驚愕のイラン話を連発! イラン人芸人・サラミが書店でトークイベント開催!!
5月18日(金)、先ごろ光文社新書より新感覚のイラン・イスラム読本『イラン人は面白すぎる!』を刊行した、吉本イラン芸人のエマミ・シュン・サラミが、紀伊國屋書店新宿南店にて出版記念トークイベントを行いました。
『イラン人は面白すぎる』は、とかく「よくわからない国」としてネガティブなイメージを持たれがちなイランについて、エマミ・シュン・サラミが「イランに対する過剰な偏見をなくしてほしい」という思いから綴った本。ニュースでは知ることのできない、イランの日常や驚きの常識を、ユーモアたっぷりに教えてくれています。
まずは会場に、担当編集者とともにやってきたサラミは、人だかりを目の当たりにして一言。「わ、人がいるじゃないですか!」。普段は本人いわく「まったく陽の当たらない芸人」とのことで、自分目当てのお客さんたちを目にして驚きの表情を浮かべます。とはいえ、拍手で迎えられると、緊張もほぐれた様子。そして担当編集者が、そもそも出版の経緯を語ります。「サラミさんが出演されているラジオ(TBSラジオ『荒川強啓のデイ・キャッチ!』)を聞いてて、イランのことをこんなに面白く話せる人がいるのか、と驚いたのがきっかけですね」。とはいえ、堅いイメージもある新書での刊行に、サラミは思わず「ドッキリだと思いました」。「それに、発売された時、ちょっと本屋さんに行ったら、社会情勢のところに並んでるじゃないですか! それを見てからはそこを避けるようにしています(笑)」とコメント。事の重大さにたじろいでいる様子を伺わせました。
とはいえ「この本を読んでもらって、イラン人のことをもっと知ってもらえたら」というサラミは、イラン事情を面白おかしく語っていきます。「イラン革命のころに生まれたので、ぼくは革命世代。松坂世代みたいなものですよ」、「イラン人は日本のことが大好き。女性がもしイランに行ったらモテモテ間違いなしです」、「イスラムの国なので、ラマダンって断食期間があるんですが、その期間は料理番組では料理を作らず、出演者は踊ってるんですよ。それでイランでは日本のアニメも放送してるんですけどね。ラマダンの時期は『アンパンマン』にモザイクが入ります」、「高校までは男女別なんですけど、大学から急に共学になる。そうすると、それまで女性に接したことがない男のコで、登校拒否になるやつもいる」、「最近はネットの環境も整ってきたので、facebookをやったりすると、イランの女のコからたくさん友達申請が来るんですけどね。チャドルで全身を覆って目しか出してないからどんなコなのかわからないんです」…などなど。あけっぴろげに、楽しく語られるサラミのイラン話に、お客さんたちは驚きつつ爆笑。
なお本を出したことについて、イラン人の友達からは「よく言ってくれた」「面白い」と評判も上々だそう。「でも、周りの吉本芸人が色めき立っちゃって困ってます。『お前が出せるなら、オレもなんか書けばいけんじゃない?』とか(笑)。僕だって出せると思ってなかったんですからね…あ、みなさん、これを機会に芸人としての僕もよろしくお願いします!」。さらには、父親がイラン人、母親が日本人であることについて触れ「ダルビッシュと同じ境遇なんですけど、年収は6億分の1です!」。また、本の原稿は書籍になったものの数倍を書いたとのことですが「ほとんど下ネタがカットされました。ライブに来れば、お聞かせしますよ!」。イランという母国とともに、芸人としての自分も忘れずにアピールしたのでした。
●書籍情報
『イラン人は面白すぎる!』
エマミ・シュン・サラミ
発行:光文社
定価:798円(税込)
発売中
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