オール巨人による初の自叙伝『師弟』出版記念トークライブを開催!
さる4月30日、初の自叙伝『師弟 吉本新喜劇・岡八朗師匠と歩んだ31年』(ヨシモトブックス)を刊行したオール巨人。岡八朗が人気絶頂の1974年に入門し、2005年に亡くなるまでの31年間の「師弟関係」を軸に、喧嘩を繰り返しながらも一緒に階段を駆け上がった相方・阪神とのコンビの葛藤や、お互いにせめぎ合いながら才能を認め合っていた若手時代のライバルなど、オール巨人自身が初めてお笑い人生を振り返った内容となっています。
そして7月27日には大阪・十三のシアターセブンで出版記念トークライブを開催。C型肝炎が完治して一年、昨年還暦を迎えもうすぐ芸能生活も40年となるオール巨人が、MCに同期の大平サブローを迎え、本には書けなかった裏話や思い出の秘蔵写真を公開してのトークを繰り広げました。
イベント前には記者会見も行われ、執筆のいきさつや本著への思いを語りました。
「C型肝炎の治療中、2年半前から書き始めていました。“師匠のためなら死ねる”というこの思いを忘れないためにです。誰かのために死ねるという思いを持てることは幸せだと思うんです。そういう気持ちを思い出しながら書きましたね。また、最近は少なくなった“師弟関係”という経験を書きとめておきたかったんです」と巨人。
巨人が綴った師弟関係は思いの寄らぬところで反響を呼び、教育関係者からの感想を多く頂くようになったそうです。「学校の先生だったという方から、“自分の教え方はこれでよかったのか?”と悩みを綴られたお手紙もいただきました」。
また、著書には、巨人が大きな失敗をおかしてしまったにも関わらず、許してくれた師匠の思い出も綴られています。「師匠から芸のことは教えてもらった記憶はないのですが、人を許せる大きな気持ちを教わりました。僕が岡八朗だったら、僕のことはクビにしてます。でも、クビにせず、弟子にしてくれました」と感慨深く語る巨人、最終章では師匠のことを思い、泣きながら書いていたそうです。
そして今、巨人がもくろんでいるのが“映画化”。「これはぜひ、会社に押していきたいと思います!」と意気込んでいました。
その後、行われたトークライブでは、共に1980年代の漫才ブームを駆け抜け、切磋琢磨してきた同期のサブローとのやりとりで大いに沸きました。実は小説や自伝といった本をこれまで読破したのは3冊程度だと告白した巨人。「それでも不思議と書けたんやね」とさらりと言ったものの、その告白にお客さんたちは驚きを隠せない様子でした。そのほか、泣く泣くお蔵入りとなったエピソードや、巨人とサブローという仲だからこその思い出話に花が咲きました。後半では、思い出の写真を見ながらのエピソードを。生い立ちから漫才ブーム絶頂期の若い時分、そして現在の家族写真など、様々な写真が飛び出し、その都度、裏話を披露した巨人とサブロー。途中、「僕のことを一番よく知っている人」(巨人)という前田写楽も飛び入り参加、3人で和気あいあいとトークを繰り広げました。「こんな写真、家にたくさんあんねん。いつか写真を見ながらのトークイベントもやりたいね」とその盛り上がりに大満足している様子でした。
最後は、演歌歌手の神野美伽さんプロデュースで昨年リリースした巨人のシングル『桜の手紙』を歌いました。イントロではサブローが浜村淳さんのモノマネで名調子を披露し、華を添えました。
師匠との思い出、相方やライバルと駆け抜けた青春時代などを綴った5章からなる『師弟 吉本新喜劇・岡八朗師匠と歩んだ31年』。各章ごとに巨人なりの人生の教訓も込めているそうで、そんなメッセージもぜひ、受け止めてください!
『師弟 吉本新喜劇・岡八朗師匠と歩んだ31年』
ヨシモトブックス
定価1500円
全国の書店、ネット書店で絶賛発売中!
【オール巨人】【大平サブロー】【前田写楽】