よしもとニュースセンター

８月７日（火）、東京・ニッショーホールにて行われた映画『I'M FLASH!』の完成披露試写会に、板尾創路が登壇しました。

『I'M FLASH!』は、俳優・藤原竜也さんが最も組みたいとかねてから切望していた豊田利晃監督との初タッグ作品。新興宗教「ライフイズビューティフル」のカリスマ教祖として君臨するルイ（藤原さん）と、彼を護るはずが命を狙うことになる新野（松田龍平さん）ら３人のボディガードとの攻防が描かれています。今作で板尾は、ルイの教団に勤める秘書・吉村を演じています。

同試写会には、主演の藤原竜也さん、松田龍平さん、水原希子さん、仲野茂さん、豊田利晃監督も出席されました。

「５〜６年前だったと思うんですけど、監督に“一緒に仕事をしてくれって”お願いして……」と挨拶を始めた藤原さんへ「その割には舞台入ってるからスケジュールがないやん」とすかさずツッコむ豊田監督を、「しっ！」と静止する板尾。藤原さんが「豪華な共演者の人たちと最高のスタッフで、15日間で撮影して。平均睡眠時間も45分しかなかったんじゃないかな」と続けると、またもや豊田監督が「龍平は寝てるけどね！」と茶々を入れます。撮影時は日々、追い込まれて臨んでいたという藤原さんは「大変な思いをして撮った映画です」と挨拶を締めくくりました。

片や、松田さんは「こんにちはぁ」とゆるやかに挨拶しながら「豊田さんとは10年ぶりに仕事で、面白い映画ができたので嬉しいです。気楽な感じで観てもらえれば」とコメントします。
水原さん、仲野さんともに「監督のファンだったので撮ってもらって嬉しい」と語るなか、板尾は大きな声で「どうも！」とまずは一言。「僕は（撮影が行われた）沖縄がすごく楽しかって。そんなに大した仕事はしてないんですけど、ぼーっとしてるのが楽しくて……」と、“大変だった”と語る藤原さんとは真反対の感想を述べると、会場からはクスクスと笑いが起こります。
「みんな大変やなぁと思いながら、ぼーっとして。大変だったと聞いて、へぇと思ったりして」と人ごとのように語りつつ、「喫茶店のおばちゃんと仲よくなれてよかったです。メニューにないものも頼んだら出してくれるようになって。行きつけの喫茶店ができて嬉しかった。その思いが、映画に表れてると思います」と飄々と語り、観客を沸かせます。

豊田監督との初タッグについて訊ねられた藤原さんは「才能のある人との現場は大変。なかなか一筋縄ではいかない現場で鍛えられました。撮影後半、僕は人に挨拶するのも忘れて……挨拶しないで現場を去っていくという憎しみに溢れた現場で揉まれたかなという感じです。僕の中でも残る作品になったと思います」と、噛みしめるように語ります。
豊田監督とは３度目となる松田さんは、今回の撮影の思い出を訊かれたものの、「あんまり残ってないです（笑）」と正直にコメント。「（10年前に一緒にやって、その後も）なんでもいいからずっと一緒にやりたいと思ってたので（今作の撮影は）特別な思い出がありました。でも、豊田さんとの思い出はあんまりなかったです」という自由奔放な発言を受けて、豊田監督が「龍平は昼間のシーンが多かったから。現場で久しぶりに交えて緊張感があったし……」と語り始めた途端、藤原さんが「汗を拭いてくる！」といきなり下手の舞台袖へはけていきます。

全員が困惑しながら見守るなか、板尾が「思いのほか、衣装が暑いらしい」とぽつりとつぶやくと、登壇者とお客さんから笑い声が。
すぐさま舞台へ戻ってきた藤原さんでしたが、松田さんとの初共演の感想について「役へのアプローチの仕方が対照的だったのでよかったなと。本人にも言いましたけど、この監督とこの監督で会わせてもらったなかでの１つの収穫は龍平の出会いだったと思います」と答えるやいなや、汗を拭くために再び舞台袖へはけていきます。そんな藤原さんに、板尾が「マイク使うてるんやから、腹から声出さんでええ。（いつもの）舞台みたいに」とツッコむと、会場はさらに大きな笑い声が響きます。

戻って来たタイミングで、藤原さんの第一印象について語り始めた松田さん。「豊田さんに対して思うところがあったみたいで。“上等だよ！”しか言ってなかった。そのイメージしか……」と暴露されると、藤原さんは「言ってないよ！　監督！」と慌てて否定。さらに、藤原さんが「砂浜まで追われるシーンで僕はサンダルで走りにくかった。龍平は革靴。“竜也、もっと急いでくれ”と豊田監督に言われて。走りにくかったけど頑張って誉められるだろうと思ったのに、カットがかかった瞬間、僕をスルーして“龍平よかったよ”って」とぼやくと、松田さんが「……ひ、被害妄想……（笑）。誉められてはないと思う」とポツリとつぶやくと、さらに大きな笑い声が会場に響きわたりました。

共演シーンが多かった水原さんからも「自分の世界に入り込んでいたのか、（藤原さんに）話しかけても返事がこないことがありました」と言われ、驚嘆の表情を浮かべる藤原さん。「私も私でいっぱいいっぱいだったから、あんまり覚えてないですけど……、でもそれでよかったと思います」とのフォローを受け、汗だくながらも安堵している様子でした。

「本番しか言ってはいけない豊田メモが回ってくるのがドキドキした」という仲野さんの発言を受けて、「何度も一緒にやっている板尾さんももらったことはあるんですか？」と訊ねられた板尾は、「僕はもらったことないです。そんなもん受け取らないです！」と強気にコメント。
豊田監督の魅力については、じっくりと考えながら「いちばんの魅力は、自分の撮りたいものを撮るっていう曲げない姿勢。すごいなと思います。藤原くんとやるのも意外で。できあがったものを観ましたけど、今まで観たことのない藤原くんだったので、すごいなと思いました」と述べつつ、「（藤原さんは）苦労した、嫌な思いをした甲斐ありますよ。沖縄って普通、楽しいところでしょ？　沖縄へ行って、あんな嫌な思いをする人はあんまりいないですから」と静かに讃えると、藤原さんは「そう言っていただいて嬉しいです」と顔をほころばせていました。

最後に、現在開催中のロンドンオリンピックの注目競技について訊ねられた藤原さん。「板尾さんとも裏で喋りましたけど、昨日の（女子の）サッカーですよね。今日の（男子サッカーの）試合も、いち国民として普通に応援しています」と語ると、「真面目か！」とツッコむ板尾。「シンクロの選手にがんばってほしいよね？　男子はないけど、潜ったもん同士ね！」と藤原さんが挑戦したスピアフィッシングにかけてうまく返す板尾に、目を丸くしながら「仰る通りです！」と感嘆する藤原さんでした。

●作品情報
I'M FLASH!
脚本・監督：豊田利晃　　
出演：藤原竜也 ／ 水原希子  仲野茂　永山絢斗　板尾創路 ／
　　　原田麻由　北村有起哉　柄本佑　中村達也 ／ 大楠道代 ／ 松田龍平
配給：ファントム・フィルム
公式サイト：http://www.imflash-movie.com/
９月１日（土）よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国ロードショー！

●芸人顔検索　板尾創路
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【板尾創路】