河内家菊水丸が今年も「三陸海の盆」合同大祭に出演!
昨年より被災地にて展開している「よしもとあおぞら花月」活動の一環として、伝統河内音頭継承者・河内家菊水丸が、8月11日(木)に岩手県釜石市で行われる第2回「三陸海の盆」合同大祭に出演することが決定しました。昨年に続いての参加を報告するため、8月7日(火)、菊水丸、石田雄一(ギター)、三条史郎(太鼓)、株式会社太鼓正代表取締役・南本庸介さんが会見を行いました。まずは菊水丸が今回の経緯について報告します。
「『三陸海の盆』合同大祭は、地元のボランティア団体が地域の復興、そして伝統芸能の復活を願って主催しています。さまざまな東北の民謡などが集まる中、なぜ1000キロも離れた河内平野の菊水丸がそこに招かれるのかといいますと、河内音頭のレパートリーの中に『九代目横綱・秀ノ山雷五郎物語』というのがあります。これは優勝6回を誇っている宮城県気仙沼出身の名横綱の物語でして、それを1000キロも離れた河内平野で唄っているというご縁をもって東北のほうに出演させていただくことになりました。1つのネタでこのようなご縁が紡げたことを非常にうれしく思っています」と熱い思いを話します。
また、前日の8月10日(水)には、宮城県気仙沼市岩井埼にある第九代横綱・秀ノ山雷五郎の像の前で河内音頭を奉納することに。これに菊水丸は「秀ノ山雷五郎の像に向かって、先祖供養の盆踊り唄、河内音頭を奉納させていただきます」と力強く語っていました。
一方、菊水丸と共に出演する石田雄一は「昨年から何かできないかなと思っておりましたら、今回、このような素晴らしい機会をいただきました。少しでも気仙沼の方々に元気になっていただきたい、ひいては東北の皆さんの力になりたいという思いで行ってまいります」。三条史郎も「今回『三陸海の盆』と秀ノ山雷五郎像の前で、太鼓正さんから寄贈いただいた太鼓のたたき初めをさせていただくことになりました。河内音頭の盆踊り唄で亡くなった方を鎮魂する思いを少しでも伝えられればと思っています」。
さらに、今回、大阪の老舗太鼓メーカー・太鼓正さんから、被災地の郷土芸能の皆さんに太鼓を寄贈したいとの提案をいただき、「三陸海の盆」にて贈呈式がおこなわれることも決定。太鼓正さんから贈呈される和太鼓も披露されます。南本さんは「震災の報道を見て何かできないか、支援できないかというのは考えておりました。それで、昨年、三陸海の盆のことを聞きまして、私どもにも協力できる機会をいただきました。職人一同、気合を入れて作らせていただいた1尺8寸の太鼓です。太鼓には菊水丸さんのメッセージ(海の安全祈願 東北の復興)もつけさせていただいております」と思いを語られていました。
なお「三陸海の盆」は8月11日(土)9:00~20:30
合同大祭は釜石市鈴子公園特設会場にて開催。