よしもとニュースセンター

『吉本百年物語』10月公演は、吉本新喜劇の誕生期が描かれた「これで誕生！吉本新喜劇」。吉本新喜劇の黄金期を支えた二大看板、花紀京と岡八郎の出会いと、ライバルとして切磋琢磨する2人の物語を軸に、今や誰もが知る吉本新喜劇の誕生裏話や時代背景なども盛り込まれた青春群像劇です。なかには花紀京と岡八郎がある1人の女性に思いを寄せる甘酸っぱい展開も……。今回は、2人が思いを寄せる相手、白鳥しのぶを演じる小西美帆さんに、舞台への意気込みを聞きました。

――『吉本百年物語』での出演が決まった時の感想を聞かせてください。

小西「すごく光栄に思ったと同時に、ビックリしました。私はかれこれ1年半以上、ドイツに住んでいますから、こんなお話をいただけると思っていなかったので驚きましたね。実は、初めにお話をいただいたとき『吉本新喜劇』そのものに出演すると勘違いして、すぐにコケる練習を始めたんです（笑）。新喜劇は毎週見ていたから、『うまくコケられるかな？』と思って」

――『吉本新喜劇』を毎週、ご覧になっていたとは！

小西「ええ、大好きなんです。今回、ご一緒させていただく内場勝則さんに末成由美さん、それに桑原和男さん、チャーリー浜さん、島木ジョージさん、間寛平さん……。おもしろいシーンを思い出したらキリがないぐらい。未知やすえさんの、すごくキレたあとに『怖かった～』というギャグは、日常でも使っているんです。『あ、言い過ぎたかも』と思った時に取り入れてます（笑）」

――今回は、『吉本新喜劇』の誕生期を描いていますが、台本を読んで感じたことは？

小西「以前、ドラマで花紀京さんと共演させていただいたことがあるんですが、大先輩の花紀京さんたちの新人時代の物語ということで、相手役を演じさせていただけるのは信じられない気持ちです。台本を読んでいても、花紀さんのセリフが花紀さんご自身の声で聞こえてくるようです。私が演じる白鳥しのぶも、研究生の女の子で、「新喜劇の舞台に立ちたい」と、みんなと一緒に夢を追いかける役。ストレートプレイのなかでも、喜劇女優を目指している女性ならではのイキイキした雰囲気を出していきたいですね」

――小西さんが思い描く、白鳥しのぶのイメージはどんな人物ですか？

小西「最初に顔が浮かんだのは、未知やすえさんですね。健康的でかわいらしくて、周りへの気配りも忘れない、いつもハキハキとしている女性。しのぶは架空の人物ですが、未知やすえさんのように、けなげで愛らしい女性なのでは？　とイメージしています」

――ドラマで花紀京さんと共演した時の思い出を教えてください。

小西「10年以上前のお話になりますが、花紀さんは、新人だった私に『自由にやりなさい』とおっしゃってくれたり、いつもリラックスしてお芝居ができる雰囲気を作ってくださったりと、本当に温かい方でした。花紀さんの奥様とも仲良くさせていただいて、一緒に食事へ連れて行って下さったこともあります。ドラマでの共演が終わったあとも、花紀さんの舞台を見に行かせていただいたり、すごくよくしていただいたんです。そのときにプレゼントしていただいた花紀さんのお名前入りの手拭いは、今も大切に持ち歩いていて、今回もドイツから持ってきました！　実は、今回ストーリーを読んだとき、『こんなに偉大な方だったなんて！』と初めて知って、恐縮してしまいました（笑）」

――では最後に、読者の皆さんにメッセージを！

小西「現在、『吉本新喜劇』は日常にあるものですが、それができあがってきたときの雰囲気をぜひお芝居で堪能していただきたいですね。私自身も、新喜劇が誕生した時のストーリーを演じられるのはすごく楽しみです。ぜひ、劇場に足を運んでいただきたいですね」

吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
10月公演『これで誕生！吉本新喜劇』

公演期間：10月7日（日）～31日（水）※10月11・12・13・18・19・23・25日は休演
会場：なんばグランド花月
開演時間：平日・土曜・祝日19：00（18：30開場）、日曜16：00（15：30開場）
料金：1階席6000円、2階席5000円（全席指定）
出演：内場勝則、千原せいじ、小西美帆、金山一彦、荒谷清水、久野雅弘、おかけんた、おかゆうた、平田敦子、武内由紀子、中野公美子、渡辺吾郎、末成由美、島田一の介

※チケット発売中！
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル　☎0570-036-912（10：00～19：00）
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/