか、正解がまったく出ないという混乱状態に。「ロンドンの次の五輪開催地は?」で、ようやく正解らしきものが出たものの、「リオジャデナイロ」(川島)と微妙に間違っており、最後まで頭を打ち続ける苦難の時間が続きました。
ここまでの結果を受け、決勝戦は川畑と和田の一騎打ちに決定。先に3問正解した者が勝ち抜けるという早押しクイズが行われました。しかし、1問目「三角形の三辺を足すと何度になるか?」の問いに川畑が「人それぞれなんじゃないですか?」と逆質問を投げかけるなど、なかなか先へ進めないスローな展開。ふたりとも悩みすぎて、早押しの醍醐味はゼロでした。揃って不正解を連発、藤本の解説を聞いてもまだ理解できないため、浅越は「終電までに終わるでしょうか……」と心配そう。応援団も既にイライラのピークで、安達は「残りは家でやれや!」とキレていました。最後は再出題された「○○を投げる」の穴埋め問題で、一瞬早かった和田が正解。同時に、新王者・川畑が誕生しました。
前王者の森木からトロフィーを授与された川畑は、やはり複雑な表情。一方、不名誉な称号から解放された森木は晴れ晴れした表情でしたが、ゴエから「将来は、歴代優勝者全員揃って最強のおバカ決定戦もやりたい」と野望を明かされ大慌て。まだまだおバカ芸人たちの挑戦は続きそうです。