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2012年6月11日 (月)

「吉本百年物語」7月公演、吉本せい役の南野陽子ら豪華キャストが会見

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吉本興業創業100周年プロジェクトの一環として上演している「吉本百年物語」。なんばグランド花月で4月から1年間、月替わりで吉本興業百年の歴史を12本の芝居で見せる同シリーズ、いよいよ第4弾となる7月公演の全貌が明らかに! 6月11日(月)、「笑う門には、大大阪」の制作発表記者会見が行われ、南野陽子さん、小籔千豊ら主要キャストが集結しました。舞台は昭和10年、東京を超える日本一の人口を擁し、経済・芸術・建築などモダンな文化が花開いていたころ。女興行師として、母として迷いながらも奮闘する吉本せい(南野さん)、そこに現れた自由奔放な天才芸人ミスワカナ(藤林美沙さん)という二人の女性を軸に、戦争へと向かう激動の時代を描き出します。

まず挨拶に立った弊社百年物語プロジェクトリーダー・中井秀範は、「これで4回目の会見ですが、また同じことを申し上げます。ミナミの地に、大阪発の夜のエンターテインメントを復活させたいとの思いでこの舞台をお届けしています」と、「百年物語」の意義を改めて説明。続いてプロデューサーの尾中美紀子が「今回は吉本せいさんが活躍するストーリー。せいの仕事についての物語になると思います」とテーマを明かしました。脚本を担当した長川千佳子は「今回はせいの内面に踏み込んだ芝居も。一方でワカナ・一郎の夫婦漫才の誕生や、東京生まれの社員の目を通じて“大阪で興行会社をやること”とはどういうことかも表現する」と、盛りだくさんな内容を披露。演出の佐藤幹夫は「女の時代は、文化が栄えるとき。その代表者が吉本せいであり、ミスワカナ。ふたりの天才の栄光と孤独を描きたい」と意気込みました。

ここで、衣装に身を包んだ出演者が会見に加わります。南野さんは「どんなせいさんにしようかなと考えているところ。役とは、お客さんの反応も含め、みんなで創り上げるもの。そんななかで新しい吉本せいができたら」と、今から楽しみにしている様子。かたや小籔は「新喜劇と全然違う芝居でいささか緊張しています。いじられるぐらい演技は下手ですが、『こんな林正之助もいいんじゃない?』という目で見ていただきたい」と真剣な表情で語りました。藤林さんは、「NGKでお芝居? どういうことやろ?」と最初は驚いたそう。しかし、台本を読むうち、吉本の歴史に触れ、「自分もここに関われるのは本当に光栄なこと」と感じるようになったとか。「台本を読んで泣いてしまった」と、早くもストーリーにどっぷりハマっているのは、ミスワカナの相方となる玉松一郎役・山崎邦正。重要な小道具であるアコーディオンは現在特訓中ながら、「かついで出てきて5分ぐらいですが、もう肩が外れそうです」とコメントして笑わせていました。東京からやってきた入社3年目の社員・橋本役の金子昇さんは、「まさかNGKの板に立つとは思っていなかったのでうれしい!」と満面の笑み。「どんな芝居になるのか……機会があれば、どこかでみんなでコケてみたいな」と茶目っけたっぷりに話していました。

また、質疑応答で「吉本せいという女性はどんなイメージ?」と聞かれた南野さんは、「会社を大きくするのは本当に難しいこと。そういう意味では、ある種、天才的な手腕を持っておられた。また、多くの人をまとめる懐の深さもある」とその人となりを分析。「演じるには自分のなかで一番落ち着いた部分を出していきたい、と思いましたが、お客様の求めるものは違うかも? これからみっちり考えて稽古したい」と、役作りに取り組んでいます。関西出身だけに吉本の劇場にまつわる思い出は多く、「中学1年生のとき、うめだ花月でザ・ぼんちさんのネタ中に10円玉に“ナンノ”と書いて投げたことがあります。拾っていただき、『ナンノ?』と名前を呼んでもらったことが自慢でした」と意外なエピソードも。

小籔は南野陽子さんとの共演を聞き、恋人役や夫婦役なら断るつもりだったと告白。「生徒手帳にスケバン刑事のブロマイドを入れていたほどのファン。でも、共演者と恋に落ちる俳優さん、女優さんは多いので、家庭を壊されたくなくて……」とその理由を語る小籔に、「ならへんわ!」とすかさず山崎がつっこみ、会見場は爆笑に包まれました。その山崎、アコーディオンはおしどり・マコに習っているそうですが、「初回の練習は雑談で終わってしまった」とまだまだ道のりは遠そう。「今のところ2曲ほど弾く予定になっています」とのことなので、こちらもご注目を。

最後は小籔が「(吉本百年物語の)12カ月中ダントツの1位を狙っています。いま両隣の出演者の方々を見て、まさにこれはレアル・マドリードやなと思った」と、自信のコメントで締めくくり。今週から本格的な稽古もスタートする予定とのこと。果たしてどんな舞台に仕上がるのか、7月8日の初日が今から楽しみですね。

吉本百年物語 7月公演「笑う門には、大大阪」
脚本:長川千佳子
演出:佐藤幹夫
出演:南野陽子、小籔千豊、藤林美沙、山崎邦正、金子昇ほか
公演日:7月8日(日)~8月2日(木)※7月11・14・16・18・23・25・28・29日、8月1日を除く
開演時間:平日・土曜・祝日19:00(開場18:30)/日曜16:00(開場15:30)
会場:なんばグランド花月
料金:全席指定 1階席7500円 2階席6000円
※チケット好評発売中!
お問い合わせ:チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00〜19:00)

【山崎邦正】【小籔千豊】

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